大塚国際美術館 2023春
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一週間前の4月26日、大塚国際美術館に行ってきました。これが4回目で、今回は朝に京都駅を出発するツアーに参加しました。昼前にホテルの「アオアヲナルトリゾート」に到着、最初にランチの日程。
ツアーについている周遊クーポン「徳島旅行割」で、お土産をいっぱい買いました。
京都駅を出発するときは豪雨で先行きが心配でしたが、ようやく晴れてきました。ランチは2階で、窓には瀬戸内海の景色が広がります。このホテルは全室オーシャンビューだそうで、宿泊して美術館見学というツアーもあるようです。
ランチの後、再びツアーバスに乗って美術館に向かいます。
5分もしないうちに「大塚国際美術館」の正面玄関に到着。「大塚国際美術館」は、古代から現代まで世界26カ国190余の美術館が所蔵する西洋名画約1000点を、陶板で原寸大に再現し展示しています。
前に掲げられている国旗はオリジナルの絵画を所蔵する国を表し、向かいは大塚グループの迎賓館「潮騒荘」、関係者以外は立入できません。
展示フロアーは地下3階、地上2階、景観に配慮して地下3階は山中に埋まっています。入口のカウンターを過ぎて、長いエレベーターでB3のフロアーに向かいます。
エレベータの正面にはヴァティカン皇国の「システィーナ礼拝堂」が再現されています。
正面と背後の壁画と天井画はミケランジェロの作品です。
陶板名画の魅力は、原画の大きさや色彩、筆跡などが忠実に再現されていることです。複製された陶板は、現地の美術館の厳しい監修によって加筆、修正されたものです。
それだけでなく、陶器の性質から直接触ってもOKで、今後2000年以上も劣化しないことです。原画を2000年にわたって保全する技術が確立されていない現状では、デジタル複製とともに有力な複製技術とされます。
B3ではこのような現地の空間をまるごと再現した「環境展示」や古代~中世の作品を展示しています。
隣(入口は逆です)はイタリア・パドヴァにある「スクロヴェーニ礼拝堂」 壁画はジョットの作で、青い天井が美しい礼拝堂です。
B3には他に、「聖テオドール聖堂」「エル・グレコの祭壇衝立」「聖ニコラオス・オルファノス聖堂」「聖マルタン聖堂」「秘儀の間」「鳥占い師の墓」などが復元され、壁画が複製展示されています。
陶板名画のもう一つの魅力は、全ての作品が写真撮影可能で、個人としてSNSで公開してもOKなことです。
B2のフロアーに上がります。以下はおもに私の好きな作品ですが、一部おなじみの絵画も混じっています。ラファエッロ「小椅子の聖母」イタリア・フィレンツェのピッティ美術館の所蔵です。
ラ・トゥール、ジョルジュ・ド「大工の聖ヨセフ」、フランス・パリのルーヴル美術館の所蔵。
レオナルド・ダ・ヴィンチ「最後の晩餐〈修復前〉」、イタリア・ミラノ、サンタ・マリア・デッレ・グラーツィエ修道院 食堂。この作品はは完成直後から表面の絵の具が剥がれ落ち、その後、数多くの修復家による加筆や上塗りがなされてきました。
女性修復家のピニン・ブランビッラさんによる20年に渡る修復作業の結果、ダ・ヴィンチが描いた当時の使った絵画技法や狙いなど、さまざまな新事実が明らかになったそうです。向き合うように、レオナルド・ダ・ヴィンチ「最後の晩餐〈修復後〉」
レオナルド・ダ・ヴィンチ「受胎告知」 イタリア・フィレンツェ、ウフィツィ美術館
リゴー、イアサント「ルイ14世の肖像」 フランス・パリ、ルーヴル美術館
リュベンス、ピーテル・パウル「キリスト昇架」 ベルギー・アントウェルペン、アントウェルペン大聖堂。「フランダースの犬」に登場しています。
「フェルメールギャラリー」 2019年10月には、「地理学者」「ワイングラスを持つ娘」の2点の陶板画が追加、公開、展示されました。35点ともいわれるフェルメール作品のうち、計8点が同時に鑑賞できます。
フェルメール、ヤン「真珠の首飾りの少女(青いターバンの少女)」 オランダ・ハーグのマウリッツハイス美術館所蔵。
アルチンボルド、ジュゼッペ「水(四大元素)」「火(四大元素)」「冬(四季)」「夏(四季)」 オーストリア・ウィーン、ウィーン美術史美術館 この後、空中庭園(最後の写真)に出てモネの「大睡蓮」を見に行きます。
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コメント
たまには、こういう美術館でゆっくり絵画を見るのもいいですよね。
旅行は、結局値段的にも、のんびり感的にも、
ツアーが一番楽なのかもしれませんね。
投稿: munixyu | 2023年5月 3日 (水) 14:39
こんばんは。ゆーしょーです。
徳島の鳴門にある大塚国際美術館へ行って来たのですね。
鳴門市にこのような立派な美術館があるのですね。
そういえば、わが家の近くの人が去年行って来たと言ってました。
館内は撮影も出来るのですね。
ポチ♪2
投稿: ゆーしょー | 2023年5月 4日 (木) 21:51
★munixyuさん こんばんは♪
息子に車で連れていってもらうこともありますが、家族といえどもお礼に食事をおごったりして安くはありません。
投稿: りせ | 2023年5月 7日 (日) 00:52
★ゆーしょーさん こんばんは♪
兵庫からなら時間もかからないでしょうね。京都からは片道2時間半もかかりました。
投稿: りせ | 2023年5月 7日 (日) 00:53