月読神社 日本書紀の月の神
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先日記事にした松尾大社を後に、山沿いの道を南にしばらく行くと「月読(つきよみ)神社」があります。現在は松尾大社の境外摂社ですが、月読神社は松尾大社より古い歴史があります。
神社の前に月読公園があります。
『日本書紀』によれば、第23代顕宗(けんぞう)天皇(450-487)3年に大陸への使者の阿閉臣事代(あへのおみことしろ)に月神から神託がありました。
それは、「私は月神で、祖先は天地を熔造(ようぞう)した功績がある高皇産霊(たかみむすび)である。もし土地を用意して自分を奉(たてまつ)れば、福慶(ふくけい)があるだろう。」というものでした。
事代は都に還り、このことを朝廷に奏上すると、月神の要求にしたがい山背国葛野郡の「歌荒樔田(うたあらすだ)」の地が用意されました。 そして月神の末裔と称する壱岐の押見宿祢(おしみのすくね)が神社を造営し、祠官として奉仕しました。「社務所」
日本書紀に記されたこの神社が月読神社の始まりであると考えられています。また、『古事記』や『日本書紀』において、天照大神の兄弟神、夜を司る神として登場する「月読尊(つきよみのみこと)」とは別の神です。「拝殿」
日本書紀には、壱岐県主(あがたぬし)に奉斎されたとあり、海人の壱岐氏(いきうじ)によって祀られた月神(海の干満を司る神)と推定されるそうです。
押見宿祢の子孫は出身地の壱岐(伊岐)を氏の名とし、世襲祠官として永く神社に仕えました。この伊岐氏は、後に壱岐国の県主(島造)となった氏族で、押見はその祖に当たる人物です。 (本殿は流造です。)
壱岐は地理的に大陸に近いので、壱岐氏は早くから中国の亀卜(きぼく)の術を我が国に伝え、神祇官として卜占(ぼくせん)に関与して卜部(うらべ)氏を名乗りました。
祭神の月読尊は、元来は天文・暦数・卜占・航海の神でした。時代とともに疱瘡の神として崇められることもあり、近世以降はむしろ農耕の神として地元農民の崇敬を受けて今日に至っています。
当初の鎮座地の歌荒樔田については、現在も月読の地名が残っている桂川左岸、あるいは、右岸の桂上野のあたりともいわれていますが確定していません。 「穢解(かいわい)の水 」、手水鉢です。
文徳天皇の斉衝3年(856)に現在地に移った理由は、度重なる桂川の氾濫を避けて安全地帯の松尾山麓を選んだからとされています。以後この地も、祠官の家名も松室(まつむろ)と呼ばれるようになりました。「穢解の池」、穢解の水の水源です。
延長5年(927)の『延喜式』では、名神大社に列するとともに月次祭・新嘗祭で朝廷からの供物に預かったと記載されています。明神は特に霊験があらたかと認められる神の称号です。
明神を祀るのが明神(大)社、国家的事変の解決を祈願する臨時の祭が明神祭です。 同じ神名帳で小川月神社(京都府亀岡市)の記載があり、大堰川流域における月神信仰が広がっていたことが指摘されています。「腰掛け陰陽石」
「御船社」は天鳥舟命(あまのとりふねのみこと)を祀り、松尾大社の末社でもあります。松尾大社神幸祭の際には、御船社で渡御の安全祈願祭が行われます。この神は天上界「高天原」と地上界とを丈夫な船で通り、航海や航空の守護神とされます。
この葛野郡一帯は早くから、帰化族の秦氏の勢力圏で、当神社や松室氏も秦氏の庇護を受け親密な関係にあったようです。世襲祠官の松室氏は、秦氏が管理する松尾大社にも代々奉仕していました。
中世には周辺に「禰宜田」と称する田畑のほか若干の社領がありましたが、松尾大社の勢力に押されたと見られています。これらの社領は織田信長の入京後も安堵されています。「聖徳太子社」は月読尊を崇敬した聖徳太子の霊を祀ったものといわれます。
左は縁結び・恋愛成就のご利益があるとされれう「むすびの木」、根本が一つになっています。玉垣の中の小石の下には「月延石(つきのべいし)」があり、「安産石」とも呼ばれ、安産・子授かりの神として信仰されています。
『雍州府志』に記載の伝説では、この石は元は筑紫にあり、神功皇后が応神天皇を産む際にこの石で腹を撫でて安産し、後の舒明天皇の時に月読神社に奉納されたといわれます。安産祈願の小石を月延石にお供えします。
江戸時代には月読神社は完全に松尾大社に従属して、社領として松尾神社神供料1,000余石のうちから月読禰宜分100石1斗、月読祝分16石が配分されました。シンプルな御朱印です。
明治維新後の明治10年(1877)に月読神社は公式に松尾大社の摂社となり、現在に至ります。最後の写真から、市街地よりかなり高い場所にいることが分かります。
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コメント
こんばんは。ゆーしょーです。
和歌山には月読橋という橋が
あります。 ポチ♪2
投稿: ゆーしょー | 2026年7月 7日 (火) 02:03