城南宮 春の山と平安の庭
過去の全記事 2006年1月27日から毎日更新しています。
昨日に続いて城南宮の神苑「楽水苑」に入りました。今の時期に拝観できるのは春の山と平安の庭です。ここには、150品種 約400本の椿が植えられ、テーマによって分類されています。
拝観入口からは「古典椿の道」。古典椿とは品種改良が盛んに行われた江戸時代頃から見られる品種だそうです。上は「乙女椿」、桃色、千重咲き、中輪、2~4月、下は「蝦夷錦」、白色地に濃紅大小縦絞り、八重咲き、中~大輪、2~4月です。
ここからは「春の山」です。 春の山はお椀を伏せたような築山になっていて、散策路は一旦上に登った後、斜面を緩やかに回りながら下っていきます。
『源氏物語』に登場する大半の植物(100余種)が植栽され源氏物語花の庭ともいわれます。椿、しだれ梅、三つ葉ツツジと春の草木が次々と咲き、現在はしだれ梅が見頃となっています。まだ蕾も見られ、見頃はしばらく続きそうです。
『源氏物語』の主人公・光源氏は、平安京の六条京極付近に四町を占める大邸宅「六条院」を造り、主だった夫人や子女を住まわせました。
ここは、散策路の一番高い場所で、ちょっとした滝から水が流れてきます。
白河上皇はこの「六条院」に触発され、近臣の藤原季綱が献上した鳥羽の別邸を拡張して、院政の拠点となる城南離宮(鳥羽離宮)の造営を開始しました。
城南宮はかってその鎮守だったことから、源氏物語に登場する植物を栽培して城南離宮の面影を再現しています。春の山は、城南宮の西側に広がる史蹟「鳥羽離宮跡公園」内にある「秋の山」と対をなしています。
ムラサキやミクリなど京都盆地でもほとんど見られなくなった植物を守り、植物文化への関心を高めようと、昭和57年(1972)専門家の協力を得て「源氏物語植物保存会」が結成されました。
会報を年2回発行するほか、秋の観月会などのイベントも行っており、会員を募集しているそうです(事務局は城南宮内)。
神苑全体では、冬のヤブツバキ、2月下旬からの150本にも及ぶシダレウメ、4月のベニシダレザクラ、秋の紅葉など樹木のほか、水辺のカキツバタ、初夏のササユリ、秋のリンドウ、ツワブキなど、可憐な花を1年を通じて楽しむことができます。
散策路は春の山の出口付近で折り返して築山の裾を回り込みます。外側には竹林もあります。
城南宮の神苑を作庭した中根金作(1917-1995)は、素早い配石で知られた天才造園家で昭和の小堀遠州と讃えられました。
禅寺の庭園のように修行の場としての庭ではなく、「参拝に来た人々の休息・憩いの場としてほしい」という城南宮の希望に沿って作られたそうです。(上から流れてきた小川のあたりで、築山の裾を回る散策路は引き返すようになっています。)
楽水苑は5つの庭から成り、初めに作られたのは、「室町の庭」、「桃山の庭」の2つで、それぞれの時代の様式を表しています。(最近は神社の周辺の開発が進み、高い建物が見えないように植樹に留意しているそうです。)
その後、春の山と平安の庭、「城南離宮の庭」がつくられました。春の山の出口付近に緑の苔に椿の花が散っている場所があり、大勢の人が写真を撮っています。
室町の庭、桃山の庭、城南離宮の庭は境内の南にあり、「しだれ梅と椿まつり」の期間は拝観できません。順路は本殿の裏を回ります。このあたりは「神紋に関わる椿の道」といい、城南宮の神紋「日、月、星」を名にもつ椿が植えられています。
「窓の月」、白色、一重、椀咲き、中~大輪、12~3月。
「平安の庭」 平安貴族の邸宅の寝殿造りの庭をモデルにしています。現在、梅が枝神楽を行っている神楽殿の裏を通ります。
庭は神楽殿から、うっそうとした木々に囲まれた池に続きます。奥の中の島の段落ちの滝(階段状の滝)から清流が池に注ぎ込みます。
臼田亞浪(うすだあろう、1879-1951)の句碑 「曙や 比枝のかすみの 街へのび」 亞浪は長野県小諸で生まれ、短歌を与謝野鉄幹に、俳句を高浜虚子に学び、俳誌『石楠』を創刊。比枝は比叡山のことです。
与謝野晶子の歌碑「五月雨に 築土くづれし 鳥羽殿の いぬゐの池に おもだかさきぬ」 いぬゐ(戍亥)は北西、おもだかは夏の季語の植物で、球根(沢瀉、たくしゃ)は生薬になります。
昭和45年(1970)から平安の庭で平安貴族の優雅な行事である「曲水の宴」が再現されました。毎年4月29日に行われ、自由に観覧できます。
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コメント
こんばんは。ゆーしょーです。
満開のしだれ梅が素晴らしいですね。
投稿: ゆーしょー | 2026年2月28日 (土) 21:31
こんばんは。
ポチ♪2
投稿: ゆーしょー | 2026年3月 1日 (日) 00:29