2009年・初夏 桂離宮 8 月波楼
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長くかかりましたが、桂離宮の8回目。最終回の「月波楼」です。
月波桜(げっぱろう)
柿葺の寄棟屋根に切妻。古書院に近い池の高みに立つ観月の為の茶亭で、池に映る月を賞するためのものだそうです。
間取りは正面中央の土間を囲むように膳組の板間、一の間、中の間が配されています。
月波楼には東面と北面に簀の子縁があり、東では庭園の池と月を鑑賞、北では紅葉山の紅葉を愛でるようになっています。
中の間 北の紅葉山と東の池と松琴亭が望めます。
ここでのお月見、さぞ素晴らしいことでしょうね。
松琴亭をもう一度。
月波楼の内部は天井を張らない開放的な造りになっており
霊元院(天皇)宸筆の「歌月」の扁額がかかっています。
一の間 正面に紅葉山 今は青もみじ
一の間の奥には、床の間があります。
壁に特徴がありますが「ほたる壁」でしょか、御所の拾翠亭で見たような気がします。
天井
土間を囲むような間取りです。
膳組の板間には長炉が設けられ、竈や吊戸棚があります。
膳組の板間の下地窓
緑の光が射しこんでいます。
外から
雨の日はさぞ吹き込みが・・・などと想像してしまいます。
これで月波楼はお終いです。
御輿寄の前庭
石の並びが面白いですね。
中門 奥に見えるのが御輿寄、 垣根は、黒文字垣
もう一度 「衝立の松」こと「住吉の松」を見て桂離宮とお別れです。
これで、桂離宮はお終いです。8回、ちょうど1年かかってしまいました。
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桂川の堤防の道路沿いには竹の生垣が長く続きます。
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