京の巨木たち その1
過去の全記事 2006年1月27日から毎日更新しています。
京都を歩いていると、街中でも大きな木を見かけます。都の歴史と共に年を重ねて大樹となった姿は、威厳があり崇高さをも感じます。今日はそんな大樹を紹介します。
詩仙堂前の坂道の上にある「八大神社」、鎌倉時代に創建され一乗寺の氏神として信仰されてきました。本殿の右下に御神木の「樅(もみ」、左)と「杉」(右)の大木があります。
「鷺森(さぎのもり)神社」 平安時代前期に創建され鎮守の森には鷺が群れていたそうです。江戸前期に霊元上皇は父が残した修学院離宮をしばしば訪れ、その鎮守社としてこの地を賜ったといわれます。舞殿の横にご神木の「杉」の大木があります。
「比叡山延暦寺」の西塔エリアのバス停の前の「弁慶杉」、名前の由緒は分かりませんが、弁慶杉は全国にありいずれも巨木だそうです。
法華宗真門流の総本山「本隆寺」、本坊の前に「タカオカエデ」の巨木があり、京都府指定保存樹です(狭い場所なので根元しか写っていません)。「祖師堂」の前に有名な「夜泣止松」がありますが、3代目でまだ大木ではありません。
下京区にあるかっての公許の花街「島原」の「大銀杏」、昭和5年(1930)に根元に弁財天が祀られご神木として崇められ、今では樹齢300年の島原一の巨木となっています。
浄土宗の 「浄福寺」、江戸時代の天明の大火(1788年)では京都中が炎に包まれ、寺にも火が迫りましたが、この門の前で止まったといわれます。鞍馬から天狗がこの赤門の上に下りてきて、巨大なうちわで火を防いだという伝承が残っています。
赤門(東門)横に樹齢300年以上という「クロガネモチ」の大木があり、天狗はこの木に乗ってちわで火を防いだともいわれています。
浄福寺の赤門前にある日蓮宗の「慧光寺」、山門を入った正面に山門を入った正面に法華経を守護とされる七面を祀る「七面堂」があり、その前の「イチョウ」の巨木は寺のシンボルです。
宇治の平等院の南にある「縣(あがた)神社」この地域の地主神だそうで、かって境内は「県の森」と呼ばれました。いまでも樹齢500年以上の「椋(むく)」の大木が残っていて、高さ26m、幹周4.4m、宇治市名木百選に選ばれています。
山科の「大石神社」は、昭和10年に創建され大石内蔵助良雄を祀っています。本堂前に「大石桜」と呼ばれるご神木があり、かって内蔵助の隠れ家にあった桜を移植したものといわれています。4月には「さくら祭」が行われます。
三十三間堂の東にある「養源院」は、豊臣秀吉の側室淀君が父浅井長政の追善のために建立。本堂前の「ヤマモモ」の巨木は樹齢は400年で京都市指定保存樹です。伏見桃山城から移植、あるいは秀吉が手植えしたものといいます。
「新熊野神社」は熊野信仰が盛んだった平安時代末期の永暦元年(1160)後白河上皇によって創建。鳥居の横に創建当時上皇が熊野から移植した、お手植えの「大樟」(京都市指定天然記念物)があります。根元にある大樟大権現(樟龍弁財天)のご神体です。
東山七条にある「新日吉神宮」も後白河上皇が御所「法住寺殿」の鎮守社として今熊野神社とともに創建。本殿の裏にあるご神木「すだじい」は樹齢500年~800年といわれ2004年度に京都市保存樹に指定されました。最後は新熊野神社の「大樟」。
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コメント
大木と喋れる道具があったら、喋りたいこと、
聞きたいことがたくさんある気がします。
誰かに発明して欲しいものですよね。
投稿: munixyu | 2023年5月22日 (月) 16:09
こんばんは。ゆーしょーです。
京都は何百年の歴史があるので
巨木も沢山あるでしょうね。
クスノキは成長が早いですから
クスノキの巨木は多いです。
ふと今浮かんだのですが、嵐山へ
行く時に嵯峨嵐山駅の前に
大きい公孫樹の木がありました。
ポチ♪2
投稿: ゆーしょー | 2023年5月23日 (火) 02:26