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2025年9月 2日 (火)

平野神社 夏の境内

過去の全記事  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

西大路通の散策の途中に平野神社に立ち寄りました。「平野神社」は平安遷都の年(794年)、桓武天皇の命により大和国平城京の田村後宮に祀られていた三神をこの地に遷したのが始まりです。

桜の頃には西の参道の両側には露店や花見の貸席が並びます。最初に境内南(写真の右)にあり、上立売通に面する南門の方に行きます。

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「南門」 江戸時代前期の慶安4年(1651)に御所の門を下賜されたものです。もとは表参道正面(東鳥居の場所)にあり、昭和17年(1942)ここに南門として移設されました。

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「桜苑」ではムラサキシキブの美が少し色づいていました。例年、10月第1日曜日に「紫式部祭」が行われ、ムラサキシキブを手に持って舞う舞楽が奉納されて献茶式も行われるそうです。

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平野神社は平安時代を通じて朝廷の信仰が厚く、歴代の天皇がたびたび行幸しました。なお、嘉永元年(848)には1神が合祀されています。例大祭の平野祭には皇太子が奉幣し、皇族や諸大臣なども参列したそうです。(東にある正面参道に向かいます)。

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平安時代の後期になると、皇族から臣籍降下した源氏、平氏、高階氏、清原氏、大江氏、菅原氏、秋篠氏などの武家や公家の氏神となりました。「神社ナビタ」、表示灯株式会社が開発したデジタル表示システムで、安井金毘羅宮にもありました。

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室町時代の応仁の乱(1467-77)および、天文元年(1532)の天文法華の乱により焼失しました。「正面鳥居」

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鳥居の東は先日紹介した「平野通」が通っています。こちらは北側で、この辺りは平野鳥居前町です。

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正面鳥居の南東に等持寺と竜安寺道を示す道標がありました。こちらの西面には「是より南 とうぢじ りやうあんじ・めうしんじ おむろ さが みち」、北面(左)には「是より北 きんかくじみち」と刻まれています。

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江戸時代初めの寛永3年(1626)、後陽成天皇の勅許により、公家の西洞院時慶が平野神社の社殿の修造を行いました。

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江戸時代の社殿の修造の際に、伏見稲荷に祈願して浄財が集まり工事が無事に完了したことから、「出世導引稲荷神社」が建立されました。

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隣りに「猿田彦社」があり、道案内、導きの神・猿田彦大神を祀っています。

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「東福門」は江戸時代前期の慶安3年(1650)に東福門院が寄進したものです。横の「魁(さきがけ)桜」は平野神社発祥の桜で早咲きの品種であることから この桜が咲き出すと都のお花見が始まるといわれています。

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大クスノキの根本に磁鉄鉱の「すえひろがね」があります。

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「拝殿」 東福門と同じ時に東福門院が寄進したもので、釘を用いない接木の工法から「接木の拝殿」とよばれています。しかしながら、平成30年(2018)の台風21号による被害により、平野神社は拝殿の倒壊をはじめ

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本殿の檜皮屋根の損傷、数十本の桜の倒木などの甚大な被害を受けました。拝殿はそれまで大きな損壊はありませんでしたが、この台風により六本の柱が折れ、倒壊してしまいました。下は平野神社のHPからの転載です。

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京都府指定文化財の拝殿復旧工事には1億2千万円が必要で、そのうちの8千万円が工面できませんでした。そこで、平野神社は義援金を募り、令和3年(2021)9月にようやく修復が完了しました。

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「四社」、右から八幡大神(武運の神)、鈿女社(うずめしゃ、天岩戸での前で舞をまった女神で道祖神・福の神)、蛭子社(商売繁盛の神)、住吉社(お祓いの神)、春日社(藤原氏の氏神で、病気平癒・災難厄除けの神)です。

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こちらにも「八幡大神」が祀られています。おそらく、上とは異なる人が祠を奉納したのだと思われます。

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現在の社殿は江戸時代初めの寛永年間(1624-44)の造営で、平野造とよばれる本殿は重要文化財です。(手前は本殿拝所で、本殿は奥にあります。)

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本殿には、主祭神として今木神(いまきのかみ、源気新生の神)、久度神(くどのかみ、竈の神・衣食住生活安泰の神)、古開神(ふるあきのかみ、邪気を祓う神)の三神と、後で合祀された相殿の比売神(ひめのかみ、生産力の神)を祀っています。

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平野神社では平安時代から桜が植樹され、現在では約60種400本あるそうです。珍種が多いのは、臣籍降下した氏族の氏神でもあったことから、蘇(よみがえ)り、生産繁栄を願い、各家伝来の桜を奉納したからと伝えられています。

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9月の祭礼は1日月次祭、14日御鎮座記念祭・奉灯祭、15日末社・八幡社例祭。23日(秋分の日)には歴代の皇族を祀る皇居の皇霊殿で秋季皇霊祭が斎行され、平野神社では秋季皇霊殿遥拝式が行われます。このあと、再び西大路通に戻りました。

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コメント

こんばんは。ゆーしょーです。
平野神社の拝殿の細い柱は、
重量がある屋根の重さに
絶えられなかったのですね。
ポチ♪2

投稿: ゆーしょー | 2025年9月 3日 (水) 00:05

★ゆーしょーさん こんばんは♪
神社の建物は意外にお金がかかるのですね。資金がなかなか集まらず、どうなることか心配していました。

投稿: りせ | 2025年9月 9日 (火) 00:55

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