夷川発電所あたりの鴨東運河
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琵琶湖疏水をたどる散策の最後に、東大路に戻り鴨東運河に沿って鴨川まで歩きました。徳成橋から見た熊野橋、熊野神社の参道が通ります(陽が傾き逆光です)。
熊野橋の近くの白川南殿(みなみどの)の石碑 南殿は1095年に白河法皇によって造営され、北殿とともに院政の舞台となったが、現在では遺構は残っていないそうです。
すぐに夷川舟溜りに着きます。約80m四方の疏水最大の舟溜りで聖護院舟溜りとも呼ばれ、十石舟の折り返し地点でもあります。
ねぐらが近いのか、小鴨たちが競争です。
来た方向を振り返ると熊野橋が見えます。
西には夷川発電所と疏水事務所が見えます。疏水事務所は、疏水のすべての流れをコントロールしているそうです。夷川舟溜りは、この発電所のダム湖でもあるのです。
疏水事務所の前にある北垣国道知事の像 明治35年に建立された像は第二次世界大戦で供出され、平成2年の疏水竣工百周年記念事業によって再建されました。
夷川発電所 蹴上発電所に必要な水を確保するために、明治45年に第2疏水が完成しました。その年には、夷川と墨染発電所の建設を開始し、大正3年に完成しました。
蹴上発電所の落差は33.7m、出力は4500kwですが、夷川発電所の落差は3.4mしかなく、出力も300kwと蹴上の15分の1です。
それでも、琵琶湖疏水のおかげて常に一定の水量が確保でき、安定した発電ができるので採算がとれるのでしょう。
川端通の橋から振り返ると、疏水と白川放水路が見えます。白川放水路は、白川が増水したときに水を鴨川に流します。この橋は田辺橋と名付けられました。
白川放水路の出口の鴨川遊歩道に架かる木橋、川端通に架かる橋は田辺小橋とよばれます。
鴨東運河の方は、鴨川に出会う手前で向きを南に変え、鴨川運河として伏見まで流れていきます。
この日は、琵琶湖疏水に沿って、関連施設や遺構などを撮影しながら歩きました。紅葉や桜の頃に、のんびりと季節を味わいながら散策するにもよいコースです。
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