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2023年10月 1日 (日)

寺町通四条下ルを歩く 乗願寺まで

過去の全記事  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

寺町通の散策では、四条通から南の空也寺まできました。今日はその続きて、空也寺の門前の「洋酒館」は1950年創業の酒屋でしたが、2010年閉店したようです。隣は「ドスパラ京都店」、パソコンショップです。

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隣もパソコンショップの「パソコン工房 京都寺町店」。2軒のパソコンショップは、中古パソコンの買取、新旧パソコンのデータ移行、初期設定などのサービスを重視しているようです。

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向かい(東)は2022年6月の写真では整骨院があったのですが、現在の状況は分かりません。建物の前にある駐車禁止の看板には、寺町電化店会・下鴨警察署と書いてあります。現在はほとんど電化店の面影はないのでちょっと複雑です。

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「じゃんぱら 京都店」リサイクルショップで、看板にはスマホ・タブレット・パソコン高価買取と書いてあります。iPhone修理サービスという文字も見えます。登録してある業種は違いますが、3軒のお店はかっての電気街のようなオタクが集まる雰囲気ではありません。

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「大観堂書店(吉村大観堂)」昭和初期開業の古書店で、古物、和本、浮世絵、刷物、昔の雑誌、骨董なども扱っています。店内には昭和や大正の雑誌や文庫本が並んでいるそうです。

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「ライオンズマンション京都河原町」、築1987年、11階建、204戸、1K~1LDKのマンションです。東西に長い大規模なマンションで、東は河原町通に面しています。

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「駿河屋 京都寺町店」ホビーショップで、ゲーム・古本・DV・CD・トレカ・フィギュアなどが並び、最新から懐かしいレトロゲームまでそろっています。通販でも知られているようです。

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「業務スーパー 四条寺町店」業務スーパーと名のっているけど、一般客大歓迎という貼り紙があり、近所の方がお得な値段で買い物をするお店のようです。野菜やお肉などの生鮮食料品は他のお店に任せているようです。

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「CANDY JOY」アンティークショップ 骨董品でも京都ならではのものも多く、木製の菓子型や食器類、茶箪笥、文机などが見える場所に置いてあります。自家製のちりめん山椒を販売しています。

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「トランクルームGoodBox四条寺町」 業務スーパーと同じ建物にあり駐車場があるので便利だとか。建物は先日の記事で電気街の象徴と表現した「高橋電気」が入っていました。現在は高辻富小路角に移転しています。

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「ジョイントほっと」 店内の雰囲気がよい町屋カフェになっていて、本日のランチは安くて飲み物が付きご飯は白米と玄米から選べ、おかわりが無料とか。就労継続支援B型事業所でもあり、入口にコミュニティーサロン「ふう」の貼り紙があります。

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ビルの「えびすテラス」の1階に「美容鍼灸サロンgreen 京都」、2階に和食店「てらまち 福田」とネイルサロン「パキラ」が入っています。

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「ホテルメルディア 四条河原町アネックス」、1階にビアカフェ「麦潤(ばくじゅん)」があり、「ギョウザとクラフトビール、お持ち帰り承ります」という看板が見えます。

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向かい(通りの東)は「あいばカレー食堂」スパイスの効いたコクのあるカレーで、定食メニューもいろいろあるそうです。ポパイカレーはほうれん草と半熟卵がついています。その隣に山門が見えます。

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「乗願寺」 安土桃山時代の天正4年(1576)に創建された浄土宗の寺で、天正13年(1585)に秀吉によって現在地へ移されました。

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この寺には、加藤清正の家臣で、加藤家三傑のひとりに数えられる重臣・森本儀太夫(一久)や彼の次男・森本右近太夫(一房)の墓があります。「加藤家三傑」は、幼いころから加藤清正を守り、熊本城の築城に貢献した飯田直景と、

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同じく、飯田直景の幼馴染で清正を支えた森本儀太夫、賤ヶ岳(しずがたけ)の戦い以降に家臣団に加わり、戦において「引き上げ戦」の名手として名を馳せた庄林一心(隼人)です。

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小西行長の天草一揆制圧に加勢し目覚ましい活躍を見せた3人は、その武勲を認められ、時の権力者である秀吉から、清正を通じてそれぞれ白鳥毛・黒鳥毛・白黒鳥毛の長槍を賜ったと伝えられています。

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一方、一房は父の菩提を弔い、年老いた母の後生を祈念するため朱印船に乗ってカンボジアに渡り、(インドの祇園精舎と思われていた)アンコール・ワットの回廊の柱に墨書(落書)を残したことで知られています。

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帰国後の一房の消息が不明でしたが、最近父の生誕地の京都山崎に転居したことが分かったそうです。延宝2年(1674)に亡くなり、父とともにこの乗願寺に葬られました。

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コメント

ここは、廃れているのか栄えてるのか微妙なところですね。
どちらかというと廃れぎみ、と言ったところでしょうか。
でも、レトロ感があって、それはそれでいいですよね。

投稿: munixyu | 2023年10月 1日 (日) 17:26

こんばんは。ゆーしょーです。
京都の街中のお寺は、入り口が狭く、
中へはいれば広いのですね。
京都らしいですね。
寺町 洋酒館は60年の歴史ある
店なのに閉店しているのですね。
駿河屋・京都寺町店は、ホビーショップなのですね。
和歌山市の駿河屋は100年以上続く老舗の店で
駿河屋の羊羹は有名です。
ポチ♪2

投稿: ゆーしょー | 2023年10月 2日 (月) 00:12

★munixyuさん こんばんは♪
古い町家も残っていますが、閉店したお店も目立ち街並みが変わりつつあるのではないかと思っています。

投稿: りせ | 2023年10月 3日 (火) 02:05

★ゆーしょーさん こんばんは♪
かっての寺町通の東側はお寺が並び、民家はなかったと思われます。明治の上知令で、各寺に詳細な境内図を提出させ、門からの参道を残して接収されたので、結果的に入口が狭い境内になったと思われます。
京都にも同じ家系の羊羹の駿河屋があります。一方、この駿河屋は、静岡市駿河区に本社を置くエーツーのホビーショップ部門だそうです。

投稿: りせ | 2023年10月 3日 (火) 02:50

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