東福寺の七不思議
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紅葉の通天橋で有名な東福寺にも七不思議があります。「東福寺」は、臨済宗東福寺派の本山で、鎌倉時代の建長7年(1255)摂政・九條道家が聖一(しょういち)国師を開山として祖父・兼実(かねざね)の菩提寺を建立したのが始まりです。

道家は、奈良最大の寺院の東大寺、奈良で最も盛大を極めた興福寺にあやかり、「東」と「福」の字を取り、19年もの歳月を費やして京都最大の東福寺の大伽藍を造営しました。下は「臥雲橋」、写真は深緑の頃です。
東福寺は当初、天台・真言・禅の三宗兼学として栄えました。ところが、応元年(1319)、建武元年(1334)、延元元年(1336)と相次ぐ火災のために大部分を焼失してしまいました。(臥雲橋から)
南北朝時代の貞和3年(1346)に前の関白一条経道により伽藍が再建されました。東福寺は、建武の被災の直前にはすでに京都五山に列せられていて、再建後は完全な禅宗寺院としての寺観を整えることとなりました。
「日下門」(重文) 江戸時代建立の四脚門です。ここが境内への入口になり、夕方閉じられます。
「禅堂」(重文) 日下門を入って右手にあり、1347年に再建された建物です。禅堂としては我が国最古、最大で、中世から残る唯一の座禅道場。鎌倉風の華頭窓が美しい建物です。
七不思議1「竜頭(りゅうず)のない鐘」 銅鐘(重文)は平安前期までには鋳造され、もとは西寺の遺構と伝わっています。昔、魔訶阿弥陀仏という僧侶がこっそり鐘を盗もうとしたとき、韋駄天が見つけて引っ張り合いになりました。
そのとき、竜頭が剝れて本体は韋駄天が守って残ったそうです。竜頭がないため、現在は太い針金で吊るしています。建物は「殿鐘楼」とよばれ、漆喰壁に覆われた室町後期の建物です。
七不思議2「東司(とうす)」(重文) 禅堂の南にあり、通称「百雪隠(せっちん)」といわれる室町前期の便所です。かっては禅堂で修業をしていた500人の僧侶が利用し、わが国最古にして最大の東司です。
禅僧は用便も修行で、東司へ行くにも厳しい作法が定められていました。当時は水が貴重で、橘の実と皮、砂で手を洗ったそうです。
七不思議3「生垣が静岡茶」 本堂(仏殿兼法堂)」前の生垣が静岡茶です。東福寺の開山・円爾弁円(えんにべんえん)は禅の修行を中国でおこないました。持ち帰ったお茶の木の実が出身地の静岡で栽培され、静岡茶の茶祖となりました。
その後、静岡茶の関係者や静岡出身の修行僧が献木して生垣となりました。明治14年(1880)仏殿、法堂、方丈、庫裡を焼失、本堂は昭和9年(1934)に落成しました。本尊の釈迦如来(釈迦牟尼仏)を安置しています。
「三門」(国宝) 室町時代の応永12年(1405)に足利義持によって再建された大仏(天竺)様の建築様式。禅宗寺院の三門としては日本最古、最大の建築物だそうです。手前は「思遠池」で夏には蓮の花が美しいそうです。
七不思議4「五社大明神」 三門の東に東福寺の鎮守社「五社成就宮」の鳥居があり、五社成就宮には五社大明神が祀られています。
五社大明神とは石清水八幡宮、賀茂社、稲荷社、春日社、日吉社で、五社成就宮は五社明神社とも呼ばれています。寺院の境内に神が祀られているのは、かっての神仏習合の名残りです。
五社成就宮の鐘楼、梵鐘は平安時代作で西寺のものといわれ、「義経の鐘」と呼ばれたそうです。ここで除夜の鐘をつくと、すぐさま五社成就宮で初詣を済ませることができます。
七不思議5「魔王石」 十三重塔(重文)の右の祠には「魔王石」が納められています。この石に修験(天狗)あるいは鞍馬の僧正が降臨した、道家の病が回復した感謝に石塔と魔王石を祀ったなど諸説あります。

数年前の豪雨で後ろの崖が崩れ、東福寺では魔王の怒りと考えて祠を新築したそうです。石には魔王の姿が浮き出ているといわれます。
七不思議6「猫のいる涅槃図」 東福寺で3月14日(火)~16日(木)の期間は涅槃会が行われ、本堂で大涅槃図の開帳が行われます。大きさは縦約12m、横約6mあり、室町時代の著名な画家「明兆」の作です。
長大なことや画風の素晴らしさも有名ですが、釈迦の涅槃に駆け付けた動物の中に猫がいることで知られています。涅槃図の一番下の象の爪の先にいます。
猫は仏教ではあまり歓迎されない動物で、「悪いことをすると猫に生まれ変わる」と書かれた経典もあるそうです。日本でも江戸時代になると猫は魔性の動物とされ、怪談にも登場しました。その影響は現在まで残っているかも知れません。
七不思議7「蒼龍図」 本堂の横21m、縦11mの天井に大きな二頭の龍が描かれています。堂本印象の作で、龍の大きさは体長54m、胴廻り6.2mだそうです。
龍は中国では神として崇められ、日本では水の神として雨を降らし火災からお堂を護るとされています。また、仏法に例え、分け隔てなく人々に降り注ぐ法雨(ほうう)という願いも込められているとされます。
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コメント
こんばんは。ゆーしょーです。
東福寺にも七不思議があるのですね。
七不思議3の生け垣が鈴岡のお茶とは
珍しいですね。
ポチ♪2
投稿: ゆーしょー | 2025年8月16日 (土) 00:06