雪の京都を歩く 鞍馬寺参道
過去の全記事 2006年1月27日から毎日更新しています。
昨日の記事の続きで、本格的な雪景色を見たくなって叡山電車で鞍馬駅まで来ました。駅前の「大天狗」は、平安建都1200年を記念して鞍馬の自治会が制作したものです。2017年の大雪で鼻が折れて新しい大天狗になっています。
左は土産物と佃煮の「岸本柳蔵老舗駅前店」、「木の芽煮」が有名ですが、鞍馬では珍しく「ちりめん山椒」も扱っています。その向うに鞍馬街道が通っています。
和菓子の「多聞堂」 名物の「牛若餅」は、地元で採れた栃の実をつき込んだ風味あるお餅に甘さ控え目のこし餡を包んだものです。左の方に京都バスの鞍馬停留所があります。
こちらは街道の向かい、左前の出店は「屋台鞍馬茶屋」、ビールや京都ハイボール、ホットドック、鞍馬コロッケなどを販売しています。後ろの建物はイベント会場になっています。
この辺りの街道は鞍馬寺の参道で、両側にお店が並び、向うに仁王門が見えます。
「和み家 心天狗(こてんぐ)」 母、娘、孫の女3代が切り盛りする家庭的なそば処。自慢はそば粉8つなぎ2の割合で毎朝製麺する口当たりのよい二八そば。心天狗そばは、大根おろし、ミョウガ、ネギ、天かすなどの薬味が乗ったぶっかけそばです。
「渡辺木の芽煮本舗」 鞍馬では山の恵みのあけびの蔓、山椒の芽、山ぶきなどを塩漬けにした木の芽漬を食べていました。保存に適するよう昆布と醤油、山椒の実と葉を用いてしぐれ煮にして、さらに山椒を細かく切り刻んだのが渡辺の木の芽煮です。
「お食事処 神山(しんざん)」 よもぎ麺や茶そばなどの麺類、蕎麦がき、串カツ、猪や鹿の串焼き、ちりめんじゃこご飯などの和食のお店です。鞍馬寺の石段前にあり、火祭りの時は2階が絶好の見物席になります。
丸形ポストがありました。正式には「郵便差出箱一号丸形」というそうで、昭和24年に全国に設置されました。京都ではJR京都駅ホーム、花見小路、美山などにも現役として残っています。
鞍馬寺は正式名称を「鞍馬弘教総本山鞍馬寺」といいます。奈良時代の770年に鑑真和上を師とする鑑禎上人が夢告によって毘沙門天像を祀る草庵を結んだのが始まりとされます。(石段下、右に由緒ある寺標の石碑がありますがよく見えません。)
796年に藤原伊勢人が千手観世音菩薩を併せ祀り、後に東寺の僧・峯延(ぶえん)が入寺したことで真言宗となりました。鞍馬街道はこの辺りが峠の一つになっていて、鞍馬口(出雲路口)を始点として、京都と丹波国、若狭国をつないでいます。
平安時代後期の天永年間(1110-1113)に天台座主の忠尋(ちゅうじん)上人が鞍馬寺に入山、その後天台宗の時代が長く続きました。石段下に「鞍馬駐在所」があります。
石段の中ほどにある「雍州(ようしゅう)路」 精進料理、そば、喫茶・カフェがあるお食事処です。夏季限定の「天狗パワー」入りの冷やし栗ぜんざいが話題とか。雍州路は前を通る鞍馬街道のことです。
左の建物は「歓喜院・修養道場」、鞍馬寺の十院九坊を集めて昭和38年に建立、聖観音像を安置して、写経・法話、書道・華道・茶道・水墨画などによって心を磨く修養道場ともなっています。
「仁王門」は鞍馬寺の山門で明治44年の再建。左側の扉は、 寿永の頃(1182-84)のもの、 両側に立つ仁王尊像は運慶の嫡男、湛慶作と伝えられています。
鞍馬山には、神代以前からの古神道や陰陽道、修験道等の山岳宗教の歴史があります。(実は16時15分の閉門の時間が過ぎていて、既に受付は終わっていました。仁王門を少し入って写真を撮らせていただきました。)
大正時代に鞍馬寺を復興した(初代管長)信樂香雲は、昭和22年多様な信仰の歴史を統一して「鞍馬弘教」と名付け、昭和24年鞍馬寺は天台宗から独立して鞍馬弘教の総本山となりました。(門を入った正面に観音菩薩像・還浄水があります。)
下の石段を上った先に「普明殿」があり、ケーブルカーの山門駅になっています。この日は雪のためかケーブルカーは運休していました。参考のため、以下に雪の日に登った鞍馬寺を紹介します。
ケーブルカーではなく、左手にある由岐神社を通って歩いて登ることをお勧めします。「由岐神社」は平安時代中期の天慶年間、朱雀天皇が天下泰平と万民幸福を祈念して御所に祀られていた「由岐大明神」を鞍馬寺に遷宮し、北方鎮護を仰せつけました。
本殿には由大己貴命(大国主命)と医薬の祖神・少彦名命を祀ります。上述の遷宮の際に、道々には篝火を焚いて神道具を先頭に文武百官がお供する儀式が行われ、それを住民が後世に伝えるために始めたのが鞍馬の火祭りです。
「中門」、ここから先は九十九折(つづらおり)参道と呼ばれ、何度も折れ曲がります。源義経(幼名牛若丸)は7歳頃に鞍馬寺に預けられ、由岐神社の上手にあった東光坊で昼間は仏道修行、夜は僧正ヶ谷で天狗に兵法を授けられたという伝説があります。
九十九折参道には牛若丸伝説の遺構がいくつもあります。最後に石段があり、右は「転法輪堂・洗心亭」、1階の洗心亭には参拝者のための無料休憩所とギャラリーを併設しています。
上の石段を上った高台に「本殿金堂」があります。宇宙の大霊、尊天の働きを象徴する千手観音菩薩・毘沙門天王・護法魔王尊(脇侍、役行者・遮那王尊)を奉安する鞍馬弘教の中心道場です。
下は先日の鞍馬寺仁王門前で、下りの石段や参道は雪で滑りやすくなっていました。最後の写真は仁王門の端正な扁額、後水尾天皇宸筆といわれています。
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コメント
こんばんは。ゆーしょーです。
鞍馬もかなりの雪が積もってますね。
鞍馬へ一度だけ行ったことがあります。
ポチ♪2
投稿: ゆーしょー | 2026年2月12日 (木) 00:17
★ゆーしょーさん おはようございます♪
鞍馬や大原は同じ左京区ですが、市街地と山を隔てているのでかなり気候が違います。
投稿: りせ | 2026年2月18日 (水) 10:04