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2025年12月 8日 (月)

実光院 2025秋

過去の全記事  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

先日の記事の宝泉院をでて、門前通りを引き返して実光院を訪れました。「実光院」は山号を魚山といい、こちらも勝林院の支院です。

山門を入った正面に庫裏(拝観入口)があり、最初に左にある客殿に通されます。

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客殿は大正10年(1921)の建造で、東の間はお茶席になっています。下の南庭は江戸時代後期作庭の「契心園(けいしんえん)」で、中央に心字池を配した池泉鑑賞式庭園です。

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律川沿いの傾斜地を背にして、池の手前を俗世、向こうを浄土に見立てているそうです。

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契心園の左奥に滝口と蓬莱石組、石造の五重塔があり、律川の水が滝となって池に流れ込みます。

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実光院は平安時代後期の1013年寂源によって建立され、後に良忍が開いた来迎院と合わせて魚山大原寺と呼ばれ、魚山 (天台 )声明(しょうみょう)の中心道場でした。(右の築山の松は鶴、池の島は亀を表しているそうです。)

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欄間には江戸時代中期の狩野派による「三十六歌仙画像」が掲げられています(左上に少し見えます)。

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西庭は手前に台杉があり開放的で奥行きのある庭園で、大原の山が借景となっています。実光院のお茶券は別料金なので、お茶席には人が少なく、客殿からの額縁写真が撮れました。

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魚山声明は日本仏教の他宗派にも伝えられ、それぞれの経論に声明の譜が付けられました。客間には様々な楽器が展示されています。下は磬石(けいせき)、香川県の讃岐石(サヌカイト)で作られた声明を練習するための楽器です。

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「編鐘(へんしょう)」、中国の雅楽で用いられたものが伝来し、音律の基準音を定める楽器としても使われました。戦国時代には並べた鐘で16音階を奏でる現在の形になったそうです。こちらは寄贈された復元品です。

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また、声明の音曲は琵琶による平曲、能の謡いや長唄、浪曲や明治の都々逸など、世俗音楽にも影響を及ぼしました。受付の後ろから西の庭に下ります。左には小川が流れています。

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実光院は、当初向かいにある後鳥羽天皇、順徳天皇の大原陵の場所にありました。「不断桜」、秋の紅葉の頃から春(11月-4月)まで花を咲かせる珍しい品種です。

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大正8年(1919)に勝林寺の僧院だった普賢院と理覚院を併合して、現在地(普賢院跡地)に移転しました。(不断桜の下に観音菩薩像と童像が置かれています。その下を先ほどの心字池からの水が流れて西庭の池に注ぎます。 )

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池は中央に飛石がある瓢箪池になっています。池の周囲を始めとして、この庭には様々な草花が植えられてそれぞれの季節を彩ります。

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西庭は瓢箪池の周囲をまわる池泉回遊式庭園で「旧理覚院庭園」 と呼ばれています。庭の斜面に沿って園路を西に下ったところに、大きな柿がいっぱいになっていました。

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柿の木のそばには不断桜の若木がありました。花びらも大きく、蕾もたくさんありました。

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園路の西端に待合があります。

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待合から西庭の北西にある茶室「理覚庵」に立ち寄っていきます。

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茶室の前の蹲(つくばい)

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茶室(理覚庵)は前住職の設計によって昭和50年(1975)に建てられ、資材のほとんどを実光院領の山林から調達したそうです。茶室の内部を覗けます。

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再び待合の前を通って庭の西端の園路を南に歩くと、苔むした大きな手水鉢がありました。西庭には、福寿草、カタクリ、イカリ草などの春の花にはじまり約120種の山野草が植えられているそうです。

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園路の南まできて、ここから東に戻ります。塀の向こうは律川で、川沿いのカエデが色づいていました。手前には様々な石造物や石仏、石塔などがならんでいます。

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これらは、併合した普賢院と理覚院、かって向かいの大原陵にあった実光院のものが混在しているようです。中央はキリシタン灯籠で、基部にマリア像が彫られています。

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「梵音寂」 声明の第一人者だった前々住職・天納傳中(あまのでんちゅう)が、中国の声明ゆかりの地・山東省魚山を訪ねた時に現地に石碑を建立して、同じ碑をこの庭にも建てたのだそうです。

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最後に客殿の南庭の契心園の横を通って受付に戻ります。このあと、呂川の上流にある来迎院と初公開の蓮成院を訪れました。

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コメント

こんばんは。ゆーしょーです。
立派な庭園ですね。
座敷に座って眺めるのですね。
赤い毛氈も置かれてますね。
瞑想にふけるひとときですね。

投稿: ゆーしょー | 2025年12月 8日 (月) 23:30

こんばんは。ゆーしょーです。
立派な庭園ですね。
座敷に座って眺めるのですね。
赤い毛氈も置かれてますね。
瞑想にふけるひとときですね。
ポチ♪2

投稿: ゆーしょー | 2025年12月 9日 (火) 00:47

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