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2023年5月 2日 (火)

宝泉院 緑の額縁庭園

過去の全記事  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

昨日の記事に続いて、宝泉院を訪れました。勝林院の前の「法然腰掛石」の向かいに、大原女の小径と宝泉院への矢印があり、大原女の石像もあります。しばらく歩いて橋を渡ります。

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「宝泉院」は、勝林院の僧坊として平安時代中期の長和2年(1012)に創建されました。昨年の10月1日から当面の間、平日、土日祝ともに、拝観は午前9:00から17:00まで(受付終了は16:30)となっています。

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山門の正面に「法然衣掛け石」があります。昨日の勝林院もそうですが、法然は異なる宗派の寺院の人々にも慕われたようです。

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奥にある建物(庫裏)が拝観入り口になります。その前に小さな滝から水が流れ込む池があります。

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鯉がいました。以前の大雪の日には氷が張った下で泳いでいたのを思い出しました。

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廊下の右手にある「囲炉裏の部屋」 今の季節は新緑が床に写り涼し気に見えます。

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奥の庭は「鹿野苑」といい、滝から水が流れてきます。

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手前の部屋に様々なものが飾ってあります。ご本尊入りの腕輪念珠、「誰が袖」、ご住職の色紙や宝泉院関係の書などです。

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部屋からは緑の庭が見えます。

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廊下の左にある中庭の「鶴亀庭園」 江戸中期の作で、池の形が鶴、築山が亀、左奥の山茶花の古木を蓬莱山とみるのだそうです。 奥の隅に樹齢300年の沙羅双樹があります。

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上を見上げると籠(かご)が吊り下げられています。

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廊下を歩いた先から見ると「鶴亀庭園」の片隅に蹲(つくばい)がありました。

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書院の片隅に仏間があり、本尊の阿弥陀如来が祀られています。

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書院から客殿に入ってしばらくすると毛氈に座っていた拝観客がいなくなり、すっきりした額縁庭園が見られました。観光シーズンではこのような風景を見ることは期待薄ですが、早朝や閉門間際には可能かも知れません。

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この庭は「盤桓園(ばんかんえん)」といい、盤桓とは立ち去りがたいという意味だそうです

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拝観料にはお茶券(お茶菓子付き)がついていて、客殿の毛氈の上でいただきます。

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「理智不二(りちふに)」と名付けられた珍しい二連式の水琴窟があります。竿の先に耳をつけると軽やかな音色が聞こえます。二つの竿で微妙に音色が異なるといわれています。

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盤桓園の向うには大原の里と山が広がっていて、近代に竹林を設けて借景としたといわれています。

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こちら側の中央は、近江富士を型どった樹齢700年の五葉松。京都市指定の天然記念物で、市内にある3つの著名な松の一つです。

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あとの二つは、金閣寺の「陸舟の松」と善峯寺の「遊龍の松」だそうです。

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五葉松の前の廊下は「血天井」。関ヶ原の戦いの前に伏見城が落城した遺物で、徳川家康の忠臣・鳥居元忠の軍が石田三成の大軍に敗れて自刃したときの床を天井として、その霊を弔ったものです。拝観客は誰も気づいていないようでした。

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五葉松は数年前の台風で大きな被害を受けました。昨年秋には太い幹の一つの樹皮が剥がれて治療をしていましたが、今回は目立たなくなっていました。だだし、よく見ると枝を切り落とした跡が幾つか見られます。

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書院の入口近くにある格子窓、鶴亀の庭はここから鑑賞するのが一番よい景色だといわれています。

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格子窓の横に小間があって、置物とともに、片隅に花が飾ってあります。どの季節に宝泉院を訪れても、様々な生花が飾られていて知る人ぞ知る名物になっています。最後の写真は廊下の足元の誰も気づかない場所です。

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こちらはお茶をいただいた客殿の隅にある付け書院。逆光で薄暗くて分からなかったのですが、写真を補正してようやく花が見えてきました。

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コメント

緑が綺麗で、いい季節になりましたよね。
緑は、今が一番綺麗なのかもしれませんね。

投稿: munixyu | 2023年5月 2日 (火) 16:31

こんばんは。ゆーしょーです。
昨日の写真に引き続き、今日も素晴らしい写真ばかりです。
15枚目はどこかで見たような気がします。
昨日の三千院の山門、とても懐かしいです。
この門の入り口に、大原女が立っていたのです。
40~50年も昔の話です。

投稿: ゆーしょー | 2023年5月 3日 (水) 00:45

ポチ♪2

投稿: ゆーしょー | 2023年5月 3日 (水) 00:45

★munixyuさん こんばんは♪
大原は京都市内より少し遅れ、新緑が美しかったです。

投稿: りせ | 2023年5月 7日 (日) 00:45

★ゆーしょーさん こんばんは♪
40~50年も前なら、本物の大原女だったのでしょう。現在は、観光のための「大原女まつり」が行われています。

投稿: りせ | 2023年5月 7日 (日) 00:49

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