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2026年1月17日 (土)

福勝寺 秀吉ゆかりの瓢箪寺

過去の全記事  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

昨日の記事の華光寺の東に福勝寺があります。こちらも京の冬の旅で初公開、豊臣秀吉ゆかりの寺でもあります。「福勝寺」は山号を竹林山という真言宗善通寺派の寺で、「瓢箪(ひょうたん)寺」とも呼ばれています。TOPは通用門。

下の山門は節分会(2月3日) 以外は閉じられていますが、この日は特別公開のために開いていました。かつて九条家屋敷の門だったそうで、寺紋の「下がり藤」は九条家の菩提寺であったことに由来します。

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福勝寺は、平安時代前期に中国・唐から帰国した弘法大師空海が河内国(羽曳野市)に創建したのが始まりとされます。その後衰退しましたが、鎌倉時代の正嘉年間(1257-1259)に醍醐寺の覚済僧正によって京都市内に移され再興されました。

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豊臣秀吉が武運を祈願して千成瓢箪を寄進して、千成瓢箪を旗印にしたことから「瓢箪寺」と呼ばれるようになりました。「本堂」は宝暦年間(1751-1764)の建造です。

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その頃、後陽成天皇(在位1586-1611)および後西天皇(在位1655-1663)の勅願寺となりました。江戸時代の元禄14年(1701)に焼失、その後寺町丸太町から現在地に移転しました。「庫裏」が拝観入口になっています。

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本堂に祀られている本尊の薬師如来は、愛知県の鳳来寺の薬師如来と同木同作で、鳳来寺開山の利修仙人の作と伝わっています。*福勝寺では建物内や秘仏以外の仏像なども撮影可能でした。

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本尊は50年に一度のみ御開帳される秘仏で、次回御開帳は2034年5月の予定だそうです。脇仏として日光・月光菩薩を従えた像で、別名「峰薬師」とも呼ばれ「京都十二薬師」の一つでもあります。中央の厨子の前は御前立です。

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病気平癒、夫婦円満、商売繁盛、現世利益、開運出世などのご利益があるとされます。右の脇壇には、左から不動明王、金剛薩埵(さった)、弘法大師が祀られています。

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金剛薩埵は密教で重要な地位を占める仏であり、右手に五鈷杵、左手に五鈷鈴を執り蓮華座に坐した姿をしています。下は京の冬の旅のしおりからの転載です。

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左の脇壇には、左から地蔵菩薩、聖観世音菩薩、普賢菩薩が祀られています。中央の聖観世音菩薩は平安時代に造られた端正な木像で 、「洛陽三十三所観音霊場」第29番札所本尊となっています。

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「牛皮華鬘(ごひけまん)」 華鬘は古代インドでは貴人を飾る生花を繋いだ花輪で、仏教に取り入れられて木や金属など恒久的な材を用いて作られ、仏具となりました。こちらは室町時代に随心院から譲り受け、牛皮を切り透かし彩色されています。

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隣の聖天堂内に設けられた円壇には、円形の厨子に納められた秘仏である歓喜天(聖天)が祀られ、その前に如意宝珠が安置されています。歓喜天の本地仏が十一面観音であることから、合わせて十一面観音像もその後方の厨子内に祀られています。

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豊臣秀吉はこの歓喜天(聖天)に厚く信仰を寄せ、出陣の度に武運長久を祈願し瓢箪を奉納しました。戦勝の後にその瓢箪を持ち帰り「千成瓢箪」を作り、旗印にした話は有名です。「豊臣秀吉像」

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「徳川家康像」も安置されています。家康と福勝寺の関係の説明はありませんでした。

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「宝珠尊融通御守(ほうじゅそんゆうずうおんまもり)」 祈祷をした瓢箪で弘法大師が日本に伝えた如意宝珠の修法に由来し、様々な願いをかなえてくれるとか。宝珠と形が似ている瓢箪が昔からお守りとして用いられてきたそうです。

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本堂右に後西天皇が御所紫宸殿前の左近の桜を分栽した桜があります。毎年見事な花を咲かせたことから、当寺は「桜寺」とも呼ばれ、「福勝寺の牡丹桜」として「出水の七不思議」の一つとされました。

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当時の桜は枯死しましたが(寺町丸太町では火災にも遭いました)、現在は二代目の桜が植えられています。その横に大きな十三重塔があります。

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十三重塔の初層には四面仏が彫られています。

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墓地の入口横にペットの供養碑があります。福勝寺では永代供養とともにペットの供養も受け付けています。

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福勝寺では毎年節分(2月3日)に宝珠尊融通御守を授与しています。当日にはこのお守を求めて千人以上の方が訪れ、外国からの参拝者も増え、普段は閑静な境内が大変賑わうそうです。

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