←目次 からたっぷり京都をご覧ください。2006・1・27から毎日更新。
まだまだ紅葉には早い京都です。
そこで今日はちょっと今の季節を離れて・・・6月に花菖蒲を求めて勧修寺から醍醐、小野のあたりの旧奈良街道を歩いた時の寺院を紹介します。※場所はここです。
深草の少将が小野小町の元に「百夜通い」をした時、蒔いた99個の榧(かや)の実が育ったといわれるのが「小町榧(こまちがや)」です。
この地区を「小野」っていいますが、やはり小野小町ゆかりの地名ですね。
◆深草の少将が小町の元へと通った欣浄寺は→こちらの記事です。
善願寺には「小町榧」の1本といわれる、樹齢1000年を超える神木に不動明王像が彫られています。その大きな木が本堂横に見えます。
善願寺(ぜんがんじ) 天台宗 山号 誓弘山
聖武天皇の頃、光明皇后の発願により行基菩薩が地蔵尊を本尊として創建された。
通称、腹帯地蔵さん(はらおびじぞう)と呼ばれています。
本尊の地蔵菩薩坐像(重文)は京都で一番大きい地蔵大仏といわれ、桧材の寄木造、像高268.2cmの丈六像で 平安時代末期の作です。
平重衡(平清盛の五男)の夫人「佐の局」(安徳天皇の乳母)の安産を祈願して七条仏所の仏師により作られ、本堂が寄進されたといわれる。
腹部に裳の結び目があり、腹帯に見えるところから「腹帯地蔵さん」と称されています。とても綺麗で優しいお顔。安産祈願の信仰を集めています。(絵葉書)
榧の木不動尊像
仏師・西村公朝氏によって彫られた不動明王像が榧(かや)の生の立木に彫られています。凄く気迫のあるお不動さんです。1955年頃に彫られました。
西村公朝 (1915-2003)
愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)の前住職。仏像彫刻家。
◆愛宕念仏寺の記事はこちらです。
本堂内に「ふれ愛観音像」があります。
目の不自由な人でも心の目と手で触れることができる観音様として作られたもので、愛宕念仏寺でも同じものが見られます。
榧の木不動尊像は生木に彫られているため、木が自らの修復力で、削ってある部分を回復しようとする為に、回りが盛り上がり塞がれて将来には見えなくなるそうです。(絵葉書)
◆隨心院で行われる小野祭(11月16日~30日)では小野小町にあやかり、この榧の実を持っていると美男美女になるといわれ、この榧の実が入ったお守りが授与されます。(小町コンテスト、ライトアップもあるようです。)
本堂の外陣の格天井には鮮やかな「花卉図」が描かれています。ほとんどが、岸派の画家や弟子達の作ですが、中央の1作品だけ、四条派の画家 松村景文の作になっています。江戸時代後期。(絵葉書)
◆ただ今、先取り紅葉の名所を毎日「 ・・・その1」で発信中です。
TOPの写真の内側です。
旧・奈良街道はおもむきのある街道です。
※カテゴリーは*--*--*伏見区・山科区・醍醐・の13 伏見 山科 醍醐 小野
つづいて、紫陽花の一言寺に向かいました。◆「一言寺」の記事は→こちらです。
今日は良いお天気、爽やかな京都です。
◆ いつも励ましの応援クリック有り難うございます。今日も宜しくお願い致します。
--------------------------------------------------------------
是非よろしく→ こちらも →
--------------------------------------------------------------
季節外れですが・・・
最近のコメント