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2026年2月25日 (水)

妙心寺・大心院 2026

過去の全記事  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

妙心寺本山の伽藍を見たあと、大方丈の東にあり、常時公開している大心院を訪れました。大心院」は塔頭ですが正法山という山号があり、妙心寺四派の一つ龍泉派に属します。

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大心院は足利幕府管領・細川政元が妙心寺10世景堂玄訥(けいどうげんどう)を招いて創建しました。玄訥は師の景川宗隆(けいせんそうりゅう)を勧請開山としました。

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創建年は明応元年(1492)あるいは文明11年(1479)ともいわれ、創建地は細川政元の私邸、妙心寺山内、上京清蔵口など諸説あります。玄関を入って正面に拝観受付があります。

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大心院は、戦国時代の戦火により焼失して細川政元の下屋敷に再建されました。その後、安土桃山時代の天正年間(1573-1593)に細川幽斎の助力によって現在地に移転して妙心寺の塔頭になりました。(受付を過ぎて右に行くと、方丈の向こうに庭が見えます。)

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方丈は江戸時代の寛永年間(1624-1643)に建てられ、南庭は「切石の庭」と呼ばれます。苔地と白砂の州浜からなり、白砂の中央には二列の長形の石が平行に配置されています。

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中央は切石花壇になっていて牡丹が咲くといわれていますが、まだ見たことがありません。

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花壇の右の石の上にお地蔵さんがいました。三千院のわらべ地蔵と似ていますが、作者が同じか分かりません。右にこけしのような小さいお地蔵さんが寄りかかっています。

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妙心寺は応仁の乱(1467-1477)で伽藍を焼失、六祖雪江宗深により復興しました。雪江宗深は妙心寺の住持の期間を3年と定め、4人の法嗣が交代で住持を務めることとしました。その4人の内の一人が大心院の開山です。

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すなわち、雪江宗深亡き後交代で、景川宗隆、悟渓宗頓、特芳禅傑、東陽英朝が妙心寺住持を務め、それぞれ龍泉派、東海派、霊雲派及び聖澤派の祖となりました。(本堂の中央には本尊の十一面観音が祀られています。)

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「祖堂」は江戸時代前期の寛永6年(1666)に建立されました。その後に本山妙心寺に売却、数奇な運命を経て平成15年(2003)再び大心院に返却されました。

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方丈から書院の「阿吽洞」に渡り廊下がつながっています。戦後の1949年、ここに、彫刻家・佐藤玄々(さとうげんげん、1888-1963)がアトリエを開きました。

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佐藤玄々は福島県の宮彫り師の家に生まれ、上京して彫刻家・山崎朝雲に師事、30歳で朝山の号を得て独立、大森にアトリエを開きました。この庭は方丈東庭ですが、阿吽洞にちなんで「阿吽庭」と呼ばれています。

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日本美術院留学生としてアントワーヌ・ブールデルに師事、作品が認められ美術院や芸術院の会員となり、横山大観は天才と称しました。しかし、師と対立して号を返上、1945年空襲によりアトリエが全焼しました。

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1948年から『老子』の一節から玄々と名乗り、代表作に皇居の「和気清麻呂像」(ブロンズ)や日本橋三越本店の「天女像 まごころ」(木彫彩色、下の写真)があり。孤高の天才彫刻家とよばれています。

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阿吽庭は、中根金作(1917-1995)によって作庭された築山式枯山水庭園で、長方形の庭には手前に白砂と5色の17個の伏石を配置して、苔地には植栽がほどこされています。

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阿吽洞の正面にある苔地の築山に三尊像を表した石組があります。大心院ではこの庭を第二の本堂と呼んでいるそうです。

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白砂と苔地の境界は緩やかな曲線になっていて、白砂の州浜は昇竜を表しているともいわれています。

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ところで、大心院は妙心寺の塔頭になったころから宿坊を営み、当初は末寺の僧や行脚の雲水の一夜の宿でした。現在では一般に開放されています。妙心寺にはホテル「花園会館」がありますが、こちらの宿坊は外国人にも人気のようです。

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宿泊者は拝観料が免除されます。朝食は完全な精進料理、門限は21時で消灯は22時、お風呂、トイレは共同、朝のお勤めは自由参加だそうです。

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コメント

こんばんは。ゆーしょーです。
妙心寺へは行ったことがないです。
ポチ♪2

投稿: ゆーしょー | 2026年2月26日 (木) 00:44

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