八坂神社 御神楽奉納奉告祭
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三大祭など何回も見に行った祭りがある一方、まだ名前も知らなかった祭りも沢山あるものですね。一昨日(6月14日)の夜は、八坂神社の御神楽奉納奉告祭(みかぐらほうのうほうこくさい)を見に行ってきました。
午後7時半頃になると、南楼門の脇にある斎館から神職や神楽人(かぐらびと)たちが現れ、本殿に向かいます。
神楽人は舞殿の前に控えて
本殿では神職による祝詞やお祓いなどの神事が行われます。舞殿の両側には観客席が設けられ、本殿前は立ち入ることができません。
神事が終わると、人長(にんじょう、神楽人の長)が本殿に導かれて、榊の枝が手渡されます。人長は、平安貴族の正装として用いられた束帯で腰に剣を下げています。
榊の枝には、三種の神器のひとつ「神鏡」を表わす木製の輪が付いています。人長はその榊の枝を披露するかのようなしぐさで舞います。
その後、人長の介添えで神楽人がそれぞれのお手前を披露します。龍笛(りゅうてき、横笛)
舞殿の本殿側には庭燎(にわび、かがり火)が焚かれています。
篳篥(ひちりき、縦笛)
楽箏(がくそう、琴)
歌方
すっかり日が暮れてしまいました。
2月から行われていた南楼門と舞殿の屋根の改修工事は終わったようです。
この後、神楽人全員で合奏が行われます。最初は、鳥がさえずるような軽やかな音色でしたが、
次第に荘厳な響きを増して、
合奏が最高潮に達したときに、人長が舞い始めます。
「人長の舞」の由来は、天岩戸の前で天宇受売命(あめのうずめのみこと)が舞った神話になぞらえているといわれています。
一定の形式が整えられたのは、長保4年(1002)に宮中の内侍所(ないしどころ)で奏されたときからと伝えられ、宮中では白河天皇の時代から毎年行われるようになりました。
ところで、「御神楽」とは宮中でおこなわれる神楽のことで、一般の神社の祭りなどで奏される神楽、いわゆる里神楽と区別されています。
宮中で行われる「御神楽」は公開されていませんが、八坂神社以外にもいくつかの神社で見ることができるそうです。厳かな演奏と舞いに時が経つのを忘れてしまいましたが、既に午後9時前でした。
最後に、人長が榊の枝を本殿にお返しします。
演奏は「弥栄雅楽会」のみなさんで、「節分祭」でも雅楽の奉納を行っています。
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