廬山寺 源氏庭の桔梗満開
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廬山寺の源氏庭の桔梗。訪れたのは7月5日、今も見頃は続いています。
廬山寺 (ろざんじ)
天台圓浄宗大本山で、正しくは廬山天台講寺といいます。
比叡山天台18世座主・元三大師良源(慈恵大師)によって、天慶年中(938年~947年)に船岡山の南に創建されました。
室町時代に応仁の乱で焼失後、元亀3年(1571)、織田信長の比叡山焼き討ちは正親町天皇の女房奉書により免れたが、豊臣秀吉の寺町建設によって天正年間(1573~1593)に現在地・紫式部邸宅跡に移りました。
当地は紫式部の曽祖父の権中納言藤原兼輔から叔父の為頼、父の為時へと伝えられた広い邸宅で、鴨川の西の堤防に接していたため「堤邸」と呼ばれ、兼輔は「堤中納言」の名で知られていました。
歌碑
有馬山 猪名の笹原 風吹けば いでそよ人を 忘れやはする
(大弐三位・紫式部の娘)
めぐりあひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半の月かな
(紫式部)
紫式部は100年ほど前に兼輔が建てた「旧い家」で一生の大部分を過ごしたといわれ、藤原宜孝との結婚生活を送り、一人娘の賢子(かたこ・大弐三位)を育て、長元4年(1031)59歳ほどで死去したといわれています。
紫式部は藤原香子と呼び、「源氏物語」「紫式部日記」「紫式部集」などは、ほとんどこの地で執筆されたといわれています。
「源氏物語」の花散里の屋敷はこのあたりであったろうといわれています。
源氏庭
本堂前の庭園は一面の白砂に設けられた苔地のたおやかな曲線が優しい平庭の枯山水、源氏庭と呼ばれます。
源氏雲の形の苔の上に満開の桔梗
源氏物語に出てくる朝顔の花は今の桔梗のことで、紫色の桔梗が紫式部に因んでいます。
桔梗の咲く頃に何度か来ていますが、今回が一番見事に咲いていました。株も大きく、花数も多くて、とても嬉しかった。
白砂に紫の桔梗、そして緑の葉と苔の色、、、暑い時期に爽やか。
正面から、、、紅葉の時期も良いですよ。
桔梗は花の時期も長くて6月中旬~9月中旬頃まで咲きます。
紫式部の邸宅址を記念する顕彰碑
ここにだけ、白い桔梗が咲いていました。
尚、廬山寺の裏手にまわると・・・秀吉が都の防衛のために掘った御土居堀の跡と「雲水の井」の井戸跡、慶光天皇陵があります。
スズメがちょこちょこやって来ました。
玄関を入った所に、冷たいお茶が用意されています。優しい心づかいのお寺です。写経も出来ます。
暑い夏の日には是非訪れて下さい。
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