豪商の館 紫織庵
「京の夏の旅」 で特別公開されていた「紫織庵」(しおりあん)です。
和室はそれぞれ御簾障子や網代敷など先人の知恵が生きた夏のしつらえで整えられ、目にも涼しい風情が暑さを忘れさせてくれます。また、家宝を飾って人々に見せる祇園祭時の習わしを再現し、貴重な屏風などを展示。
玄関を入れば・・・横は洋室。
一階洋間は武田五一(京都帝国大学建築学科初代教授)がフランク・ロイド・ライトの建築を参考にして設計、旧帝国ホテルと同様の外壁の石灰岩とタイルが貼られています。内部は濠天井に寄木貼り床、電熱式暖炉を設け、内装の木部はすべてチーク材が使用されています。
紫織庵 市指定有形文化財 (説明:紫織庵HPより)
江戸後期、寛政・享和の時代、典薬まで昇進した名医・荻野元凱がこの地で初めて医院を開業し、明治時代までその子孫の医院と門弟の教育所として使用されて来ました。
大正15年、室町随一の豪商・四代目井上利助氏が元凱時代そのままに、最新のライト様式のモダンな洋間を加えて新築し、昭和40年より平成9年まで、川﨑家の本宅兼迎賓館として引き続き使用されていました。
建物は洋館部分を日本の近代建築の父と呼ばれる武田五一が、茶室や和室部分を数奇屋の名工 上坂浅次郎が設計参与。
広緑のガラス戸はすべて建築当初の「浪打ちガラス」です。
15畳と12畳半の和室。正客を迎える部屋として利用されてきました。
客間と仏間の境の欄間は日本画家 竹内栖鳳の作で東山三十六峰をモチーフに桐正目の一枚板で彫刻されています。洛中洛外図屏風も。
敷地240坪に、茶室、サロン洋館、玄関棟、2階建て主屋、便所、浴室、2棟の蔵からなり、京都の伝統的な「大堀造」建築の代表例。京町家の貴重な歴史資料です。
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角を曲がって・・・
先には蔵があり着物やじゅばんの展示も見れます。
踏み石の見事さに驚いたりして。
蔵の窓から中を・・・
2階 洋間サロンです。
20帖の洋間で、暖炉・ステンドグラスをはめ込んだ窓・シャンデリア・数木細工の床・鎌倉彫りの壁など、大正時代の贅を尽くした造りとなっています。
紫織庵は京都市指定有形文化財及び京都府医学史研究会史跡に指定されています。
2階屋上は祇園祭の山鉾巡行を見るための「鉾見台」がありました。
茶室 紫織庵が見えます。
階段を降りて・・・
まあ・・ヽ(´▽`)/~♪ とにかく豪華でした。
紫織庵は「京のじゅばん&町家の美術館」・・・営業されています。
紫織庵は通常見学が出来ます。 申し込みはこちら。
見学料:500円
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