梨木神社 マンション完成
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御所の東、梨木神社にマンションが建つのはニュースで知っていましたが・・・下御霊神社の帰りに寄ってみました。もう完成しているようです。
いやもうビックリ!! 鳥居と鳥居の間にギッシリ建っていました。
マンション建設は、梨木神社が社殿の修復等の資金集めに苦慮していた2013年、境内の参道を含む土地をマンション開発業者に60年の期限付きで貸し、その地代を社殿の修復費用に充てる計画をたてました。
しかし、その計画が神社本庁の承認を得られなかったことから、神社本庁から離脱をし、単立神社となりました。
このマンションは分譲タイプですが、土地は定期借地権による借地でして、60年後には購入者の一切の所有権が消滅し、更地にして土地を梨木神社に返還するという形態です。入居予定は平成27年7月上旬、この夏からです。
短くはなっていましたが、この道の木立は今 深い緑に覆われていました。
ここが梨木神社の入口、こちらも鳥居に接近しています。
境内には江戸後期の国学者で雨月物語の著者である上田秋成と、湯川秀樹博士の歌碑が建立されています。
また約500株の萩が植えられており、別名「萩の宮」とも呼ばれており、9月中旬~下旬には萩祭りがおこなわれます。
振り返れば、萩の参道の先にマンションが。
梨木神社 (なしのきじんじゃ)
久邇宮朝彦親王の令旨により、三条家の邸宅跡に三條實萬を祀るための社殿を造営し、明治18年(1885)、地名からとった梨木神社の社号と別格官幣社の列格を受けて創建。その後大正4年(1915)、大正天皇即位を記念して、子の實美を合祀しました。
いつも思うことですが、拝観寺院は拝観料で収入がありますが、神社は無料開放です。お賽銭や絵馬からの収入では到底修復費用は賄えないのでしょうね。世界文化遺産に登録されている下鴨神社でさえ、同様のマンション建設を認めざるを得ない状況です。
重要文化財などの補修には国庫補助の保存事業がありますが、それも限られた予算によって選ばれたものだけです。
もう一つ気になることがあります。「ハンミョウ」です。(撮影:2010.9)
2010年の夏には、ハンミョウが拝殿の周りにたくさん出没していました。
2011年の拝殿、本殿の屋根の葺き替え工事などや駐車場工事で・・・ハンミョウはどうなったのでしょうね。
京都が観光都市ランキングで世界一になったとかで、外国人観光客も目立っています。観光客の多くが「古都京都の文化財」に代表される文化財やその周囲の景観を目当てに京都を訪れているのだと思います。
国が宗教に介入したり、特定の宗教と結び付くことはあってはいけないことです。でも、貴重な文化財やそれを取り巻く景観を守ることに、国や地方自治体そして(観光)業界がもっと力を入れて欲しいと願っています。
拝殿から・・・景色が変わりましたね。
「染井の水」
京都三名水(醒ヶ井・県井・染井)のうちの一つ。現存するのはここだけ。
御神木の愛の木。桂の木です。
葉っぱがハート形になっている為に名付けられました。
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ハート型の絵馬、「縁結び愛の木」です。
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