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2025年7月26日 (土)

今宮神社の摂末社と参道の瓦塀

過去の全記事  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

昨日の今宮神社の境内の西に多くの由緒ある摂末社があります。古来からこの地にあった疫神は、本殿左横の摂社「疫社」に祀られています。疫神は祇園精舎の守護神・牛頭天王(ごずてんのう)といわれ、素戔嗚尊と同一視されてきました。

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「織姫社」 境内の西北隅にあり、祭神の栲幡千千姫命(たくはたちぢひめのみこと)は織物の祖神で、七夕伝説の織女に機織を教えたとされます。機織などの技芸上達だけでなく、最近では七夕伝説にちなんで縁結びの神としても信仰されています。

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「阿呆賢(あほかし)」 本殿前の広場にある奇石は神占石(かみうらいし)ともいわれ、病弱な者はこの石に心を込めて病気平癒を祈り、軽く手で撫で身体の悪きところを摩れば、健康の回復を早めるといわれます。また重軽石ともいわれます。

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「八社」 織姫社の南(左)にあり、大国、蛭子、八幡、熱田、住吉、香取、鏡作、諏訪社を一棟に祀っています。このように全国の有名な社が祀られているのは、参拝者の便宜を図ったと考えられます。左隣にも、八幡社があります。

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「大将軍社」 かって平安京の鎮護のため四つの方角に大将軍社が建てられ、大徳寺門前にあった一つがここに遷されたといいます。牛頭天王とその八大王子が祀られています。

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「日吉社」 近江の日吉大社の祭神、大山咋神(おおやまくいのかみ)と大物主神(おおものぬしのかみ)を祀り、今宮神社の産土の地「上野村」に祀られていた上ノ御前、下ノ御前の両社も明治初年に合祀しました。この前でやすらい祭の踊りがあります。

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「稲荷社・織田稲荷社」 上の社がある道の東側にあります。稲荷社の祭神は伏見稲荷大社と同じ宇迦御魂命(うがのみたまのみこと)、 その右にある織田稲荷社は織田信長を祀ります。本能寺の変で没した信長の遺体はどこにも見つからなかったとされます。

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しかし最近では、信長と親交があった清玉上人が火災中の本能寺に入り、信長や家臣らの骨灰を集め阿弥陀寺に埋葬したという説が有力です。当時の阿弥陀寺は本能寺の近く、現在の京都市考古資料館(写真の左)の近くにありました。

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阿弥陀寺は豊臣秀吉による都市改造計画により寺町通沿いの現在地に移転、信長や家臣の墓も移されました。その跡地に織田稲荷社が建立され、明治15年(1882)に建勲神社の御旅所となり、昭和62年(1987) 御旅所の廃止によりここに移されました。

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「桂昌院レリーフ」 桂昌院(たま)は西陣の八百屋の次女に生まれ、春日の局に認められて家光の側室となり、五代将軍綱吉の生母となりました。神仏を深く敬い、今宮社の復興に尽力し、やすらい祭を復活しました。「玉の輿」の語源になりました。

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「唐崎の松」 大きい松の下の幼木は、琵琶湖畔にある日吉大社摂社の唐崎神社の松を植樹したものです。日吉大社も大宮神社も大己貴神を祀り、かって日吉大社に神が勧請される際に松に出現したとされ、松は神聖化されています。

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「若宮社」 賀茂斎院の若宮を祀ります。斎王を奉る館を賀茂斎院といい、この近くに在ったので紫野斎院とも呼ばれました。若宮とは、激しい祟りをする霊を弱めるため、より強い神格の下に祀った状態だそうです。今宮祭の牛車で巡行します。

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「絵馬舎」 寛政12年(1800)建立。馬は神様の乗り物として神聖視されており、古くから人々は願い事をする際、神様への御玉串として馬を奉納していました。後にこれが絵馬となり奉納する殿舎が建てられました。ここにはかなり古い絵馬が多くあります。

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絵馬舎の横の石段の途中にある「地主稲荷社」、天孫降臨に関わる神の倉稲魂大神(うかのみたまのみこと)と猿田彦大神を祀り、今宮神社の地を守護する地主神です。

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「月読社」 石段の上にあり、月読尊(つきよみのみこと)を祀ります。月読尊は太陽を象徴する天照大御神の弟神にあたり、夜を司る月の神とされます。ただし、神話でもその記述が少なく、謎が多い神でもあります。

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この日は楼門をくぐって、「今宮門前通」を通って北大路通に向かいました。正面に建勲神社がある船岡山が見えます。

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しばらく歩くと、西側の大徳寺の塀が瓦塀となっています。「瓦塀」とは、平たい瓦を張り、継ぎ目には漆喰を海鼠(なまこ)状に盛り上げた塀です。京都では、本隆寺、天龍寺、石清水八幡宮などでも見られます。

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このあたりの瓦塀は、瓦を密に積み重ねて塀ができています。このような塀は重量があり堅牢なので城壁に用いられることもあるそうです。

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大徳寺境内の東西の道を過ぎると、瓦塀は少し違った形になります。

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瓦の上下の間隔が広く塗り込んでいます。焼き物もはめ込んであり、塀の構造を補強するというより装飾的な瓦の配置になっています。眺めていると楽譜のようでメロディーを感じます。

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南端には鬼瓦も塗りこんでありました。

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「京都市立紫野高等学校」 自由と規律を校則に位置づけ、制服はありません。卒業生にアナウンサーの鈴木史朗、尾崎千秋、竹内優美、芥川賞作家の綿矢りさ、直木賞作家の山本兼一、そのほか多数のミュージシャン、学者、スポーツ選手を輩出しています。

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「Tea Ceremony - Caren -(香蓮庵)」 茶道・華道・着付け・書道・家庭料理・折り紙・和裁など様々な作法、技術を継承する講師による、若い世代や訪日外国観光客向けの日本文化体験クラブだそうです。

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最後の写真は今宮神社の一の鳥居で、その先の北大路通から帰宅しました。励みにしていますので、お帰りの際にブログランキングの応援のクリック↓をして下さると嬉しいです。

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コメント

こんばんは。ゆーしょーです。
今宮神社、立派な神社ですね。
健康長寿や良縁成就などの
ご利益で知られる神社とのことですね。
知らなかったです。
ポチ♪2

投稿: ゆーしょー | 2025年7月27日 (日) 02:35

★ゆーしょーさん こんばんは♪
今宮神社は市街地の北の方にあるので、京都の人もあまり訪れないかもしれません。

投稿: りせ | 2025年7月30日 (水) 00:48

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