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2024年2月24日 (土)

粟嶋堂宗徳寺 女性守護神と人形供養

過去の全記事  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

先日の記事の龍谷大学大宮から南に歩くと粟嶋(あわしま)堂宗徳寺があります。 、学舎昨日の記事の京都御苑の北西にある児童公園から南に歩きます。上の通りは岩上通、右の建物は宗徳寺の事務所と法律事務所の看板がかかっていました。

岩上通と東西の塩小路通(三哲通)との交差点の北西に山門があります。

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「宗徳寺(そうとくじ)」は室町時代の応永年間(1394~1428)に行阿上人によって創建された西山浄土宗の寺で、山号は福智山です。女人守護と人形供養の寺として知られています。

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山門を入った右手に人形を納めた祠(上の写真)と「人形癒やしの石碑」があります。

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寺伝によれば、宝徳年間(1449~1452)南慶和尚が紀伊国(和歌山県)淡嶋から粟嶋明神を勧請して上洛する途中、当地あたりで急に御神体が重くなりました。「粟嶋堂」

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南慶和尚が神意としてここに祀ったのが「粟嶋神社」で、以来、宗徳寺の鎮守社となりました。

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この神は婦人病治癒を始めとして安産、子授け、悩み事解消、婦人病や下半身の病平癒、老後の無病息災など女性の守護神とされ、裁縫の上達や人形供養などのご利益があるとされていました。境内の奥に授与所(受付)があります。

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江戸時代になると粟嶋明神の霊験が広く知られるようになり庶民の信仰を集めました。光格天皇(1771-1840)や孝明天皇(1831-1867)も度々代参、后妃にも篤く信仰されたといわれます。

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明治初年(1868)の神仏分離令により、粟嶋神社は粟嶋堂と改称して寺の一つのお堂になりました。 授与所の前は小さな庭になっています。

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授与所の横の参道の奥に本堂があり、本尊の阿弥陀如来を祀っています(写真はありません)。粟嶋明神が広く信仰されるようになると、宗徳寺の通称が粟嶋堂となり、「あわしまさん」とも呼ばれています。

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粟嶋堂の左奥に「弘法大師 庚申堂」があります。江戸時代広まった大師信仰、庚申信仰にもとづいて、弘法大師と青面金剛が祀られたのでしょう。

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粟嶋堂の向かいに江戸時代の俳人・与謝蕪村(1716-1784)の句碑があります。「粟嶋へ はだしまゐりや 春の雨」、蕪村は娘の病気平癒祈願に当寺を訪れ、雨の中に裸足でお詣りしている人を詠んだ句です。

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ところで、江戸時代に粟嶋(淡島)明神が広く信仰されたのは、淡島願人(がんにん)と呼ばれる人々がこの神の人形を祀った厨子を背負って、その神徳を説いてまわったことが要因だといわれます。女性守護の絵馬

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現在では、和歌山県の淡嶋神社を総本社とする全国の淡島神社や淡路神社の祭神となっていますが、多くの神社では明治の神仏分離などにより少彦名神等に置き変えられました。粟嶋堂の左隣の「咲分稲荷社」は咲分大明神を祀ります。

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少彦名神(すくなびこのかみ)は医薬の神とされ、『日本書紀』や『伯耆国風土記』に、国造りを終えた少彦名神が粟島(あわしま)から常世の国へ渡って行ったとする記述があるそうです。咲分稲荷社の前にガラスの祠があり、人形が祀られています。

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神仏分離令にも関わらず、少彦名神を祀る粟嶋(淡島)堂がある寺院は宗徳寺以外に東京や福岡に数か所あるだけです。 人形供養の絵馬

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ただし、ここ宗徳寺では粟嶋堂に祀られているのは粟嶋明神で、その本地佛(人々を救うために仏の姿となったもの)が虚空蔵菩薩、垂迹(神の姿となったもの)が少彦名命としています。 境内の南端には「地蔵尊」が祀られています。

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宗徳寺では人形供養の他に水子供養やペット供養も受け付けているそうです。 梅は咲分稲荷社の横や上の地蔵尊の右手にも植えられていました。

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こちらの南門から出て、左の塩小路通の先にあるもう一つのお寺に向かいました。

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コメント

人形供養。
家のロフトに数え切れないほどの人形があります。
そろそろ人形供養したほうがいいのかもしれません。

白梅がいい感じに咲いていますね。

投稿: munixyu | 2024年2月24日 (土) 20:06

こんばんは。ゆーしょーです。
粟嶋堂宗徳寺、和歌山市加太の淡島神社と
関係があるのかなと思ってましたが、やはり
関係があるのですね。
加太の淡島神社も人形供養の神社で、特に
3月3日の流しびなが有名です。
全国放送されます。 ポチ♪2

投稿: ゆーしょー | 2024年2月25日 (日) 03:11

★munixyuさん こんばんは♪
人形はどうしても処分に困ります。いよいよ梅の季節になってきましたね。明日はどこかに出かける予定です。

投稿: りせ | 2024年2月25日 (日) 22:29

★ゆーしょーさん こんばんは♪
淡島神社の流しびなは大規模だそうですね。小舟で沖に運んでいくのは知っていましたが、後で浜で焚き上げるまでが祭だということを初めて知りました。

投稿: りせ | 2024年2月25日 (日) 22:41

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