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2023年9月15日 (金)

東華菜館 ヴォーリス建築と北京料理

過去の全記事  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

昨日はお昼をいただきに東華菜館に行ってきました。「東華菜館」は四条大橋西詰にある純北京料理店の老舗です。また、その建物はヴォーリズが手掛けた唯一のレストラン建築として知られています(登録有形文化財)。

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ウィリアム・メレル・ヴォーリズ(1880-1954)は明治38年に八幡商業高等学校の英語教師として来日、キリスト教の伝道やその主義に基づく様々な社会貢献活動を続けました。明治41年建築設計監督事務所を開き、以来キリスト教会だけでなく、

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一般のオフィスビル、洋風住宅や軽井沢の山荘住宅なども設計しています。その作風は、建築家にありがちな人を驚かせるかのような自己主張をよしとせず、依頼者の求めにふさわしい様式を選択し、住み心地の良い、健康的、能率的な建物を目指しました。

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明治以降、全国に1000を超える洋館を建築、日本の人と風土に優しい建物として愛され、その多くが今なお使われ続けています。日本で最古のエレベーターが現役で使用されています。(食事前に建物を見学させていただきました。)

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ヴォーリズの思いを受け継いだ建築家たちは、一粒社ヴォーリズ建築事務所として大阪・東京・福岡に事務所を置き、彼がつくり続けた温かみのある空間を創造するべく、現在も建築活動を行っているそうです。

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東華菜館の玄関ファサード(上から3枚目)は海の幸・山の幸等食材のモチーフが配置され、それらは館内にもちりばめられています。シンプルな直線と曲線を組み合わせた天井や梁・腰板・扉の装飾が美しいのも特徴的だそうです。(4階の広間)

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また、建物に合わせてヴォーリズが設計した調度品や花台も残っており、料理とともに現在もなお使用されています。カーテンで仕切られているのは、厨房ではなく給仕のための部屋のようです。

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この建物は、ビアホールブームが始まった大正13年「矢尾政」二代目店主・浅井安次郎が新しいビアレストランをイメージしてその設計をヴォーリズ氏に依頼、大正15年このスパニッシュ・バロックの洋館が生まれました。

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その後、戦時色が深まる中、洋食レストランの存続が許されない状況になり、浅井安次郎はこの建物を中国人の友人・于永善に託しました。中国山東省出身の于永善は、大連で北京料理のベースである山東料理を修得していたので北京料理店を創業しました。

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昭和20年末「東華菜館」が誕生しました。「東華菜館洛北店」はが平成5年に現店主の于純政がオープンしました。上の扉からテラス席に出ることができます。また、鴨川に床席もあります。

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食事をいただいたのは3階の小部屋です。メニューには、特にランチの料理はなく、本店と洛北店では少し内容な異なるようです。

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料理は一番シンプル(安価)なコース料理を頂きました、¥6,000(税込み¥6,600)です。下はメニューに載っていた注文したコースの全皿で、実際には調理したての暖かい料理が次々と運ばれてきます。

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「什 錦 冷 葷」 種々前菜の盛り合せ、それぞれ食感が異なるお肉や魚介、野菜にシッカリした味がついています。料理は一皿に二人分が盛り付けられています。

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「紅 焼 魚 翅」 カニ入りフカヒレスープ、結構な量がありました。

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「乾 炸 両 様」 揚げ物二種、サクサクの揚げたてで、春雨のようなものは肉や野菜、お団子には魚介のすり身?が入っていました。

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コースにご飯類が付いていなかったので「五目チャーハン」を別途注文しました。優しいお味でしたが量的には余分で、味しそうな料理をみると、ご飯のおかずと考えるのは日本人の習性でしょうか。

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さらに、サイドメニューとして肉団子も注文したのですが、食べきれずに持ち帰らせていただきました。密封した容器をおしゃれな紙バックにいれて下さいました。「塩 爆 海 鮮」 海鮮類の強火炒め、クラゲやイカ、貝柱などです。

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「宮 保 蝦 仁」  エビの唐辛子炒め、ピリッとするほど辛くなく、甘辛です。

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「紅 燜 排 骨」  骨付きバラ肉の煮込み、ほろほろに柔らかく煮込んであり、口にするとすぐほぐれます。

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「三 鮮 餃 子」  山東餃子、いわゆる水餃子で、癖のない味でした。

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「豆 沙 元 宵」  餡入り揚げ餅、結構大きなお餅に暖かい餡子(あんこ)が入っていて、意外にお腹いっぱいになります。

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「杏 仁 豆 腐」  アンニンドウフ、市販のものより優しいお味です。北京料理は、山東地方の乾燥食材や山海の珍味を中央の皇帝に献上するために発展した料理だそうです。その意味で、日本料理のなかでの京料理に共通するものがあると思いました。

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席は四条通に面していて、鴨川の河原や下には先斗町の入口が見えました。

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コメント

シンプルなのに個性的な建物ですね。
空間がそう感じさせるのでしょうか。
中華屋になったのが、よりよかったのかも。
料理もシンプルでいいですね。

投稿: munixyu | 2023年9月15日 (金) 18:17

こんばんは。ゆーしょ-です。
東華菜館・・・北京料理のお店なのですね。
初めて知りました。
同店のエレベータは1924年OTIS製で
京都府内最古のエレベーターなのですね。
そして裏は加茂川に通じているのですね。
ポチ♪2

投稿: ゆーしょー | 2023年9月16日 (土) 01:15

★munixyuさん こんばんは♪
ヴォーリズ建築の中では豪華な方かも知れません。レストランのお客さんを楽しませることも考えているようです。

投稿: りせ | 2023年9月19日 (火) 00:11

★ゆーしょーさん こんばんは♪
鴨川の納涼床も出ています。ただし、今年は暑かったかも知れません。

投稿: りせ | 2023年9月19日 (火) 00:13

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