祇園祭の歴史と布袋山の復興
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明日は祇園祭(前祭)の山鉾巡行が行われます。以下では祇園祭の始まりから戦乱や大火を経て現在に至る歴史と唯一の休み山・布袋山の復興の動きを紹介します。写真は四条烏丸から布袋山の展示会場に至るまでの宵々山の様子です。
貞観5年(863) 疫病が流行したために、勅命により神泉苑において御霊会が行われ、貞観11年悪疫を鎮めるために全国の国数66本の矛を神泉苑に立て祇園社から神輿を送りました。これが祇園御霊会(祇園祭)の始まりです。「長刀鉾」
応仁元年 (1467) 応仁の乱により祇園祭が中止となりました。明応9年 (1500) 祇園祭が33年ぶりに復興し、山鉾36基が出るに際して鬮(くじ)を取りました。四条烏丸の交差点から西の方
天正19年 (1591) 豊臣秀吉が京中の地子錢を免除、祇園祭に地之口米の制度(寄町制度)が定められる。この頃の祇園祭の様子が「祇園山王祭礼図屏風」(サントリー美術館蔵)や、「祇園祭礼図屏風」(出光美術館蔵)に描かれています。「函谷鉾」
宝永5年 (1708) 京中の大火により橋弁慶山など多くの山鉾が罹災、天明8年 (1788)の大火でも、函谷鉾・菊水鉾・凱旋船鉾など多くの山鉾が罹災しました。以後10年程かけて順次山鉾が復興されました。
元治元年(1864) 蛤御門の変の大火により多くの山鉾が罹災。明治2年(1869) 函谷鉾・占出山・保昌山・山伏山・孟宗山などが復興しました。「月鉾」
明治5年(1872) 寄町制度の廃止。寄町制度は複数の町を一まとまりとして、町役人を通じて運営させた行政制度です。明治6年(1873) 太陽暦の採用により祭日が7月11日と18日に改められました。明治21年より、祭日が17日と24日になります。
明治32年 (1899) 維新後、京都府庁で行われていた鬮取りが、この年以降京都市役所で行われました。大正12年 (1923) 山鉾連合会が組織され、京都市から補助金を受けました。「菊水鉾」
昭和18年(1943) 太平洋戦争のために以後4年間山鉾の巡行が中止。昭和22年(1947) 戦後初めて長刀鉾と月鉾が建てられ長刀鉾のみ四条寺町まで巡行しました。「菊水の井跡・大黒菴武野紹鴎邸址」
昭和25年(1950) 祇園会山鉾巡行協賛会を組織。昭和27年戦前通りに全山鉾28基が巡行、昭和28年(1953)菊水鉾が90年ぶりに復興。昭和31年 17日の巡行コースを御池通りを西進するコースに変更、御池通りに有料観覧席が設置。「占出山」
昭和34年(1959) 祇園祭が無形民俗文化遺産に選択。昭和36年 17日の巡行コースを寺町通りから河原町通りを北行するコースに変更。 下は日本三景の宮島が描かれた占出山の前懸。
昭和37年(1962) 祇園祭の29基が重要有形民俗文化財に指定。この年、阪急電鉄の地下工事のため山鉾の巡行が中止されました。「孟宗山」
昭和41年 (1966) 24日の後祭が17日の前祭に合同されました。昭和43年(1968) 祇園祭の山鉾のうち10基を収納する「祇園祭山鉾館」が円山公園に建設。
昭和54年(1979) 祇園祭の山鉾行事が重要無形民俗文化財に指定、綾傘鉾が再興。昭和56年 蟷螂山が再興、昭和63年 四条傘鉾が再興され巡行に加わりました。平山郁夫筆の胴懸「砂漠らくだ行(月)」
平成26年 (2014) 大船鉾が再興され巡行に加わり、後祭巡行が復活しました。平成28年(2016) 京都祇園祭の山鉾行事を含む全国33件が山・鉾・屋台行事としてユネスコ無形文化遺産に登録。 「山伏山」
令和2年(2020) 新型コロナウイルス感染防止の為、山鉾建て・山鉾巡行が中止。翌年も山鉾巡行が中止、17保存会によって山鉾建てのみ実施されました。令和4年(2022) 鷹山が再興され巡行に加わりました。
「布袋山の居祭り」 布袋山は、応仁の乱の後に祇園祭が再興された明応9年(1500)、前祭の19番目に巡行したことが『祇園会山鉾事』に記されています。寛文7年(1667)までの間に巡行されなくなり、居祭りが行われてきました。
天明8年(1788)の大火で布袋山の曳き山は布袋尊と2童子を残して焼失してしまいました。布袋山の復興を願う人々は平成16年(2004)から神事と居祭りを現在地の蛸薬師通室町西入姥柳町で行ってきました。
ご神体以外は焼失して資料もほとんどない中で困難な活動が進められてきました。平成17年(2005)には御符の版木が確認され、翌年には川島織物に保存されていた布袋山の見送り(タペストリーで懸装品のひとつ)が発見されました。
平成24年(2012)には、復興の活動に共感する大工・職人の有志によって山の制作が始まり、みやこめっせにおいて制作途中の布袋山の原物が展示されました。(手前の花は池坊短期大学生有志による展示)
平成28年(2016)一般社団法人祇園祭布袋山保存会を設立(代表理事は川島義明氏)、今年(2026年)3月17日に保存会設立10周年記念フェスタが左京区の聖護院御殿荘で開催され、同会会員ら約100人が参加しました。
また、今年の1月から残された懸装品などの展示や歴史を伝える「布袋山文化交流拠点(ミュージアムギャラリーセンター)」設立のためのクラウドファンディングが開始されています。(両脇に童子を従えたご神体の布袋尊像)
かっての布袋山は全国に影響を及ぼし、滋賀大津祭や宮城村田布袋祭ではその伝統が今に伝えられています。それらの懸装品、飾り具、被り物などの衣装、歴史資料などを参考にして、布袋山の復興をはかろうとしているそうです。
上はクラウドファンディングを行っている京都地域創世基金のHPからで、AIによる画像ではないかと思います。現在、祇園祭山鉾連合会の理事の席は35あって、休み山の1席は空いたまま残されているそうです。下はお守りで、KYOTO design からの転載です。
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コメント
こんばんは。ゆーしょーです。
いよいよ祇園祭ですね。
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投稿: ゆーしょー | 2026年7月17日 (金) 00:24