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2025年12月15日 (月)

嵯峨野路を歩く 常寂光寺から二尊院へ

過去の全記事  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

先日の記事で、竹林の小径を出て小倉池の北まで来ました。アイトワの前の紅葉のトンネルを抜けると常寂光寺の山門があります。「常寂光寺」は山号を小倉山という日蓮宗の寺で、花の寺とも呼ばれます。山門は江戸時代後期の改築。

ここは、鎌倉時代初めに公家で歌人の藤原定家が山荘を営んだ地ともいわれています。この日は二尊院に行きたかったので、常寂光寺には立ち寄らず山門からの写真だけです。

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竹林の小径から嵯峨野の散策路は北に向かってきましたが、常寂光寺の前から少し東にずれます。この途中に、

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「おぐら茶屋」があります。さまざまなうどんや甘味、ドリンクを頂けます。また、お酒の仕込みにも用いらられる名水「伏水」を使った京都ビール、青・赤・緑・茶があります。このあたりは「小倉餡発祥の地」とされます。

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平安時代前期、この小倉の里に和三郎という菓子職人がいて、せんべいを作っていました。 彼は809年に空海が中国から持ち帰った小豆の種子を栽培して、それに御所から下賜された砂糖を加え煮つめて餡を作り、毎年御所に献上したそうです。

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「落柿舎」は江戸時代中期の俳人、向井去来(1651-1704)が営んだ草庵で俳諧道場でもありました。去来は、芭蕉門下第一の俳士といわれ、芭蕉が最も信頼した高弟でした。 芭蕉は「洛陽に去来ありて、鎮西に俳諧奉行なり」と称えました。

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落柿舎と向き合う形でカフェを併設したギャラリー「無動庵 Museum李朝」があります。特定非営利活動法人でもあり、朝鮮由来の陶器や民芸品の展示を通して,日本の文化の中で朝鮮文化が果たした役割を広く啓発することを目的としています。

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「土佐四天王像」 元治元年(1864)坂本竜馬が中岡慎太郎を伴い、長州本陣が置かれた天龍寺の来島又兵衛と久坂玄瑞を訪ねたといいます。像は右から中岡慎太郎、坂本龍馬、武市瑞山、吉村寅太郎。

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落柿舎の西隣に「嵯峨天皇皇女有智子(うちこ)内親王墓」があります。皇女は17歳の少女の時に当代第一の漢詩人と称えられ、初代の賀茂齋院となった才女です。

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この畑は京都市が買い取って、昔ながらの景観を保存しています。委託された農家が耕作していて、作物の刈り入れが終わったところのようです。ここから散策路は再び北に向かいます。

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「井浦人形店」 3代続く嵯峨人形・土鈴のお店。家の裏の窯で焼いた人形や土鈴は素朴な表情とあざやかな色彩、手触りが魅力。ひとつずつ、手作りの座蒲団にちょこんと乗っています。嵯峨野にゆかりの名を付けられたものも多く、記念になります。

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散策路の左の山裾は「長神(ちょうじん)の社」と呼ばれ、憩いの公園になっています。小倉百人一首文芸苑の一つで、新古今集、詞花集から選ばれた19首の歌碑があります。

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右手に「去来先生墳」の石標があり、この小道に入ります。

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小道の左に弘源寺の境外墓地(小倉山墓地)があります。弘源寺は室町幕府の管領・細川持之が創建した天龍寺の塔頭寺院です。

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ここに去来の遺髪が埋葬されていて、実際の墓は左京区吉田山の真如堂にあります。周囲には奉納されたたくさんの句碑が建っています。ここを訪れた高浜虚子は「凡そ天下に去来程の小さき墓に詣りけり」と詠みました。

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墓地の隣に「西行井戸」があります。西行は北面の武士でしたが、出家して諸国を巡り多くの歌を残しました。最初に嵯峨野に草庵を営み、そのとき使った井戸と伝わっています。

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井戸の上に西行の歌碑「牝鹿なく 小倉の山の すそ近み ただ独りすむ わが心かな」、『山家集』上、秋歌。

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西行井戸の前の広場に柿の木が植えられていました。ここは落柿舎の裏で柿の実を収穫して何かに利用するのかも知れません。散策路に戻って、

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「小陶苑」 信楽焼のお店で、ご夫婦で嵯峨野に移り住んでもう半世紀にもなるそうです。創作陶器だから、一品いっぴん2つとして同じものはなく、素朴でぬくもりが感じられ、普段使いの品だから値段も思いの外安いとか。

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長神の社の入口、ここにある歌碑を一つだけ。紫式部「めぐりあひて 見しやそれとも 分かぬまに 雲がくれにし 夜半(よわ)の月かな」新古今集、小倉百人一首第57番。

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「民芸の店・定家」 竹細工の専門店で、店内にはオリジナル湯呑み、箸やカトラリー、工芸品まで、軽くて丈夫な暮らしの竹製品が並んでいます。斜め向かいは二尊院の山門です(最後の写真)。

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コメント

こんばんは。ゆーしょーです。
嵯峨野歩きはいつ行ってもいいですよね。
落柿舎にはまだ柿が残っていますね。
60年前に初めて嵯峨野へ行った時、
大覚寺・大沢池でお弁当を食べ、
帰りは二尊院から駅までバスに
乗りました。
懐かしい思い出です。
ポチ♪2

投稿: ゆーしょー | 2025年12月16日 (火) 00:06

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