大原・三千院 花と緑の境内
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シャクナゲの様子が気になって三千院にやって来ました(4月28日)。三千院は、天台五箇室門跡の一つで、最澄(伝教大師)が比叡山に庵を結んだおりに、東塔南谷に一堂を建立したのが起こりとされています。御殿門
客殿から聚碧園 客殿は縁先が茶席になっていて、正面から写真を撮るのを遠慮しました。聚碧園は江戸時代の茶人金森宗和が手を加え、池の水源は音無しの滝から流れる律川です。池泉観賞式の庭園です。
聚碧園という名は、緑(碧)が集(聚)まる地という意味だそうです。
宸殿から有清園 宸殿は三千院の最も重要な法要である御懴法講の道場として、大正15年に建てられたものです。中央以外のシャクナゲはまだ咲いていました。
宸殿を出て、有清園を歩きます。
有清園も金森宗和の作と伝えられ、こちらは池泉回遊式庭園です。その名は、中国六朝時代の詩人・謝霊運による「招隠詩」の「山水清音有」にちなんでいるとか。
往生極楽院 平安時代に恵心僧都(源信)が父母のために、姉安養尼とともに建立したものと伝えられ、阿弥陀三尊を祀っています。このあたり、ずいぶんと緑が濃くなってきました。
朱雀門 極楽院を本堂としていた頃の正門にあたり、藤原期の様式ともいわれていますが、江戸時代に再建されたものです。
わらべ地蔵 彫刻家・杉村孝氏の石造の作品です。よく見ると以前と位置が変わっていたり、新しく増えていたりします。
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今通ってきた有清園 手前は弁天池
金色不動堂 三千院の祈願道場として、平成元年4月に建立され、本尊は智証大師御作と伝えられる金色不動明王です(秘仏)。
金色不動堂の前で「よもぎぜんざい」のお接待がありました。
慈眼の庭 現代の作庭家・中根史郎氏の作で、補陀落浄土を再現したものとか。25の石を菩薩に見立て、楓の植栽があります。
結構高いところに上って来ました。金色不動堂の横から紫陽花苑を通って帰ります。
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律川 この日は水量がありました。
売炭翁石仏 鎌倉時代中期の石仏で、俗に「大原の石仏」といわれます。おそらくこの地の念仏行者たちによって作られたもので、往時の浄土信仰を物語る貴重な遺物です。売炭翁とは炭の生産販売に従事する人々のことで、このあたりに炭竈があったので売炭翁旧跡と伝えられています。
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