桜散歩 竹中稲荷神社と吉田山山頂
過去の全記事 2006年1月27日から毎日更新しています。
一昨日の吉田神社大元宮から山越えの道を峠まで上り、竹中稲荷神社に立ち寄りました。
「竹中稲荷神社」は現在では吉田神社の末社ですが、かっては独立した神社でした。創建時期は吉田神社よりも古く、平安時代初期にはこの地に社殿があったと考えられています。
『暁筆記』や『山城名勝志』には、在原業平(825-880)の住居が神楽岡稲荷の傍らにあったと書かれています。神楽岡は吉田山のことで、神楽岡稲荷が竹中稲荷だと考えられています。
ここは満開の最盛期でもあまり観光客が訪れることはない隠れた桜の名所でしたが、この日は何組もの外国人旅行者が写真を撮っていました。
上の記録から、平安時代初めの天長年間(824-834)には既にこの場所に竹中稲荷神社の社殿があったと考えられています。吉田神社の創建はその後の859年です。
江戸時代後期の天保年間((1830-1844)には数千の鳥居が並び、雪雨でも傘が必要なかったといわれています。
吉田神社の節分祭では、右の建物が鬼や追儺式の参加者の控室になります。
11月3日の秋季大祭では、神事と護摩木のお火焚きの後に、下の舞殿で詩吟や舞楽の奉納が行われます。
本殿には、祭神として宇賀御魂神(うがのみたまのかみ)、猿田彦神(さるたひこのかみ)、天鈿女神(あめのうずめのかみ)を祀り、商売繁盛のご利益があるとされます。
現在でも多数の崇敬者がいて竹中稲荷講杜を組織しています。 年間行事として、4月29日春季大祭、9月28日例祭、11月3日秋季大祭が行われます。
社殿の裏には、往時をしのばせるように多数のお塚が並んでいて、ちょっとした伏見稲荷大社のお山のようです。昼でも薄暗く、訪れるにはちょっと勇気がいります。
社殿の左にある「天満宮社」 もと出水の地福院に祀られていたのを幕末の嘉永5年(1852)現地に遷座し、明治5年(1872)に竹中稲荷神社とともに吉田神社の末社となりました。左にある石段を上って吉田山の山頂に向かいます。
途中に「薬力大明神」が祀られています。神社のHPには説明はありませんが、伏見稲荷大社にある「薬力社」は無病息災や薬効・薬害防止、薬関係の商売繁盛にご利益があるとされます。薬力大明神の奥に「業平塚」があります。
業平は父方をたどれば平城天皇の孫、桓武天皇の曾孫、母方をたどれば桓武天皇の孫にあたり高貴な身分でした。しかし、薬子の変で皇統が嵯峨天皇の子孫に移ったこともあり父が臣籍降下して在原姓を名乗りました。
仁明、文徳、清和、陽成天皇に仕え、最終官位は蔵人頭従四位上行右近衛権中将兼美濃権守です。業平が吉田山に葬って欲しいと遺言、霊を祀る廟が築かれたという伝承があるそうです。この先の北の稜線上にはカフェの「茂庵」があります。
「霊元法皇御幸址」 徳川綱吉の時代の天皇で、幕府の朝廷統制にもかかわらず奔放な振舞いを続け、歌や書の達人としても知られています。修学院山荘を訪れる際に、この場所に3回立ち寄ったそうです。
「三等三角点 吉田山」 明治36年(1903)に設置され、標高105.12mとあります。山に上る前に、時計についている高度計をここで補正したこともあります。山頂はここより少し北にあります。
「紅もゆる丘の花」の歌碑 旧制第三高等学校の寮歌で、作詞作曲の沢村胡夷(こい)は、 京都帝国大学文学部教授で詩人の沢村専太郎のことです。 旧制第三高等学校は自由を校風として湯川、朝永、江崎のノーベル賞受賞者などの人材を輩出しました。
山頂の南の広場は「吉田山公園」、吉田幼稚園の園児の遊び場にもなっています。
このあたりは、京都市や地域住民、大学、神社、企業などによる「吉田山の里山を再生する」活動によって整備されています。健全な森となるように補助的な伐採や捕植、低木や林床植物に十分な光が届くように手入れをしています。
また、薪や腐葉土を持続的に利用する試みなどを行っているそうです。おかげで、見晴らしがよくなり肉眼で大文字山に上っている人も見えます。公園の周囲にはちょっとした花壇が造られています。
竹中稲荷神社の参道に下りてきました。このあと、山越えの道の向かいにある宗忠神社を訪れました(最後の写真の左)。
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コメント
こんばんは。ゆーしょーです。
ここの神社も桜が多くとてもきれいですね。
和歌山市のお寺に桜の名所がいくつかありますが、
桜の神社ってあまり知らないです、
ポチ♪2
投稿: ゆーしょー | 2026年4月 7日 (火) 01:37