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下鴨神社の「御手洗祭(みたらしまつり)」に行って来ました。夕暮れの行燈や提灯の灯りが気に入っているので、日没時間を調べてのお出かけです。
前日は大変な混雑だったそうで、楼門の前に行列のためのロープが張ってありました。
左側に「井上社例祭」と書いてあるのが「御手洗祭」のことです。
平安時代、貴族が季節の変わり目にみそぎをして、罪、けがれを祓うならわしがありました。これが民衆に伝わり、土用の丑の日に御手洗池(川)に足をひたし、1年の無病息災を祈る祭りが御手洗祭です。「足つけ神事」ともよばれています。
八咫烏(やたがらす) 下鴨神社の「式年遷宮」を祝うパレード(昨年9月21日)や「式年遷宮」奉祝提灯行列(今年の4月21日)に登場した高さ約3.5メートルの行燈。京都造形芸術大学の学生が制作したものです。向こうの建物は神服殿
八咫烏は、賀茂氏が持ち込んだ信仰が起源であるという説があり、河合神社境内には八咫烏を祀る末社・任部社(とべしゃ)もあり、下鴨神社とはゆかりが深いのです。
拝殿前から見た舞殿
中門 本殿にお参りしてから御手洗池に行くようになっています。
舞殿の東、橋殿の前にテントが張ってあり、御手洗祭の参拝受付があります。
受付で棒についたろうそくを頂き、御手洗池に入ります。地下水だけあって、かなり冷たく感じました。輪橋(そりはし )の下をくぐります。
正面にあるのが井上社です。井上社は御手洗社(みたらいしゃ)ともいい、瀬織津姫命(せおりつひめのみこと)を祀っています。
この社の前身は「三代実録」などに現れる「唐崎社」で、賀茂斎院の御禊や解斎、関白賀茂詣の解除に参拝になった社です。ここにろうそくを供えます。
かっては、高野川と賀茂川の合流地の東岸に鎮座していましたが、文明の乱により焼失したため(1470)、文禄年間(1592~96)にこの場所に再興されました。
井戸の井筒の上に祀られたところから、井上社と呼ばれるようになりました。
この御手洗池では、足つけ神事以外に、賀茂祭(葵祭)に先立つ斎王代の「御禊の儀」や、立秋の前夜の「矢取りの神事」も行われます。
御手洗池の西側のテントでご神水をいただけます。無料ですが、お持ち帰り用の容器に入った水も販売していました。
かっては、土用になれば御手洗池から清水が湧き出て、七不思議の一つに挙げられました。混雑してきましたね。
この池底から湧き上がる水泡をかたどったのが「みたらし団子」の発祥と伝えられています。井上社
以前は井上社の裏手から御手洗池の水が湧き出ていましたが、現在は地下水をくみ上げているそうです。東から
左手前は細殿、奥は橋殿
舞殿 だいぶ暗くなってきました。
今年の御手洗祭は、7月19日(日)から26日(日)の期間に行われます。
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