伏見稲荷大社 神宝神社から熊鷹社へ
過去の全記事 2006年1月27日から毎日更新しています。
昨日の奥の院から続く鳥居の道は「稲荷山御神蹟参拝ルート」、通称「お山巡り」と呼ばれます。少し上った左手に「奇妙大明神」があり、その石段を上ると右に松の切り株を祀っています。
根が左右に浮き出て、股のようになっていることから「根上り松」とよばれます。「値上がり」に通じるとされ、投資家の信仰があるそうです。また「膝松さん」ともよばれ、根をくぐると膝腰の痛みや神経痛の平癒にご利益があるとされます。
奇妙大明神の向かいに伏見神宝神社への道が分かれ、ちょっと立ち寄っていきます。「伏見神宝(しんぽう、かんだから)神社」は伏見稲荷大社の摂末社ではなく、独立した神社です。山道をかなり登ります。
創建は平安時代初期にさかのぼり、かつては稲荷山上に祀られていました。仁和年間(885-89)には宇多天皇が大神宝使を発遣するなど、皇室の信仰も篤かったのですが、政変などにより中世以降は衰退しました。
拝殿を護るのは狛犬ならぬ「狛龍」です。こちらは「地龍」。
こちらは「天龍」です。あらゆる願いをかなえる力があるとされる金色の「如意宝珠」を持っています。これら2頭の龍は天照大御神の神使(しんし)とされ、天と地を行き来しているそうです。
祭神として天照大御神、稲荷大神、十種神宝(とくさのかんだから)を祀っています。十種神宝は、天孫の証となる10種類の宝物で、三種の神器のルーツとされています。「拝殿」の奥に「本殿」があります。
紙人形の「叶雛(かなえびな)」に願い事をたくします。
「社務所」、左に「丸山笹論」という看板がかかっていて、深草産竹墨による天地自然を表す象形文字画、月の座と題する螺鈿漆屏風、中世まで存在した社を描く屏風などが安置されています。丸山は稲荷山を背にするこの辺りの笹山の古名だそうです。
「稲荷山遥拝所」 本殿の奥にあり、霊山である稲荷山を遥拝する場所です。朱塗りと竹の2つの鳥居の下には、磐境(いわさか)があり、神社の御神石とされる、降臨石「たけのこ石」が祀られています。
「古蹟 宇多乃帝・かぐや姫 愛染碑」 ここは 『竹取物語』ゆかりの地といわれ、神社はかぐや姫が貴族に持って来させた多くの秘宝を所有しているとされます。「宇多乃帝」はかぐや姫が歌を交わした帝の意味だそうです。
摂社「龍頭社(りゅうずしゃ)」 稲荷山の地主神とされる龍頭大神が祀られています。西陣織の金具の龍頭にちなみ“衣の神様”とされています。かぐや姫の絵馬で覆われていました。
祠の横には水の中から姿を表す龍頭像があり、龍が口にくわえている宝珠を回しながら祈ると願いが叶うとされています。かぐや姫が求婚者のひとり大納言大伴御行(みゆき)に出した難題の、龍の首にある五色の玉の持ち主とされます。
「大伴家持の像」 台座が家持の歌碑になっています。万葉集から「ますらをは名をし立つべし後の世に聞き継ぐ人も語り継ぐがね」、「鶉鳴く古りにし里ゆ思へども何ぞも妹に逢ふよしもなき」
なぜ家持の像と歌碑があるのか分かりませんが、大伴家持はかぐや姫に求婚したとされる大伴御行の子孫であることに関係があるのかも知れません。神社の裏は竹林でした。
もう一度、伏見稲荷大社のお山巡りの道に戻ります。
この辺りは少し下りになっていて、小さい峠を越えたようです。
しばら下ると鳥居が途切れ、外から鳥居のトンネルを眺められます。
ここには「神道御徳社本部」があります。単立の宗教法人だそうで、天照皇日大祖大御神、白龍大神、長者大神、末鷹大神などと刻まれた神石が鎮座していました。
もう一度、鳥居の道に戻って少し上ると、
「三つ辻」に来ました。歩いてきたのは右の道です。お山巡り分岐点の一つで、こちら側は裏参道となり産場稲荷、八島ヶ池へと下ります。正面の四ツ辻方面への道を上ります。
右に「白旗大明神」と「源義経公」というノボリが見えます。源氏が掲げた「白旗」に由来して頼朝が亡くなった翌年に朝廷から「白旗大明神」という神号を賜りました。義経も死後、白旗大明神とよばれ、各地にある白旗神社には義経が祀られています。
「熊鷹社」 勝負事および商売繁盛の神様である熊鷹大神を祀り、一発勝負を賭けようという参拝者が多く訪れるそうです。門前には茶店の「竹屋」があります。
「新池」 熊鷹社でお参りした後に池の畔で柏手を2回打つと、その反響する方角に家出人や失踪者がいるといわれます。また、こだまの遠近が願い事の叶うのが遅いか早いかを表すともいいます。
あまりに暑かったので竹屋で一休みしました。店内は改築したようで冷房が効いていました。
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コメント
こんばんは。ゆーしょーです。
伏見稲荷大社へ行ったのは
間違いないのですが、それが
全然記憶にない中で、千本鳥居
だけが記憶に残っているのです。
ポチ♪2
投稿: ゆーしょー | 2024年6月21日 (金) 00:14