上高地 大正池からアルペンホテルへ
過去の全記事 2006年1月27日から毎日更新しています。
土曜日の朝から1泊2日で上高地に行ってきました。子どもが生まれる前は夫婦二人で、子どもたちが小さいときは家族全員で何日もかけて北アルプスを縦走、険しい山にも登ってきたものです。(「釜トンネル」ここから先はマイカー乗り入れ禁止です。)
その後、息子たち家族とバスで行ける乗鞍・立山・上高地に、最近では息子の案内で日帰り、あるいは1泊2日の上高地に出かけることが唯一の山旅になっています。私の短い夏休みにお付き合い下さると嬉しいです。「大正池ホテル」
いつものように、新島々から上高地バスターミナルへのバスに乗って、「大正池」で途中下車しました。大正池ホテルは 昭和28年(1953)に創業、約70年にわたり大正池と穂高連峰、そして焼岳を見守り続けてきました。大正池ホテルのラウンジから。
沢渡からのシャトルバスや観光バスで訪れる人々の多くは大正池ホテル前で下車。ここがいわば上高地の玄関であり、上高地散策の出発点でもあります。
「焼岳」は大正4年(1915)に噴火。噴出した熔岩や泥流によって梓川が堰き止められて出現したのが大正池です。当時は広大な面積だったことから「梓湖」と言われていたようですが、いつしか「大正池」と呼ばれるようになりました。
かっては池全体に立ち枯れの木が残っていましたが、現在ではここから一本も見えません。下はスマホで撮ったパノラマ写真で、大正池の全体や焼岳から穂高までの稜線が見えます。昼頃だったからか、つり尾根の上は雲に覆われていました。
ここから、上高地の河童橋までは約1時間の散策コースで、遊歩道が整備されています。
下は大正池の上流の河原。ここには名物の枯れ木が残っていましたが、今では川の中に1本、河原に1本しか残っていません。今年は大正池誕生110周年となり、次第に大噴火の痕跡が消えてきました。
途中にある「田代池」 原生林のなかに、ぽっかりあいた湿原に広がる田代池。八右衛門沢などからの土砂によって流れがせき止められてできた浅い池です。池のなかには幾つかの島があり、まるで庭園のように穏やかな風景となっています。
最近、街中に熊が出没するニュースをよく見ますが、上高地では以前から熊がでて注意を呼び掛けていました。ただ、ここ数年は特に多いようで、いたる所に熊目撃情報の看板や、熊ベル(クマよけのベル)が設置してありました。
観光客や登山者も小さな熊鈴を持っている方も多く、あちこちで音が鳴っています。
いつものように河童橋に行く途中で「上高地帝国ホテル」で一休みしました。日本初の本格的山岳リゾートホテルとして昭和8年(1933)開業。 赤い三角屋根の向こうには雄大な穂高連峰の姿が見えます。
館内ロビーは上高地の自然と調和した木の温もりを大切にした空間で、中央に設けられたマントルピースはホテルのシンボルでもあります。中央右に熊の毛皮が見えます。
一昨日はラウンジでスイーツとドリンクのセットを頂きました。ランチが頂けるほどのお値段ですが、さすがに美味しかったです。こちらの売店でちょっとしたお土産を買いました。
実は帝国ホテルにいるときに、激しい雨が約1時間ほど降りました。雨が止んでから出発して、田代橋と穂高橋を渡って見晴らしのよい梓川右岸に渡ります。橋の上からはつり尾根が見えました。
昨年大雨のお陰で散策ルートが変更になって初めて見た「大山大明神」の祠。上高地には、開山祭、穂髙神社奥宮例大祭(明神池お船祭り)、閉山祭などの神事があります。6月17日にはこの大山神社で「山の神」の神事が行われるそうです。
「山の神」は、上高地で仕事をする樵(きこり)や猟師などにとって、山を守る神様だったそうで、今は観光客や登山者の安全を祈願しているそうです。
上の写真で左から霞沢岳、三本槍岳、六百山と2500mくらいの山が続きます。三本槍岳は中央に見える三本の峰です。
「ウェストン 」 英国人宣教師ウォルター・ウェストン(1861-1940)のレリーフです。氏は登山家として日本各地の名峰を制覇し、明治24年(1891)上高地にも訪れて山案内人・上條嘉門次とともに北アルプスに挑みました。
明治29年(1896)著書『日本アルプスの登山と探検』のなかで上高地の魅力を世界に紹介しました。「楽しみとしての登山」を日本に伝えた功労者として、日本山岳会はその栄誉を称え氏の喜寿を祝って昭和12年(1937)にこのレリーフを掲げました。
「ウェストン園地」 少し先にある広場で毎年6月第1日曜日に「ウェストン祭」が開催され、式典と合唱のほか前日には徳本峠越えの記念山行が行われます。徳本峠越えはかって上高地に入る唯一のルートでした。
河原に下りて見ると、川霧が水面を覆っていました。雨が上がっても空気が充分に湿っていて、風が弱いと冷たい水面で空気が冷やされ、空気中の水蒸気が水滴となったのが川霧だそうです。向うは焼岳。
今回宿泊した「上高地アルペンホテル」。昭和29年(1954)創業、旧安曇村の村営施設でしたが、平成17年(2005)松本市との合併で市営施設となりました。
夕食・朝食は、信州伝統野菜や信州オリジナル食材など厳選した地元の食材を使った和懐石料理です。夕食「葉月」、塩尻市のワイナリーのノンアルコール食前酒、中央の前菜には焼きナスやピクルス、右のお造りは信州サーモン、左上は信州和牛などの陶板焼、
前菜の後の焼肴はすずきのグリルと夏野菜のトマトソース、最後の写真はデザートの甘味でレアチーズケーキとアイスクリームです。
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コメント
こんばんは。ゆーしょーです。
またまた上高地へ行って来たのですね。
僕は上高地へ2回しか行ったことがないですが、
昭和38年の最初に行った時の釜トンネルは
急峻な一方通行で手掘りのままの壁面でした。
2回目に行った時、11枚目の木道を歩きました。
1500mの上高地は夏でも涼しく気持ちがいいですよね。
ポチ♪2
投稿: ゆーしょー | 2025年8月 5日 (火) 00:21