« 寺町通四条下ルを歩く 火除天満宮まで | トップページ | 寺町通四条下ルを歩く 京都大神宮まで »

2023年9月22日 (金)

寺町通四条下ルを歩く 浄教寺まで

過去の全記事  2006年1月27日から毎日更新しています。

Anf_8019a
※写真は全てクリックで拡大します。

昨日の記事に続いて、火除天満宮から寺町通を南に歩きます。上は天満宮の本殿横の脇道から寺町通の方で、正面は藤井大丸。下は寺町通と脇道の角にある「朝日ビル」。

1階に喫茶の「マハヤーナ」(左が入口で、新聞や雑誌が置いてあり全席喫煙可の昔風の喫茶店です)、2階の「Karahi Curry」はスパイシーなチキンカレーにこだわったお店です。  

Anf_8026a

藤井大丸の店内の寺町側にはオシャレな衣料品店が出店しています。左には「アダム エ ロペ」、「Bshop」、「アンフィ」や「ウンナナクール」などが集まっています。

Anf_8029a

向かいは「StrawberryMe 京都本店」 2021年9月にオープン、バックや革小物の製造・販売のスタジオアタオ(神戸)15周年記念の新ブランドで、基本的に土日だけ営業。コンセプトは伝統的な和の要素を新しいアプローチで取り入れるとか。

Anf_8032a

「理容みずぐち」 腕の良いご夫婦で営業、レディースエステシェービング、ブライダルシェービング、パーティーシェービング、Men'sカットはシェービング/シャンプー付、パーマや小学生まで承ります。

Anf_8036a

「むげん整骨院|鍼灸院 四条寺町」、「Bodymassage 足疗按摩 BLuerose」、「グランツ四条寺町院」が入っています。グランツはは美容サロン・鍼灸院です。

Anf_8040a

「(株)岡本鏡店」 創業明治30年(1897)老舗のインテリアミラー専門店です。ムラノガラス(ベネチアングラス)など海外からの多種多様なミラーもあり、アンティークやインテリアが好きな方にはおススメです。火除天満宮の御朱印を扱っているそうです。

Anf_8042a

上は「岡本鏡店ビル」の1階で、5階にはインターネット マーケティングの「不動産ぐるっとサービス」や整体サロン「コカレッチ四条河原町店」が入っています。向かいの「ランパデール」はランプ専門店で外からも雰囲気が分かります。

Anf_8046a

向かいの東側は一体化した「浄教寺」と「三井ガーデンホテル京都河原町浄教寺」 ホテルは2020年9月開業、建物の老朽化や経済的な負担の解決を目指す寺院側と、観光客の多い繁華街で開業したいホテル側の目的が一致したとのことです。

Anf_8054a

「三井不動産」は、「いかに寺院を守り、引き継いでいくかは宗派を超えた共通の課題。このホテルが、日本の寺院全体が抱える問題を解決するロールモデルになると考えて頂いたのかも知れません。他ホテルとも明確に差別化できる」としています。ホテルのエントランス。

Anf_8057a

こちらは浄教寺の山門 浄教寺」は正式名称を多聞山鐙籠堂浄教寺という浄土宗の寺です。平安時代末の承安年間(1171-75)平重盛が東山小松谷の邸内に建てた燈籠堂が前身です。

Anf_8059a

燈籠堂は四十八間の精舎の各柱の間に一体ずつ阿弥陀仏を安置し、それぞれに燈籠を掲げました。堂内では若い48人の女性が着飾って花を持ち、静かに礼讃や念仏を称えながら行道礼拝、重盛は中央の蓮台に端座し瞑目聴聞していたといわれます。

Anf_8060a

室町時代の宝徳元年(1449)、荒廃していた堂を立誉上人が東洞院高辻に移し、花園天皇から「浄教寺」の名を賜りました。安土桃山時代の天正19年(1591)豊臣秀吉の都市整理によって現在地に移転しました。

Anf_8062a

「内大臣平重盛公之碑」 明治13年に建立され、碑文の文字は江戸時代後期から明治にかけて活躍した有栖川宮熾仁親王(1835-1895)の筆です。

Anf_8081a

「鎮守社」平重盛が勧請した熊野大権現が祀られています。

Anf_8083a

銀行員を務めた浄教寺44代目の前住職・光山公毅のアイデアで、現在のご住職は、「突拍子もない発案でしたが、檀家さまや親族の方々からは驚かれたものの、反対はございませんでした。」と語っているそうです。

