修学院離宮道を歩く
過去の全記事 2006年1月27日から毎日更新しています。
昨日の記事の赤山禅院を出て、バス停がある白川通まで歩きました。一の鳥居の前にある「五島園芸」、
胡蝶蘭を専門に販売、蘭専用の液体肥料もあり育成方法なども教えてくれるそうです。ただし、店内は蘭の育成のため温室になっていて、湿度は高く暑いとか。
下はこの付近のGoogleMapで右に修学院離宮、右上に赤山禅院があります。左は高野川、下は音羽川です。
しばらく南に歩くと、「左赤山道」という道標があります。ここまでの道は「赤山道」のようです。正面は「修学院離宮道」で、修学院離宮の入口まで続いています。
「鷺森神社御旅所」 毎年5月5日の神幸祭には、装束に行装を整えて赤山禅院に参詣し、修学院御旅所からは宮中から下賜された神輿を供奉して氏子区域を巡行します。
管笠・紅だすき姿の小学3年生の男子が手に扇を持ち、鐘や太鼓の囃にあわせて「さんよれ、さんよれ」という掛け声で神輿の前を歩きます。ここから、神幸祭は「さんよれ祭」とも呼ばれています。下は過去の写真。
8月27日の大日盆の夜には盆踊り(念仏踊り)が行われます。京都の盆踊りの定番は江州音頭ですが、この地域では本来の念仏色を併せ持つ独自の盆踊りが行われます。「神輿庫」
最初に、松明をつけ踊り手たちが提灯の前に座り、給仕から酒を受けて乾杯します。その後、踊り手は団扇を手にし、灯籠をつるしたやぐらの周りで踊ります。(こちらの建物には五穀豊穣の注連縄があり、神社の建物のようです。)
「にわか踊り」に始まり、「題目踊り」「紅葉音頭」と続きます。修学院消防分団・修学院班の消防器具庫
「紅葉音頭」は「大日踊」 という別名があり、飢饉の死者への追悼や豊作祈願を唄い、踊りは公卿から伝わったといわれています。念仏踊りは京都市指定登録文化財・無形民俗文化財に登録されています。「修学院七町会館」
盆踊りは地蔵盆のような雰囲気で、子供向けのお楽しみコーナーなどがあります。また、秋には七町会館で「七町寄席」が開催されるそうです。
喫茶・軽食の「千房」
下は「近代京都オーバーレイマップ」から明治25年の地図です。この辺りは田畑がひろがり、修学院離宮道が修学院離宮付近に西坂本に行く唯一の道でした。
上の古地図の左は大原道(鯖街道)でこの付近で唯一の南北の道です。白川通はまだありません。まだ田んぼが残っていて、奥は「一乗寺葉山」。
道標「石川丈山先生旧蹟 詩仙堂」 ここから詩仙堂へはかなりありますが、道標の北(左)にも同じことが刻まれていて、西坂本から来る人のための道標でもあるようです。道標は「三宅安兵衛の碑」の一つです。
安兵衛は幕末・明治時代の商人で、京都のために資産を使えと言い残し、長男・清治郎が遺志に基づき京都府内におよそ400基、八幡市に120基の史跡・名所の案内碑を建立しました。 「音羽川」まで来ました。
修学院離宮道はしばらく音羽川にそって西に向かいます。「ヘアーサロンとくおか」
「犬塚橋」を渡って、音羽川の左岸を歩きます。正面は「京都大原山田農園 たまご工房」、たまごプリン、シフォンケーキ、有精卵を販売しています。
左手前は「修学院犬塚第二公園」、建物は「グランドメゾン修学院2」で、築1998年、5階建地下1階、44戸、2LDK・3LDKのマンションです。
向うが白川通で、音羽川はこのまましばらく西に流れて高野川に合流します。
「白川通」は明治末から昭和初期にかけて整備された道です。バス停までしばらく南に歩きます。
鷺森神社からの道との交差点には「鷺森神社 二丁」という大きな道標があります。鷺森神社の神幸祭の行列は、赤山禅院、修学院離宮、東大路通にある川端御旅所を通って、ここから神社に戻ります。
鷺森神社の道標の右に「雲母坂千種忠顕卿遺跡 是より三十町」という道標があります。「千種忠顕」は、鎌倉時代末期から南北朝時代初期にかけての公卿で、後醍醐天皇に近臣として仕えました。
後醍醐天皇が鎌倉幕府によって隠岐島へ配流された際にも同行し、その後の幕府倒幕に貢献し、比叡山麓西坂本の雲母坂において足利尊氏軍と戦い戦死しました。比叡山ケーブル駅の近くに戦死の碑があります。
下はプラザ修学院、最後は鷺森神社に戻る神幸列です。
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コメント
胡蝶蘭など、特殊な植物は高温多湿を好むことが
多く、扱いが難しいですよね。そう思うと植物園って
温度湿度管理が大変なのでしょうね。好む条件が
植物によって違いますから。
投稿: munixyu | 2024年6月13日 (木) 16:30
こんばんは。ゆーしょーです。
この通りに胡蝶蘭を専門にしている
花屋さんがあるのですね。
お祝い用の胡蝶蘭、いいですね。
京都の街の真ん中にまだ田んぼが
あるのですね。
きれいに田植えを済ましてますね。
ポチ♪2
投稿: ゆーしょー | 2024年6月14日 (金) 01:05