« 西木屋町通(四条下ル)を歩く | トップページ | 新間之町通を歩く »

2023年9月18日 (月)

都心の裏小路 西木屋町通船頭町

過去の全記事  2006年1月27日から毎日更新しています。

Anf_7790a
※写真は全てクリックで拡大します。

昨日の記事に続いて、西木屋町通を南に歩きます。四条通からの道は上の村上重本店の前で少し左(東)にずれます。

その角の「カルド」はスパゲッティ専門店です。レトロな店内に多数のメニューがあり様々なトッピングも可能です。ランチのパスタにはサラダ、バケット、飲み物付き。お昼はひっきりなしにお客さんがくるそうです。

Anf_7724a

こちらもカルドの建物で「アルバイト募集中」の貼り紙があります。江戸時代初めに角倉了以が開いた高瀬川は、大正期まで高瀬舟が運航され、他国(県)から日常的な消費物資が大量に運び込まれていました。(西木屋町通はここから幅の狭い小路になります)。

Anf_7727a

高瀬川の東岸に沿って木屋町通が開かれ、その名の通り木を扱う商家が軒を連ねていました。町が栄えるにしたがって多様な商家が集まり、先斗町のような歓楽街もできました。右の村上重本店の建物の「犬矢来」に”Don't sit down here"という貼り紙が。

Anf_7729a

一方、高瀬川の西には高瀬舟の船頭の住居や船宿があり「船頭町」という名が残っています。高瀬舟がなくなるとこちらも商家が建ち、現在は多様なお店が増えています。「村上重ビル」2013年にオープンしたホテル「Bijuu」が3階にdeluxe room、

Anf_7733a

5階にsuite roomがあり、それぞれ長期滞在のファミリー向けに対応しています。1階、2階は(株)マグナムが運営する「kiln」のカフェとレストラン、4階はオフィスです。

Anf_7738a

「御料理 辰むら」 女将さん自信が仕入れた旬の食材を用いた季節の京料理と、それに合うお酒が頂けます。

Anf_7741a

「自家焙煎 王田珈琲専門店」 夷川通にあった手廻し焙煎機を使った深煎り珈琲の名店が2年前に移転、メニューは深煎りネルドリップや、アイリッシュ珈琲のほかスコッチや日本酒などのお酒もあります。

Anf_7788a

「月村」 創業1945年の京都三大釜飯店の一つだそうで、牡蠣と松茸の釜飯が美味しいとか。

Anf_7743a

「花屋旅館」築100年以上の舟宿らしい木造3階建の建物で、朝食だけの片泊まりの宿です。かつてお茶室として使われていた朝食専用の部屋は、網代編みの天井や飾り障子、由緒ある掛け軸が飾られています。

Anf_7749a

女将と若女将が用意する朝食は向かいのお店の豆腐やがんもどき、豆乳に出汁巻き玉子など優しいお味です。お部屋からは高瀬川が眺められ、どこか懐かしい雰囲気の隠れ家で、南座に出演する役者さんにも贔屓がいるそうです。

Anf_7756a

向かいは創業天保五年(1834)の「賀茂とうふ近善」木屋町店もあり、全国の百貨店などへの卸しや催事を行っています。また全品地方発送が可能だそうです。夏は「ゆず豆腐」と「しそ豆腐」があり、店先にレシピが書いてあります。

Anf_7754a

WEB限定で、半分サイズのお揚げがたくさん入った「巣ごもりセット」、定番商品をコンパクトにまとめた「むしやしないセット」があり、それぞれ自宅用のお楽しみ、お試しでのお取り寄せや小人数のご家族へのお見舞いなど適しているとか。

Anf_7757a

花屋旅館の隣は「四条会館」で、「おばん菜 ふじ井」野菜を中心にしたヘルシーなメニューが多く、自家菜園で育てた季節の野菜、中央市場から仕入れる焼き魚は、お酒の肴や、白ご飯にもあうそうです。 ワインバーの「matatabi離」、バーの「白妙」も入っています。

