四条通を歩く 先斗町から寺町へ
過去の全記事 2006年1月27日から毎日更新しています。
四条大橋西詰にある東華菜館で食事をしたあと、西の寺町通に向かいました。上は「先斗町通」四条から三条までの74店舗が「京都先斗町のれん会」に加盟。東側には納涼床がある飲食店が並んでいます。
一方、五条から二条の納涼床がある店舗は「京都鴨川納涼床協同組合」にも加盟、今年(2023)の出店は87店舗だったそうです。期間は5月31日から10月31日まで、床を設置するためには、鴨川河川敷を管理する京都府に毎年申請をします。
先斗町の延長の南は「西石垣(さいせき)通」とよばれ、鴨川の氾濫を防ぐための石垣が今も残っています。南で高瀬川沿いの木屋町通と合流、狭くて短い通りですが老舗の大型料亭が並び、落ち着いた風情のある通りです。
木屋町通との交差点 江戸時代、ここから木屋町通の北には各藩の京屋敷や勤皇の志士が利用した料亭が並び、幕末から明治にかけて頻発した事件の史跡も点在します。
こちらは木屋町通の南側で、明治28年には二条から五条の木屋町通に市電の前身となる路面電車が開通しました。今日はブラブラ歩いて四条通の雰囲気を味わうだけにして、それぞれのお店の紹介はありません。「四条小橋」を渡ります。
「西木屋町通」 北は二条まで続き、両側に木屋町通と同様に喫茶店、バー、スナック、料亭、各国料理のレストランなどが並びます。近年、風俗営業店も増えてきて、2016年の暴力団排除条例を契機に地元では町の健全化に取り組んでいます。
こちらは先日紹介した西木屋町通の南側です。その記事では通り沿いのお店のほとんどを紹介しましたが、南に行くにつれて風俗営業店もいくつか見かけました。
さらに西に歩きます。この左のエリアにはかって百貨店の「四条河原町阪急」がありました。1976年に開業、立地が良いことから待ち合わせ場所となり、7、8階のレストラン街も賑わいました。
しかし、阪急駅の集客力が低下、衣料や家電量販店の台頭による顧客の百貨店離れもあり、2005年以降赤字となり、2010年閉店しました。その後「京都丸井」が開業しましたがこちらも2020年閉店。
翌2021年から家電量販店の「エディオン」を核とする商業施設「京都河原町ガーデン」にリニューアルされました。下は木村光佑氏によるモニュメント「北緯35°物語」、1994年に京都洛陽ライオンズ・クラブにより設置されました。
北緯35度線は東洋の文化線といわれ、アジアで栄えた都市は気候が温暖なこの緯度に集中しているそうです。兵庫や滋賀にも同じモニュメントがあるとか。ちなみに木村光佑氏は大阪生まれの版画家・画家で、京都工芸繊維大学の学長を務めました。
河原町通を渡ります。1920年代に河原町通は拡幅され、木屋町通を走っていた市電は河原町線に移り、それも1978年に全廃されました。向うは「高島屋京都店」。
「高島屋」は、天保2年(1831)京都で敦賀生まれの飯田新七が古着・木綿商を開き、義父の飯田儀兵衛の出身地である近江国高島郡から髙島屋と名付けたのが始まりだそうです。バス停「四条河原町」、上からミストが注がれています。
四条通沿いの1階にはテナントのお店が並んでいます。ちなみに、阪急京都駅前の近鉄百貨店京都店も、四条河原町阪急と同様の経緯をたどり、2007年に閉店、跡地に京都ヨドバシが開業しています。
少し西に八坂神社の御旅所があります。八坂神社の御旅所は、古くは烏丸通仏光寺下ルの「大政所御旅所」と同竹屋町下ルの「少将井御旅所」でしたが、天正19年(1591)豊臣秀吉の命によりここ(四条京極)一ヶ所に移転しました。
1912年の四条通り拡幅に伴い現在の姿となりました。毎年7月17日の神幸祭に八坂神社からの神輿が渡御し、24日の還幸祭までとどまる場所です。こちらの「東御殿」には八坂神社の西御座(八柱御子命、やはしらのみこがみ)が祀られます。
中央は「四条センター(O tabi Kyoto)」 八坂神社の祭神が乗ってきた神輿が安置され、それ以外の期間はお土産屋さんが開業しています。
こちらの「西御殿」には中御座(素戔嗚尊、すさのおのみこと)と東御座(櫛稲田姫、くしいなだひめのみこと)が祀られ、東御殿とともに、灯明・神饌が供えられます。
神幸祭と還幸祭では、三基の神輿が中央の神輿庫(お土産屋さん)から順次運び出され、東西の御殿に祀られたそれぞれの祭神を神輿から降ろし、あるいは乗せる神事が行われます。(遠くからなので観客にははっきり見えません。)
ちなみに、3基の神輿が御旅所に留まる神幸祭から還幸祭までの7日間、四条大橋から八坂神社御旅所まで毎晩誰とも一切話さずに無言でお参りすると願いが叶うといわれています(祇園祭無言詣)。
右の「冠者殿社(かんじゃでんしゃ)」は八坂神社の境外摂社で、天照大神に身の潔白を誓約した素戔嗚尊の荒魂を祀ります。正面の鳥居は伊勢神宮の第62回式年遷宮の撤去財を用いて製造、同社崇敬会が奉納したものだそうです。
冠者殿社は、古来より「誓文」を重んじてきた商人に信仰され、その「誓文払い」が現在の「大売出し」の起源だといわれています。10月20日が祭日です。*昨日の記事の更新が遅くなったので、まだご覧になっていない方は下の記事もよろしく。
「林万昌堂」 創業140年の甘栗の老舗。自慢の「袋入り甘栗」は、厳選した素材のみを使い、伝統の技法により丹念に焼き上げられ、程よい食感と上品な甘さがあります。横に石標、奥に時宗四条派大本山金蓮寺の塔頭「染殿院」があります。
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コメント
こんばんは。ゆーしょーです。
先斗町は祇園に比べると道幅が狭いですね。
こういうお店は狭い方がいいそうですね。
百貨店ですが阪急・近鉄が撤退する中、
高島屋が健在なのですね。
ポチ♪2
投稿: ゆーしょー | 2023年9月21日 (木) 01:43