隆彦院 特別公開
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昨日は渋谷(しぶたに)通にあるお寺を訪れました。東大路から渋谷通を東に歩くと今まで訪れたことがある三嶋神社への脇道があります(TOP)。その脇道を下った突き当りに隆彦院(りゅうげんいん)があります。
「隆彦院」は山号を大非山という浄土宗の尼寺で、毎年10月に行われる「京都浄土宗寺院 特別大公開」で昨日の1日だけ公開されました。
この場所は五条バイパスの高架の南にあり、上の写真の屋根の上に大谷本廟の無量寿堂が見えます。「山門」は西に向いています。
安土桃山時代の天正15年(1587)、豊臣秀吉が渋谷に大仏殿を建立するため、この辺りの寺院を下京区富永町を集めました。山門を入ると書院の玄関があり、誰もいませんがここから建物に入ることにしました。本堂は左にあります。
隆彦院は移転させられた勝円寺(勝圓寺)の塔頭の一つとして天正16年(1588)に空誉が創建したのがはじまりです。ちなみに、同様にこの地にあった真宗仏光寺派の本山・渋谷山(じゅうこくさんん)佛光寺も移転しました。
その後、塔頭は江戸時代後期の「天明の大火」(1788年)で類焼したものの、翌年には再建されました。しかし、その後荒廃したといわれています。(書院の廊下の突き当りは崖になっていて、玄関から上ったのは建物の2階だと分かりました。)
そして明治42年(1909)に勝円寺の塔頭は現在地にあった求浄院と合併することとなり、塔頭の本尊であった阿弥陀如来を本尊として迎え、寺号を「隆彦院」としました。
書院に入ると、お茶とお菓子はいかがですがといわれましたが、次のお寺の閉門まであまり時間がなかったので遠慮しました。もう少し早く来ればよかったと後悔しました。
隆彦院は現在、浄土宗の尼僧で構成される組織「浄土宗吉水会」に所属し、昭和46年(1971)に創設された「尼寺霊場」の三十一番札所になっています。
書院を出て本堂に入ります。隆彦院は境内が美しいことでも知られ、秋が深まると紅葉も美しいと思われます。
本尊として先ほどの阿弥陀如来を祀り、自由に撮影してかまわないということでした。
本堂には様々な寺宝が展示されていて、下は「法然上人絵伝 弘願本」(重文)、法然上人の伝記を絵巻であらわしたものです。知恩院にある絵伝は国宝になっています。法然上人は長承2年(1133)美作国(岡山県)の地方武士の家に生まれました。
父が夜襲にあって亡くなり、その遺言で出家して都に上り、比叡山で修行しました。戦乱の続く時代の人々を救うために、「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えることによって救われ、極楽に生まれ変われるという浄土宗の教えを広めました。下は絵伝の最初の場面。
本堂の入口にご住職がおられて、ご朱印をいただきました。話好きの方で、近くの三嶋神社に秋篠宮ご夫妻が来られた経緯を教えていただきました。
御朱印は見開きになっていて、一枚には本尊の姿と御詠歌「錦雲の 渓(たに)に求めし浄き心 阿弥陀仏と 居ませし庵」がありました。
「法然上人涅槃図」 釈迦の涅槃図を基に、中央の法然上人は慈覚大師の袈裟を羽織り枕を北にし、その周りに嘆き悲しむ多くの門弟が囲んでいます。左上部の紫雲の中から阿弥陀三尊の来迎を示す3筋の光がさしています。
画面の右下には在家の人々や動物、昆虫が描かれています。平成に書かれたもので、猫もいてちょっと嬉しくなりました。
他にもいろいろな寺宝がありましたが省略します。いったん玄関にもどり、本堂の書院の間を通って庭に下ります。
下の谷は墓地にもなっていて、後で知りましたが作詞家・脚本家の関沢新一(1920-1992)の墓があります。美空ひばりの「柔」、都はるみの「涙の連絡船」などを作詞し、脚本家として東宝の特撮映画『キングコング対ゴジラ』(1962)、
アクション映画『暗黒街の対決』(1960)などの作品を手がけました。このあと、渋谷通に戻って浄土宗人特別大公開で公開されているあと二つの寺院を訪れました。
ちなみに、浄土宗総本山・知恩院、大本山の金戒光明寺、百万遍知恩寺、清浄華院は常時公開、他の55ヵ寺は10月1日~29日の期間の主として週末に公開されています。本堂と書院の間は廊下は取り外しができるようです。
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コメント
こんばんは。ゆーしょーです。
西国三十三番札所の御朱印帖は持っているのですが、
隆彦院は尼寺霊場の三十一番札所なのですね。ポチ♪2
投稿: ゆーしょー | 2025年10月21日 (火) 01:09
★ゆーしょーさん こんばんは♪
尼寺霊場は京都のお寺が多いですが、関西・中部地方にも少しあります。和歌山では善名称院と光明宝院という尼寺が霊場になっているそうです。
投稿: りせ | 2025年10月24日 (金) 00:22