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2025年6月30日 (月)

夏越大祓と茅の輪くぐり

過去の全記事  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

6月27日(金)大阪管区気象台は「近畿地方が梅雨明けしたとみられる」と発表しました。近畿地方では1951年の統計開始以降最も早い梅雨明けで、早くも本格的な夏がスタートしました。記事の前半は白峯神宮です。

今日(6月30日)は1年の半分の最後、京都各地の神社で夏越の大祓や茅の輪くぐりが行われます。しかし、29日(日)から猛烈な暑さになり熱中症に厳重な警戒が必要だそうで、今年は外出をひかえて過去の写真を使ってこの行事を紹介します。

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夏越の大祓は、夏を越すにあたって、日常の生活で知らない間に付いてしまった罪や穢れを祓い、心身を清めて後の半年を平安に送れるようにと願う、古来から行われてきた神事です。上の写真では神職が神事の説明を行っています。

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神社によっては神事の名称は多少異なります。白峯神宮では夏越大祓式(なごしのおおはらえ)といわれ、「蹴鞠」が行われる長方形の広場に祭壇が設けられています。

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神事で奏上される大祓詞(おおはらえのことば)は、平安時代に作られた「延喜式」に出てる祝詞がもとになっています。高天原への天孫降臨から始まり、様々な罪穢れが四柱の祓戸神(はらえどのかみ)によって消え去る様子が述べられています。

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白峯神宮では参列者にコピーが配られて皆で斉唱します。大祓詞の途中で、宮司に付き添う神職が祓えつ物(はらえつもの)の布を切り裂いて罪穢れを償い祓います。「裂布」の神事ともいうそうです。

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参列者には大祓詞以外に、人形(ひとがた)と切り幣(ぬさ)が配られます。人形で頭や肩をなで、念じながら三回息を吹きかけて、罪穢れを人形に移します。

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切り幣を自分の左、右、左に振りかけて、体を清めます。

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参拝者から集めた人形を祭壇の前の長びつに納め、後で本殿において清めるようです。他の神社では、水に流したり、火で焚き上げたりして人形を清める場合もあります。

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茅の輪くぐりが始まります。左回り、右回り、左回りと八の字を描いて計3回茅の輪をくぐります。最初に神職、次に氏子など関係者、その後一般の参列者が茅の輪をくぐります。神社によっては参拝者から集めた人形もくぐらせます。

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茅の輪くぐりをしているときは次のような言葉を唱えます。「みな月のなごしの祓する人は千年(ちとせ)の命の延(の)ぶというなり」、「蘇民将来、蘇民将来」 ここでは、茅の輪の前に拝殿があるので、その周囲をまず左回りして本殿の前で拝礼します。

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最初の言葉は『拾遺集』の詠み人知らずの和歌です。夏越の大祓で茅の輪をくぐるのは、蘇民将来(そみんしょうらい)の故事にちなんでいます。以下は他の神社の茅の輪くぐりです。「吉田神社」

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旅の途中で宿を乞うた武塔神(むとうのかみ)を、裕福な村の長者である弟の巨旦将来〈こたんしょうらい〉は追い出しました。一方、貧しい村の兄の蘇民将来は、粗末ながらも武塔神をもてなしました。「御香宮神社」、月遅れの7月31日に行われます。

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後に再訪した武塔神は、弟・巨旦の妻となっていた蘇民の娘に茅の輪を付けさせて、それを目印として娘を除く弟・巨旦の一族を滅ぼしました。疫病で滅んだという説もあります。「北野天満宮」、参拝者から集めた人形も茅の輪をくぐります。

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武塔神は以後茅の輪を付けていれば災難を免れることができると教え、蘇民の家は子孫代々に至るまで災いなく栄えたとされます。「上賀茂神社」

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武塔神は後に素戔嗚尊と同一視されました。また、小さな茅の輪を身に付けると厄払いになることは、奈良時代の風土記にも記されています。そして、時代とともに茅の輪が大きくなって、やがてこれをくぐるようになったそうです。「下御霊神社」

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上の故事から「蘇民将来」の信仰が生まれ、「蘇民将来子孫也」の護符を門に貼ると災厄を免れると信じられるようになりました。「下鴨神社」、8月6日に夏越神事が行われます。

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「平安神宮」 西楼門の正面にある摂社「疫(えき)神社」は蘇民将来を祀り、7月31日の例祭は祇園祭の最後を締めくくります。

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「車折神社」 茅の輪くぐりは1か月間行われ、人形は6月30日午後4時まで受付け、その後の大祓式で焚き上げます。

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ところで、6月後半になると京都の多くの和菓子屋さんで、夏越の大祓にちなんだ和菓子「水無月」が発売されます(最後の写真)。「ゑびす神社」 奥の本殿の前にあります。

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かって宮中に献上された氷室の氷を模した生菓子で、上に乗った小豆には魔除けの意味もあります。「熊野神社」 聖護院にある小さな神社ですが、当日は近所のかたで賑わいます。

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「新熊野神社」 当日11:00から神事(夏越の祓)が始まります。茅の輪は前日に設置するようです。

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最後の写真は鳴海餅本店の水無月で、栗と抹茶を含めて三種類あります。「石清水八幡宮」 人形は神職が木津川に流して厄を落とします。

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東山仁王門にある「満足稲荷神社」 茅の輪くぐりは、犬や猫などのペットも参加可能。水に溶ける人形の他にペット用に動物形もあります。

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コメント

こんばんは。ゆーしょーです。
6月30日、各地で茅の輪くぐりが行われましたね。
テレビでも放送していました。ポチ♪2

投稿: ゆーしょー | 2025年7月 1日 (火) 03:34

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