紅葉散歩 金戒光明寺
過去の全記事 2006年1月27日から毎日更新しています。
金戒光明寺の塔頭の栄摂院を出てさらに南に歩くと突き当りになり、そこから西の道沿いにはどちらも安土桃山時代に創建された塔頭の「永運院」と「西翁院」が並んでいます。
上のT字路の東は金戒光明寺の境内で、大きなイチョウの木の横に石仏(阿弥陀如来坐像)があり、右は御影堂です。
境内の東の方の正面は「清和殿」、かって会津藩主・松平容保が本陣とし、現在は信徒の集会や宿泊に利用されています。右は「阿弥陀堂」、豊臣秀頼によって再建され恵心僧都最終の作の阿弥陀如来が納められています。
「御影堂(大殿)」 内陣正面に宗祖法然上人75歳の御影(座像)を安置しています。また、獅子に騎乗する文殊菩薩様や1200余年前に吉備真備が中国から持ち帰った栴檀(せんだん)を用いて刻んだ吉備観音なども安置されています。
2019年にオープンしたお茶処[戀西楼(れんさいろう) 快庵] 麺類や丼物、日替わりランチ、甘味などがあります。ここを目当てに急いできたのですが、ちょうど店を閉めるところで間に合いませんでした。
境内の南から、境内がが高い位置にあって山門が下にあり、屋根の左下に高台寺の清涼殿が見えます。
「山門」は江戸時代の万延元年(1860)に完成、楼上内に釈迦三尊像と十六羅鑑像が安置され、正面に後小松天皇宸翰「浄土真宗最初門」の勅額。天井に蟠龍図があります。
山門のこちら側には東西の道があって、西の方には塔頭が並んでいます。
山門の西から、先ほど見た永運院の山門が見えます。
山門から東の方に向かいます。右は「金光院」山中鹿介の墓があります。鹿介は尼子家の勇将で主家復興のために奔走しましたが、志半ばで処刑されました。出町の本満寺にも供養塔ががあります。
「堀川四条橋親柱」 石柱は四条堀川に架けられていた橋の親柱です。昭和36年(1961)市電の京都駅~北野線廃止に伴って、軌道敷石と橋の親柱が撤去されました。前の道の石畳は払い下げられた軌道敷石だそうです。
蓮池にかかる「極楽橋」、向うは墓地で一番高い場所に文殊塔があります。
極楽橋の前から北、正面は寺務所の玄関。この石畳の道は車参道で、車で境内に来る時にはこの坂道を上ります。
極楽橋の上から、この池は「兜之池」ともいい、一ノ谷の戦いで平敦盛を討ち取ったことで知られる熊谷次郎直実が、殺生の無常を悟り、出家を決意して兜を置いた場所とされています。
直実は法然を師として出家して法力坊蓮生(れんせい)と改名、この地に草庵を結びました。池の上に「熊谷堂」があり、何度も再興を繰り返し近代(1943年)に再建されました。
さらに石段を登ると法然廟があり、前に熊谷直実と平敦盛の供養塔があります。
「五劫思惟阿弥陀仏像」 もろもろの衆生を救おうと五劫の間、思惟を続けて螺髪がこのようにアフロヘア―になってしまいました。一劫は、四十里立方の大岩に天女が三年に一度舞い降りて羽衣で撫で、岩が無くなるまでの時間だそうです。
「三重塔(文殊塔)」 二代将軍徳川秀忠の菩提のために建立された三重塔で、本尊の文殊菩薩は脇士の像とともに運慶の作。本尊は大和阿部文殊、丹後天橋立の切戸文殊とともに日本三文殊とされています。
「西雲院(さいうんいん)」 江戸時代初めの元和2年(1616)、宗厳(そうごん)が金戒光明寺・住職から寺宝の「紫雲石」を賜り、この地に草庵を結んだのが始まりとされます。(唯一、常時公開されている塔頭です。)
西雲院に至る道は会津墓地への参道でもありますが、この日は山門の手前から引き返しました。正面に将軍塚・清涼殿が見えます。
文殊塔の下から市内の南が見渡せます。左は知恩院の御影堂、中央に祇園閣、その左奥は京セラ本社ビル。条件がよければあべのハルカスも見えるそうです。
ところで、金戒光明寺は特別日中拝観として、11月15日(水)~12月3日(日)、10:00~16:30(最終入場 16:00)、御影堂・大方丈・庭園・山門が特別公開されています。山門の上も素晴らしい見晴らしだと思います。(こちらは西の方)
「常光院」 安土桃山時代の1577年に創建され、江戸時代初期の箏曲演奏家、作曲家で近世筝(琴)曲の祖といわれれる八橋検校の菩提寺です。「八はしでら」とも呼ばれ、6月12日の命日には「八橋忌」が営まれます。
17:30~20:30には山門以外の夜間特別拝観があります。御影堂の前にあるテントは特別拝観の受付でした。さらに、新選組160年を記念してプレミアムガイドツアーがあります(詳しくは金戒光明寺のHPまで)。
ここから東大路に向かいました。最後の写真の西門には「京都守護職本陣(旧跡)」という看板がかかっています。
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コメント
今年の紅葉は、なんとなく物悲しい気がします。
疲れた色といいましょうか。
猛暑の影響があるのかもしれませんね。
投稿: munixyu | 2023年11月25日 (土) 18:44
こんばんは。ゆーしょーです。
立派な山門ですね。
このあたりの紅葉も
素晴らしいですね。
ポチ♪2
投稿: ゆーしょー | 2023年11月26日 (日) 03:44