« 永観堂 紅葉の伽藍をめぐる | トップページ | 常寂光寺 紅葉の境内をめぐる »

2023年12月13日 (水)

永観堂 紅葉の境内をめぐる

過去の全記事  2006年1月27日から毎日更新しています。

Anh_1890a
※写真は全てクリックで拡大します。

昨日に続いて、永観堂の阿弥陀堂から境内に降ります。石段下の参道脇にあるのは「やすらぎ観音」。石仏彫刻家・長岡和慶(わけい)師の作品です。

寺院の御堂に安置される仏像とは異なり、石仏は風雪にさらされ、多くは無名の石工によって彫られてきました。長岡師は、三井寺や三千院から大仏師の称号を受け、芸術あるいは信仰の対象としての石仏の価値を高めました。

Anh_1895a

参道の南(左)の突き当りに小さな滝があり、周囲に「獅子門歴代句碑」があります。獅子門とは各務支考(かがみしこう)が率いた俳諧の美濃派のことです。芭蕉の没後、弟子であった彼はその俳諧を広めることに努め、各地に多くの門人を輩出しました。

Anh_1898a

手水舎は「龍吐水(りゅうどすい)」、龍の口からお水が出ています。

Anh_1928a

「今様の碑」 今様は平安中期から鎌倉時代にかけて京都で流行した歌謡でが、その節(音階)は伝承されずに失われてしまいました。桝井泰山は、多くの方の協力を得て実践的に研究を重ね、当時の今様の基本となる節を復元しました。

Anh_1932a

戦後まもなく日本今様謌舞楽会を設立、 国内外で奉納・公演を続けてきました。泰山の功績を記念して上の碑が建立され、毎年4月に法要(泰山忌)が行われているそうです。御影堂の前を通ります。

Anh_1940a

阿弥陀堂や御影堂の前の参道は紅葉のトンネルになっています。しばらく北に歩くと、右手に多宝塔への道があります。

Anh_1943a

久しぶりに多宝塔に上ることにしました。左の釈迦堂、右の御影堂の間を通って山の斜面に向かいます。

Anh_1947a

芝生に様々な色のカエデの落葉が積もっています。

Anh_1952a

昨日の記事で通った、仙佛洞の裏から御影堂に行く渡り廊下の下をくぐります。

Anh_1956a

ここから急な石段が百数十段続きます。

Anh_1962a

途中で開山堂の横を通ります。かっては臥龍廊から開山堂に上れて境内の紅葉の景色を見下ろせたのですが、最近では多宝塔に上らなくては見晴らしがありません。

Anh_1969a

石段の上に多宝塔が見えます。

Anh_1974a

多宝塔(祖廟)は、昭和初期(1928年)に建立された上部が円形の二重塔です。ただし、上は狭くて円形部分が見えません。屋根の上に少し見えるのは、五重塔のようにつけられた水煙の先端です。

Anh_2000a

永観堂は東山三十六峰の一つ若王子山の麓に、多宝塔はさらにその中腹にあります。遮るものがないので市内の広い範囲が見渡せ、背後に西山が連なります。太陽が西に傾いています。

Anh_1995a

正面の高いビルは「京都ホテルオークラ」、その手前が「京都市京セラ美術館」、左手前は東山中学・高校の校舎です。Amw_9079a

下に見える紅葉が空いているところは池の畔です。「画仙堂」の屋根が見え、あとでその辺りを通ります。

Anh_1979a

多宝塔から降りて、放生池を南北に分ける「極楽橋」を渡ります。以前は橋の上が混雑して通行止めになっていましたが、この日は通ることができました。

Anh_2024a

橋の上から北の方、池が紅葉で囲まれていて向うに石橋が見えます。ここが撮影スポットの一つで、写真には写っていませんが大勢の人が橋の上でカメラを構えています。

Anh_2031a

放生池の南の小さい池は「永観堂幼稚園」の敷地で、白鳥を飼っているようです。餌の時間なのか鯉が集まっています。

Anh_2036a

「画仙堂」 日本画家・鈴木松僊の発願により1914年に建立され、小林松僊(しょうせん)の「天龍」や長谷川等伯の「波濤図」(重文)などが納められました。この日は関口雄揮の障壁画「浄土変相図」を公開していました。

Anh_2110a

画仙堂の横に、智恵(左)と慈悲(右)のお地蔵がいます。誰かを救いたいという慈悲の心があっても智恵がなけれできません。逆に、智恵があっても慈悲がなければ人々は救われません。これらは一つになってこそ意味があるという教えを表しているそうです。

Anh_2042a

放生池の西にお茶席ができていて、入口は画仙堂の前にあります。ここで一休みしたいところですが、まだ先があるので我慢しました。

Anh_2056a

池の中央の弁天島に「錦雲橋」がかかっています。「弁天社」は江戸時代の歌人・尼僧の大田垣蓮月(1791-1875)の寄進で1866年に建立されました。弁才天は芸術や水の守り神です。

Anh_2059a

池からの小川にかかる「寿橋」の上から。多宝塔や釈迦堂、御影堂の屋根、極楽橋などが見えます。

Anh_2074a

橋のたもとに歌碑があります。1900年11月に与謝野晶子、鉄幹、その弟子の山川登美子の三人が永観堂を訪れました。そのときの与謝野晶子の歌「秋を三人椎の実投げし鯉やいづこ池の朝かぜ手と手つめたき」

Anh_2075a

境内の北の芝地はイチョウの落葉で覆われ、カエデの紅葉が一層鮮やかに見えました。

Anh_2094a

「禅林図書館」 禅林とは禅宗寺院のことで、この図書館は一般には公開していないようです。ただし、蔵書は『禅林図書館蔵書目録』として出版されています。拝観ルートはここから表参道に出ます。

Anh_2131a

図書館の右(西)にある「和(なごみ)の道」、鹿ヶ谷通に面する南門に至ります。このあと、この日最後の南禅寺に向かいました。

Anh_2130a

お帰りの前に、ブログランキングの応援のクリック↓をよろしくお願いします。

★こちらを是非よろしく→   ブログ村→にほんブログ村 写真ブログ 風景写真へ
-------------------------------------------------------------------

Anh_2101a

|

« 永観堂 紅葉の伽藍をめぐる | トップページ | 常寂光寺 紅葉の境内をめぐる »

コメント

こんなに綺麗な紅葉を見てると、
絵を描きたくなってきます。油絵を
イーゼル立てて、キャンパスに。
大昔、描いてたのを思い出します。

投稿: munixyu | 2023年12月13日 (水) 15:40

こんばんは。ゆーしょーです。
永観堂の境内は広いですね。
それに高い位置にあり大きい池もありますね。
池のほとりにはツワブキが咲いていますね。
昔行ったように思うとは、まぼろしだったかも。
紅葉がメチャきれいです。
ポチ♪2

投稿: ゆーしょー | 2023年12月14日 (木) 00:48

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 永観堂 紅葉の伽藍をめぐる | トップページ | 常寂光寺 紅葉の境内をめぐる »