Anf_7762a

西木屋町通は再び建物に突き当り、右手(西)にはゲイバーの「雅々(まさまさ)」、80年代の洋楽を聴きながらカウンターで呑む「BAR BOO」、右には創業70年の「喜幸(きいこ)」があり、湯豆腐や鮎料理が頂けます。 

Anf_7780a

西木屋町通はここで、再び左(東)にずれます。右はまだ開店前ですが、居酒屋の「あっぱれや」、様々な種類のお酒や焼酎、ウイスキー、ワイン、カクテルまであり、ご主人が作る料理は美味しいと評判だとか。

Anf_7760a

左に串揚げ専門店「コテツ」、旬の食材を用いて、それぞれ一ひねりした串の中から、好みのものをすきな順番で頂けるのはありがたいそうです。人気店で、木屋町通からも近いので満席のことも多くあります。

Anf_7766a

高瀬川にかかる橋は「於石橋(おせきばし) 」、西木屋町通はここで南に向きを変えて高瀬川沿いの道になります。高瀬川は幅が狭いので船が方向転換できず、係留地を兼ねて所々に廻船場があったそうです。

Anf_7767a

この橋は廻船場の跡に造られ、橋の下の河底に当時のものと思われる四角い石が見えるそうです。この辺りの高瀬川は桜の木で覆われ、木屋町通の方から見ると情緒があります(最後の写真)。

Anf_7772a

西木屋町通はしばらく高瀬川沿いになり、鴨川にかかる団栗橋の延長から少しの区間西にずれ、万寿寺通から先は再び高瀬川沿いとなり、木屋町通と向かい合って七条まで続きます。角は「四条ホテル」。

Anf_7769a

「Cafe Yoshiko」 店内は昭和レトロな雰囲気で、高瀬川の眺めが素晴らしく、気さくな店主がよしこさんのようです。黒板に有機栽培ブレンドコーヒーや、シナモントースト、ホットゆず茶などのメニューが書いてあります。よしこさんは英語が堪能のようです。

Anf_7771a

お帰りの前に、ブログランキングの応援のクリック↓をよろしくお願いします。

★こちらを是非よろしく→   ブログ村→にほんブログ村 写真ブログ 風景写真へ
-------------------------------------------------------------------

Amg230918d

|

« 西木屋町通(四条下ル)を歩く | トップページ | 新間之町通を歩く »

コメント

スパゲッティ専門店「カルド」は、
外装が普通の家っぽいから、見逃してしまいそうですね。

投稿: munixyu | 2023年9月18日 (月) 14:11

「村上重本店」さんには、今もお中元お歳暮でお世話になっています。お店の方から電話をいただくのですが、懐かしい京都の言葉が心に響きます。しかし、いいお値段少々悲鳴を上げてますが、東の方にも喜ばれるので止められませ~ん。


投稿: Tacchan | 2023年9月18日 (月) 16:30

★ Taccha~n こんばんは♪
そやね、京都には漬物屋さんのランクがあるから、お歳暮に千枚漬け送るときは、京都人としては色々考えるよね。
あ~、今日も暑かったあ。

投稿: りせ | 2023年9月18日 (月) 19:43

★munixyuさん こんばんは♪
カルドは南側の建物を含めると全体としては洋館風で、反対側は高瀬川に大きな窓が開いていて見晴らしがいいお店です。、

投稿: りせ | 2023年9月19日 (火) 00:56

こんばんは。ゆーしょーです。
4枚目の犬矢来のところに、英語で
「ここに座ってはいけません」と
書いてありますよね。
犬矢来の構造にもよるのでしょうが、
4枚目の犬矢来は腰を掛けたくなるような
造りになっていますね。 ポチ♪2

投稿: ゆーしょー | 2023年9月19日 (火) 00:57

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 西木屋町通(四条下ル)を歩く | トップページ | 新間之町通を歩く »