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2026年7月13日 (月)

華厳寺(鈴虫寺)と復旧プロジェクト

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

先日訪れた谷ヶ堂最福寺跡から歩いて数分のところに鈴虫寺があり、この日も多くの参拝者が並んでいました。閉門時間が迫っていたので拝観を諦めて次の目的地に向かいましたが、今日は気になっていた復旧プロジェクトを紹介します。

「鈴虫寺」は正式には「妙徳山 華厳寺」という臨済宗の禅寺です。開山300年・開山鳳潭上人300年遠諱を迎えるに当たり、数年前から伽藍の整備と寺宝の修復をめざしたプロジェクトが始まっています。

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最初に、今までの写真をもとに鈴虫寺の歴史と境内の様子を簡単に説明して、復旧プロジェクトに至る経緯と進捗状況を紹介します。

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山門脇にある「幸福地蔵」 救いの手を差し伸べに歩いて来るために、日本で唯一わらじを履いているそうです。一つだけお願いすれば叶えてくれると大人気とか。

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江戸時代中期の享保8年(1723)鳳潭僧濬(ほうたんそうしゅん)上人が、すたれていた華厳宗を復興するために、最福寺の跡地の一部に華厳寺を創建したのが始まりとされます。「山門」

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鳳潭上人は、仏教や哲学を幅広く学び、他宗であっても著名な僧を呼び集めて熱く議論を交わした八宗兼学の学僧として知られています。

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そして、上人は難解なため半ばすたれかけていた華厳宗を分かりやすく説くことで再び盛り上げ、この布教によって「華厳の鳳潭」と呼ばれるようになりました。(本堂には平安時代作といわれる本尊・大日如来像を安置しています。扁額は隠元の筆だそうです。)

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江戸時代に開山された華厳寺に平安時代の仏様が安置されている理由は、華厳寺が最福寺の故地に建てられ、その仏像がその後の戦乱にもかかわらず鳳潭の時代まで伝えられ、華厳寺に安置されたのではないかといわれています。

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さらに、鎌倉時代の宝冠釈迦如来像と下の鳳潭木像も安置しています。入学や学問のお守りが人気なのは、鳳潭上人という優れた学僧の縁だとされます。

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また、鳳潭上人は当時ヨーロッパから渡来した西洋中心の地図を見て、日本で初めてインド(仏教圏)を中心にした地図「南瞻部洲万国掌菓之図」を作成し、現代の地理学においても貴重な資料とされています。「書院」ではご住職の説法が行われています。

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幕末の慶応4年(1868)、第7世慶巌文柯和尚が入寺して寺を復興、臨済宗・永源寺派に改めました。

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ところで、華厳寺が鈴虫寺と呼ばれるようになったのは先代の第八世台巌紹円和尚になってからです。(庭の散策路に沿って様々な竹が植えられています。下は亀甲竹。)

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先代の住職は座禅を組みながら、短い命の中で欲もなくひたすらに鳴き続ける鈴虫の音色を聞いて、「無心にひたむきに生きよ」という教えを得たそうです。鈴虫の寿命は約110日で、鳴くのは30~40日間だけとか。「鈴虫・万虫供養塔」

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現住職の第九世曹寿紹源和尚は、そのように教えてくれた鈴虫の音色を人々に聞かせたい、と考え28年間にわたった研究の末、季節を問わず常に鈴虫の音色が聞けるようになりました。庵の左の坂道を上ったところに小さな墓地があります。

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温度と湿度を管理して鈴虫の卵が孵化する時期をずらしているそうです。墓地には開山・鳳潭上人や歴代住持の墓があります。

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鈴虫たちの音色が聞こえる書院の中で、「鈴虫説法」が行われます。お茶とお菓子『寿々むし』をいただきながら、お寺のお参りの仕方、日々の心の持ち方などについて和やかな雰囲気の中でのお話だそうです。墓の前から市内の南部が見渡せます。

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「鈴虫説法」は話が面白くて聞いた後は心が和やかになるという評判で、不便な場所にも関わらず全国から大勢の若い方が詰めかけます。ある意味、布教の本来の姿なのかも知れません。「大文字山」

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現在の本堂は明治45年(1912)慶巌和尚によって再建されたものです。しかし、平成7年(1995)の阪神淡路大震災で本堂も修復が不可能なくらいの甚大な被害を受け、現在は補強材で支えている状態です。「伏見桃山城」

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また平成30年(2018)の台風21号により多くの樹木が倒木し境内にも大きな被害が出ました。地球環境の変化により今後ますます自然災害が増加する傾向にあるといわれています。「清水寺」

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今回、開山300年(2023年)・開山鳳潭上人300年遠諱(2038年)を迎えるに当たり、災害に強い伽藍の整備を行い、法灯を次の300年へとつなげ、安心して参拝いただける環境を整えたいと考えているそうです。

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具体的には、本堂・書院・法話堂・宝物庫の新築工事、山腹の崩落防止工事、庭園の整備を行います。また、華厳寺の縁起の整理や仏像の修復をはじめ襖絵や歴代住職の遺品など寺宝の修復も行う予定です。「三角竹」

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華厳寺では、2021年から300年復旧事業を一緒に作り、支援くださるサポーターを応援購入サービス Makuakeで募集しています。リターンとして、今回限定の特別なお守りやご朱印帳、鈴虫寺でしか聞けない住職の特別なお話を聞ける体験などを用意しています。

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上と下は今回訪れたときの写真で、新しい門には「臨済宗 華厳寺」「法話堂 百花軒」という看板がかかっていました。プロジェクトは順調に進捗しているようです。

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コメント

こんばんは。ゆーしょーです。
鈴虫寺とは秋になれば鈴虫の声が
聞こえるのですね。ポチ♪2

投稿: ゆーしょー | 2026年7月14日 (火) 02:36

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