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2024年5月16日 (木)

葵祭 上賀茂神社・社頭の儀

過去の全記事  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

昨日は上賀茂神社の葵祭に行ってきました。「葵祭」は正式には賀茂祭とよばれ、上賀茂神社と下鴨神社の例祭です。かっては京都御所から勅使が遣わされ、その列が人々の関心をよんで発展したのが現在の葵祭の「路頭の儀」といわれます。

上の写真は上賀茂神社の宮司が行列を迎えにいくところ、下は二の鳥居内での社頭の儀にご出席の三笠宮家の彬子さまです。

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「社頭の儀」は天皇の勅使が両神社の祭神に奉幣を捧げ、国会安寧を奏上することが儀式の中心です。一の鳥居に行列の先頭が到着しました。

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①「乗尻(のりじり)」 5月5日の賀茂競馬の乗尻(騎手)が行列を騎馬で先導し、露払いを行います。左右の各3名が一の鳥居で下馬し、二の鳥居まで参進します。かっては六衛府の衛士(えじ)が務めました。

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次は②警護の列です。「素襖(そおう)」、先払いとして行列の警備に当たる、江戸幕府から派遣された所役(しょやく)です。所役とは様々な役の参列者のことです。

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「看督長(かどのおさ)」 現在の警察官・巡査に相当します。

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「検非違使志(けびいしのさかん)」 警察司法の担当の検非違使庁の役人で、六位の武官です。路頭の儀では舎人(とねり)の引く馬に騎乗して、看督長などの下役を率いて行列の警備にあたります。

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「検非違使尉(じょう)」 検非違使庁の役人で5位の判官。上の志(さかん)の上役で行列の警備の最高責任者です。志、尉ともそれぞれ調度掛(ちょうどがけ)に弓矢を持たせ、鉾持(ほこもち)に鎖を持たせて武装しています。

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③ 内蔵寮の官の列です。先頭は「山城使(やましろのつかい)」、山城国司の五位の文官です。賀茂の両社とも洛外にあり、山城の国司の管轄区域になるため督護の任につきます。

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「内蔵寮史生(くろうどりょうのししょう)」 内蔵寮の七位の文官で、御幣物を管理します。両社に各1名が参向し、所用品を携えた雑色、白丁を従えています。

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「衛士(えじ)」 御幣物唐櫃(ごへいもつからびつ、御祭神に供える御幣物を納める箱)を守護する役です。二の鳥居内での社頭の儀では御幣物唐櫃とともに御手洗川北岸に控えます。

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④馬寮の官の列 「御馬」、走馬(そうめ)ともいわれ、両社の神前で走らせて御祭神にご覧に入れます。2頭の頭と尾には葵、柱、紙垂れをつけ、1頭に4人の馬部(めぶ)がついて引いて行きます。

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「風流傘(ふうりゅうがさ)」 大傘の上に牡丹や杜若など季節の花(造花)を飾り付けたもので、行列の装いとして取物舎人4人でかざしていきます。

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大きな傘に紺布を張り、錦の帽額総(もこうふさ)などをかけわたした上に、造花が乗っています。行列に彩を添えていました。

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⑤斎王代以下の女人列 「蔵人所陪従(くろうどどころのべいじゅう)」 蔵人所は斎院の物品会計をつかさどる役で、その中で蔵人所陪従は雅楽を演奏する文官でそれぞれ楽器を持っています。

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「斎王代(さいおうだい)」 斎王は、平安時代には内親王が選ばれて祭に奉仕しましたが、現在は斎王代とよばれ、京都市在住の未婚女性から選ばれます。

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葵祭の前儀で御禊(みそぎ)を済ませた斎王代は、五衣裳唐衣(いつつぎぬものからぎぬ)、俗に十二単(じゅうにひとえ)の大礼服装を着て、行列では腰輿(およよ)という輿に乗って参向します。

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上賀茂神社の社頭の儀では一の鳥居から徒歩で参進します。

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「命婦(みょうぶ)」 命婦は一般の女官の通称ですが、ここでは諸役の名になっています。

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「騎女(むまのりおんな)」 斎王付きの清浄な巫女(みかんこ)で神事を司ります。行列では騎馬で参向するのでこの名があります。

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斎王代の女人列には、内侍、女別当、采女などの女官が続きます。

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⑥ 勅使舞人陪従宮内庁掌典職の列 上賀茂神社の神職1名が「前導」として「勅使」を祭場に案内します。勅使は行列中最高位の人で、かっては四位近衛中将が務め、現在は宮内庁の掌典職が天皇の使いとして派遣されます。

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「陪従(ばいじゅう)」 引いている和琴(わごん)は御物(皇室の私用品)で「河霧」の銘があります。神前でも奏楽します。

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「舞人(まいびと)」近衛府の五位の武官で、歌舞の堪能者がこの日の舞人を勤めます。6人にはそれぞれ雑色、舎人、白丁が従います。

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「内蔵使(くらつかい)」 勅使が奏上する御祭文を奉持する役で、内蔵寮の次官(現在の財務副大臣に相当)です。肩から御祭文をさげています。

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行列を警護してきた看督長が二の鳥居内での社頭の儀を警護しています(最後の写真)。社頭の儀が終わると、この参道で「走馬の儀」が行われます。

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コメント

のんびりしたテンポの葵祭。
今の時代にはない、ここのテンポが、独特ですよね。
今を生き急ぐ現代にないこの、のんびりに趣きを感じます。

投稿: munixyu | 2024年5月16日 (木) 18:40

こんばんは。ゆーしょーです。
5月15日が京都三大祭りの一つ「葵祭」ですよね。
覚えやすい日ですから、これだけは覚えています。ポチ♪2

投稿: ゆーしょー | 2024年5月17日 (金) 01:23

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