Anf_8087a

墓地の奥の阿弥陀如来の石像、今回造仏されたようで新しく、光背に44代目までの歴代住職の名前が刻まれています。前住職は既に亡くなられたようです。

Anf_8092a

ホテル側から墓地は塀で仕切られて見えません。墓地は境内の南端にあり位置関係から以前と同じ場所のようです。この前のホテルの建物の一画に浄教寺があります。

Anf_8068a

こちらが「本堂」で、本尊の鎌倉時代の春日仏師作「阿弥陀如来」を祀り、鎌倉時代の地蔵菩薩立像や安土桃山時代の平重盛像を安置しています。また、内陣周りには四十八燈の燈籠が懸けられています。

Anf_8063a

現在はホテルに「ホテルに泊まって貴重な御朱印を!朝のお勤め体験宿泊プラン<素泊り>」という宿泊プランがあります。6:40 ロビーに集合し、浄教寺本堂へ移動(ホテル隣)、6:50 朝のお勤め(約30分)、その後本堂の見学があります。

Amg230922f

上は本堂内部でホテルのHPからの転載です。下は内陣に安置されている平重盛と地蔵菩薩立像、以前は拝観寺院でなかったので公開されていませんでした。上のプランの特典として浄教寺の御朱印が頂けます。

Amg230922d

「寺務所」 ホテルの一室のように、建物と一体化しています。以前の浄教寺はいつも山門を閉じていて、拝観寺院ではなく御朱印もありませんでした。

Anf_8071a

こちらは2016年に訪れたときの浄教寺の山門 今回はホテルと一体化したことを知らずに歩いていて、浄教寺のこの山門が見当たらないのでちょっと焦りました。

Jmx_5379a

こちらは以前の浄教寺の本堂、築200年ほど経て「灯籠堂古蹟」の扁額が掲げられ、左前に平重盛の碑がありました。しかし、遠くてどちらも確認できませんでした。

Jmx_5382a

ホテル内には和風レストラン「僧伽小野 京都浄教寺」が開業しています。熟練料理長自慢の鰻や旬の会席を京都の日本酒と一緒に楽しむことができ、宴会や接待から顔合わせなど祝い事、浄教寺で催される法事にも利用できるそうです。

Amg230922a

経営が苦しく、境内をマンションなどに売却や貸与をしている寺社はいくつも見てきました。浄教寺のように、建物だけでなく、名称や運営もホテルと一体化した例は珍しく、今後が注目されます。今日はここまでです。最後の写真はレストラン。

Amg230922b

お帰りの前に、ブログランキングの応援のクリック↓をよろしくお願いします。

★こちらを是非よろしく→   ブログ村→にほんブログ村 写真ブログ 風景写真へ
-------------------------------------------------------------------

Amg230923c

|

« 寺町通四条下ルを歩く 火除天満宮まで | トップページ | 寺町通四条下ルを歩く 京都大神宮まで »

コメント

お寺も待っているだけでは、難しくなってきたのでしょうね。
でも、お寺とホテルというのは、なんとなくいいような気がします。
これからは、いろんなものを取り入れたお寺が出てくるのかも。
病院とお寺とか、コンビニとお寺なんかも有りかもしれませんね。

投稿: munixyu | 2023年9月22日 (金) 18:14

こんばんは。ゆーしょーです。
みずぐち理容ってありますよね。
理容室・理髪店・床屋、
同じでしょうか。
ポチ♪2

投稿: ゆーしょー | 2023年9月23日 (土) 01:23

★ゆーしょーさん こんばんは♪
理容室・理髪店・床屋は理容院ともいい、同じ意味で、理髪と床屋は理容の和名だそうです。理容師法で「頭髪の刈込、顔そり等の方法により、容姿を整えることをいう」と定義されています。一方、美容院は美容師法で「パーマネントウエーブ、結髪、化粧等の方法により、容姿を美しくすることをいう」と定義されています。どちらも男性・女性の対象の違いはありません。

投稿: りせ | 2023年10月 3日 (火) 01:14

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 寺町通四条下ルを歩く 火除天満宮まで | トップページ | 寺町通四条下ルを歩く 京都大神宮まで »