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2024年8月10日 (土)

笠地蔵を探して

過去の全記事  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

三千院の境内の律川の橋を渡ったところに、「おさな六地蔵」や重要文化財の「売炭翁石仏」(下の写真の祠の中)があります。その前の石の上に2体のお地蔵さんがいます(TOPの写真)。

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三千院の「わらべ地蔵」や「おさな地蔵」は作者が知られていますが、こちらのお地蔵さんの作者は分かりません。おそらく焼き物で作られていると思います。(深緑の頃)

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特徴的な顔が可愛くて、今まで撮ったたくさんの写真やネットにあるお地蔵さんを探してきましたが、同じ作者と思われるものはありませんでした。

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必要最低限の目、鼻、口が付けられ、あひる口で頭の形も特徴的です。

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左の方のお地蔵さんは「笠地蔵」といい、日本各地にお地蔵さんが笠をもらったお礼に福を授けるという民話が伝わっています。

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以下では、「まんが日本昔ばなし〜データベース〜」から、笠地蔵のお話を紹介します。(春、桜の花びらが散っています。)

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年も暮れようとする頃の話。雪深い山の中に住む夫婦は、正月を迎えるにも米一粒すら残っていなかった。そこで女房が作った髪飾りのかせ玉を町に売りに行くことにした。

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男が地蔵峠を通ると、お地蔵様の頭の上に雪が積もっていたので雪を払ってあげた。大晦日の夕方、町についた男はそこでかせ玉を売るが、一向に売れない。

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と、そこに笠売りのおじいさんがやってきた。(こちらは大原野の正法寺で見たお地蔵さん、笠地蔵ともう一体が対になっている場合が多いようです。)

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笠売りのおじいさんもまったく笠が売れないので、二人はそれぞれの売り物を交換することにして家路についた。(下は永観堂で見たお地蔵さん、笠地蔵ではありませんが、顔つきが三千院のものと似ています。)

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その途中、男がまた地蔵峠を通ると、お地蔵様は寒そうに佇んでいる。やさしい男はお地蔵様の頭に笠をかぶせてあげた。(下は今年の5月に詩仙堂で見たお地蔵さん、最近庭にお地蔵さんを置くお寺が多くなりました。)

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そして家に帰り、そのことを女房に話すと、それは良いことをしたと言い、女房も喜んだ。(以下はネットで検索した笠地蔵です。)

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さて、その夜夫婦が寝ていると、外で物音がする。出てみるとそこには米・野菜・果物・着物などがたくさん置いてあった。

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二人の目には、遠くに峠のお地蔵様が帰って行くのが見えた。こうして二人は無事に正月を迎えることができた。

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笠地蔵の民話には様々な種類があり、売れ残りの笠の数は一山(5つ)が主流で、おじいさんが自分の笠も与えたり、手ぬぐいなどの手持ちの品を与えるという話もあるそうです。

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再び三千院のお地蔵さん、どなたかが雪の中から掘り出していました。

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コメント

「まんが日本昔ばなし」懐かしいアニメですよね。
よく見ていました。笠地蔵の話。シンプルだけど、いいですね。
シンプルなところにある、深きが、日本昔ばなしらしいと思います。
市原悦子さんの声が、今にも聞こえてきそうです。

投稿: munixyu | 2024年8月10日 (土) 18:41

こんばんは。ゆーしょーですね。
緑が目に染みる三千院ですね。
三千院へは昔学校のPTAからと
個人とで2回行ってますが、その
ほとんどが忘れています。
ただ入り口に大原女が立っていたのが
今でも記憶に残っています。
ポチ♪2

投稿: ゆーしょー | 2024年8月11日 (日) 00:06

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