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2024年4月 9日 (火)

亀山公園 百人一首と展望台

過去の全記事  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

昨日の松籟庵を出て少し石段を上ると広場があり、小倉百人一首の歌碑が点在しています。平成19年に完成した「小倉百人一首文化財団」のプロジェクトで、ここには古今集(24)、拾遺集(11)、後拾遺集(14)の49首があります。

河原左大臣「陸奥の しのぶもぢずり 誰故に みだれ初めにし 我ならなくに」(三宅相舟) 

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カッコ内は揮毫した書家の名前で、主に京都を中心に活躍している人々です。 僧正遍昭「天つ風 雲のかよひぢ 吹きとぢよ をとめの姿 しばし留めむ」(黒田賢一)

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歌碑の石材は景観を損なわないように自然石を用い、京都を代表する貴船石、鴨川石、鞍馬石はじめを、全国から銘石を収集したそうです。小野小町「花の色は 移りにけりな 徒に 我が身世にふる ながめせしまに」(土橋靖子)

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少し遠いですが、下に見える小屋の右にも歌碑があります。中納言行平「立別れ いなばの山の 嶺におふる まつとし聞かば 今帰り来む」(後藤秀園)

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小倉百人一首の歌碑があるのは亀山地区(49)以外に、長神の杜地区(19)、野々宮地区(4)、奥野々宮地区(7)、嵐山東地区(21)で、全体を「小倉百人一首文芸苑」とよぶそうです。

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歌碑を建立した際には、来訪者がはっきり分かるような場所を選び、周辺の植栽の整備や竹穂垣の配置、園路の整備などを行ったそうです。ソメイヨシノはちょうど見頃の状態でした。

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あちこちでお花見をしています。

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ところで、昨年3月に「昔を今にプロジェクト」(吉野山の白山桜を京都嵐山への植樹事業)が発足しました。

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吉野山は日本一の桜の名所といわれ、1,300年以上前に役行者が蔵王権現を白山桜で刻んだという逸話があります。猿丸太夫「奥山に 紅葉ふみ分け なく鹿の 聲きく時ぞ 秋は悲しき」(日比野光鳳)

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約750年前に、後嵯峨上皇は吉野山の美しい桜の景色を近いところで見たいとの思いから、吉野山の桜を京都嵐山に移植しました。阿倍仲麻呂「天の原 ふりさけ見れば 春日なる みかさの山に 出でし月かも」(日比野五鳳)

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上皇の願いは、吉野山の桜の嵐山への移植をテーマとする能「嵐山」に引き継がれています。歌碑の場所を書いた説明板です。

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また、桜だけでなく嵐山国有林には、奈良県吉野山の金峯山寺蔵王堂(世界遺産、国宝)から移設した蔵王権現堂という小さなお堂があります。紀貫之「人はいさ 心もしらず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける」(後藤西香)

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さらに、吉野山にも「嵐山」があり、嵐山にも吉野から名称が移されたと思われる場所が多くあります。藤原興風(おきかぜ)「誰をかも 知る人にせむ 高砂の 松も昔の 友ならなくに」(藤本玲舟)

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このように、吉野山と京都嵐山は歴史的なつながりがあり、吉野の旅館組合と京都の旅館組合が呼びかけ、そえぞれの保勝会が協力してプロジェクトが発足しました。紀友則「久方の 光のどけき 春の日に しづごころなく 花の散るらむ」(後藤西香)

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このプロジェクトでは、吉野山の白山桜を京都嵐山への植樹事業を行います。春道列樹(つらき)「山がはに 風のかけたる しがらみは 流れもあへぬ 紅葉なりけり」(桑田三舟)

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昨年は、京都嵐山や近隣の寺院に、約100本の奈良吉野の白山桜を植えたそうです。坂上是則「朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに 吉野の里に 降れる白雪」(赤江華城)

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昨年2月の京都嵐山での植樹式には、関係役所の方々、双方の旅館組合や保勝会、報道関係者など70人が出席したそうです。壬生忠岑(ただみね)「有明の つれなく見えし 別れより 暁ばかり 憂きものはなし」(村上俄山)

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今後は雑木林となっている京都嵐山を、少しでも750年前の「桜の名所京都嵐山」に近づけることを目指しているそうです。右に行くと大河内山荘や竹林の小径ですが、左の坂道を上ります。

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急な石段をかなり登ります。

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急に視界が開けてきました。こちらは南の方の斜面で、下には桜やツツジが咲いています。

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ここでもお花見をしています。亀山の頂上はもう少しです。

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「頂上展望台」

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展望台からは保津川の渓谷の眺めが素晴らしく、左は嵐山(北松雄山)右は小倉山です。嵐山に来たときは、いつもここからの眺めを楽しむことにしています。

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嵐山には他の樹木に混じってソメイヨシノが咲いています。現在はこのような雑木林ですが、将来は吉野山のように白山桜で覆われるかも知れません。

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山の中腹の「大悲閣千光寺」

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貸しボートがここまで来るには、かなりの体力がいると思います。

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右は保津川下りの船を目当ての「水上販売船」で、コンビニ船ともよばれます。保津川下りの船着き場の向かいにある「琴ヶ瀬茶屋」が運行していて、いか焼、おでん、みたらし団子、ジュース、ビール等を販売しているそうです。

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嵯峨野観光鉄道のトロッコが通っていきます。

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保津峡と反対側の斜面の向こうには、比叡山から大文字山が見えています。

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大河内山荘に向かう途中、珍しくスピッツを見ました。風で花びらが散っています(最後の写真)。

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コメント

小倉百人一首の歌碑が点在していると楽しいですね。
歌碑探しなんかもいいものです。
歌は、今ごろになって良さがわかってきました。
深い世界ですよね。

投稿: munixyu | 2024年4月 9日 (火) 15:31

★munixyuさん こんばんは♪
俳句の世界と歌は違うのですね。百人一首は知らずに暗記しているので、あまり歌の意味を考えていませんでした。落ち着いて、歌の世界にひたるのもよかったかも知れません。

投稿: りせ | 2024年4月10日 (水) 01:24

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