兒神社と広沢池・観音島
過去の全記事 2006年1月27日から毎日更新しています。
一昨日の記事の遍照寺を出て広沢池の南西にある兒(ちご)神社を訪れました。遍照寺を建立した寛朝(かんちょう)大僧正が平安時代の998年に没すると、遺された侍児(じじ)は嘆いて広沢池に身を投げて寛朝の後を追ってしまいました。
近所の人々は子供を哀れみ、社を建立し児神社と称したといわれています。「第二の御神石」 本殿が移設される前は、南の入口を入ったこの場所からお祈りしたそうです。
「ハートストーン」 神社修復工事中に手水舎の下からこの石が掘り出されました。何故埋まっていたか不明だそうです。「縁結びかな?」と書いてあります。
テントの中に材木が積んであって、「神社の檜・銀杏の一枚板」、「販売中 檜3千円~、銀杏2千円~」と書いてありました。おそらく、台風の被害で倒木した境内の木ではないかと思います。
手水舎、右の建物は社務所です。
拝所と本殿、本殿には寛朝大僧正に仕えていた稚児を祀ります。この地の産土神(うぶすながみ)として安産を祈り、子供たちの成長の節目にお参りし、健康と安全を願います。
1月2日の「新年拝賀式」では健康・安全・安全・縁結び・長命などを祈願します。秋祭りでは十数基のお神輿が出るそうです。
社殿の横に「石椅子」があります。寛朝が広沢池畔で座禅をしているときに、侍児がいつも腰掛けていたといわれています。この椅子に座ると、長命、安産、縁結びの願いがかなえられるとか。
神社の前に「広沢池碑」がありました。明治26年(1893)に建立され、広沢池の風光と、その維持保存に努力した遍照寺住職豊暢(ほうちょう)の努力を顕彰する碑です。陸軍大将大勲位・彰仁親王(伏見宮邦家親王第8王子)の題額です。
碑文を書いたのは股野琢、帝室博物館(現在の東京国立博物館 )の館長にまで昇りつめた明治政府の高級官僚です。碑文によると、豊暢和尚は友人で広沢池のむかしの面影がしだいに廃れていくのを嘆いて、
池をさらいまわりに木を植えて改修。そこで記念に石碑を建てたいと依頼してきたそうです。兒神社をあとに、広沢池の西にある観音島(向うに見える遍照寺山の下)に向かいました。
広沢の池の西岸には遍照寺の跡地があります。かっての遍照寺は金色の観世音菩薩を祀る観音島があり、池畔には多宝塔、釣殿等、数々の堂宇が並ぶ広大な寺院だったそうです。
広沢池の西(左手)には田園が広がり、その向うに大覚寺・大沢池の森、右奥に愛宕山が見えます
観音島へは橋が付いています。こちら岸には京都御室ライオンズクラブによって桜が植えられ、かっての広沢池の桜の名所が再興されています(いつか桜が咲いている頃にも訪れたいと思っています)。
「広沢池中島由来碑」 こちらも明治26年に建立され、建立者は嵯峨村カ有志となっています。碑文の大意は以下の通りです。嵯峨の広沢池には島があり、観音像を安置していたので観音島とよばれていたが、
寛永年間に波風に破壊され無くなり、像は遍照寺に移された。明治になり旧蹟に人工島を築き、往昔をしのぶよすがとした。この碑はその経緯を示す。(下はパノラマ写真で、クリックするとこの付近の雰囲気が感じられます。)
「観音石仏」 江戸時代前期の1641年、樋口平太夫の依頼により但称が造仏し、鳴滝五智山から遷されました。かって遍照山にあった蓮華寺の石仏ともいわれています。頭上に十一面の化仏、両脇に千手を持つ、十一面千手観世音菩薩です。
「広沢池築造壱千年記念碑」 碑文が読めませんが、1000年記念ということは広沢池が(秦氏の造営ではなく)遍照寺の建立に合わせて989年に造営されたとみなしているようです。
横に壱千年記念樹もありました。おそらく桜の木ではないかと思っています。
「壹美白弁財天社」 2019年に訪れたときは、前年の台風21号によって吹き飛ばされて祠がありませんでした。幸い御神体は無事残っていて、兒神社のご住職が再建資金の工面がつかず支援をお願いしていました。
祠は2019年の10月に無事再建されました。神社の建物は小さくても費用がかかるようです。池の西を少し北に歩いたところにも遍照寺の旧跡があります。
「釣殿ひろば」 釣殿は納涼や月見などのために池に面して建てられた寝殿造の建物で、その跡地が京都市の公園になっています。休憩所があり、ここから田園風景を見ながら大覚寺に向かいましたました(最後の写真)。
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コメント
こんばんは。ゆーしょーです。
神社の檜・銀杏の一枚板、
檜が3千円~、銀杏が2千円
とのことですが、結構大きい
一枚板で値打ちがあります。
しかし地元の人でないと
持って帰れないです。
ポチ♪2
投稿: ゆーしょー | 2024年10月 6日 (日) 00:06