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2023年5月17日 (水)

哲学の道を歩く 法然院橋から若王子橋

過去の全記事  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

先日、法然院を訪れたあと、再び哲学の道に戻りました。上は山沿いの「隠れ道」からの坂道で「冷泉天皇 櫻本陵」が見えます。冷泉天皇(950-1011)は平安時代中期-後期の天皇です。

「マリアンヌ クルゾー記念館」フランスの芸術家マリアンヌ・クルゾー(1908-2007)の作品や遺品を展示。彼女は版画、絵画、彫刻などの創作活動で芸術文化勲章などを受賞。日本各地で回顧展を開催、本人の遺志により2019年に記念館が創設されました。

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「木曽アルテック社 銀意匠」 内装は木や漆建材をふんだんに使用して、1階では漆器や家具の販売、2階に茶室を備えたカフェを併設しお茶とお菓子を楽しむことができます。早咲きの枝垂れ桜が美しい場所です。

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「法然院橋」 橋を渡って振り返ったところです。北の先心橋からここまでの哲学の道は歩いていないので、少しだけ立ち寄っていきます。

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「Japanese art GALLERY YAMADA」山田書店が開設したアート ギャラリーで、浮世絵、近代絵画、書籍、民芸品など近現代の作家の作品を展示・販売しています。ここから哲学の道を南に歩きます。

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「旭亭」和装小物の専門店で、京都伝統の友禅生地を使った京小物をはじめ、風呂敷、ハンカチ、バック、帽子、扇子、かんざし、お香、和傘など様々な商品が並んでいます。こちらも外国人に人気のようです。

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「櫻橋」 突き当りに「冷泉天皇 櫻本陵」があります。冷泉天皇は藤原氏台頭の犠牲となり、物の怪に悩み病弱で奇行が多かったといわれます。わずか2年で退位、その後の42年は平穏に暮らしこの地で亡くなりました。

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橋を渡った右手に「よーじや 銀閣寺店」があります。定番のあぶらとり紙をはじめとしたコスメアイテムを販売する一方、カフェを併設。数寄屋造の日本家屋を改装、窓からは日本庭園を眺めることができます。この日は閉まっていました。橋の上から、

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「THE DINER」昨年9月にオープンしたアメリカンサンドイッチとカフェのお店です。錦市場にある創業100年の「錦だいやす」の出店で、チーズステーキサンドは牛肉、玉ねぎ、ピーマン、チェダーチーズが入り、フレンチフライとマカロニがセットです。

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「染のひとみ」友禅のギャラリー・工房。話好きのご主人は京友禅伝統工芸士の人見勝さん、中に戦時中の防空壕があるとか。人見さんが撮影して店先に飾っていた写真を森村誠一氏が気に入り、その写真を題材として小説「喪失」を書いたそうです。

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「Cafe チェリー」 抹茶白玉あんみつ、バナナくるみのパウンドケーキ、ロールケーキなどとともに、春はあまおうが丸ごと1個入った手作りのいちご大福を販売。コミュニティーギャラリーでもあり、個展やライブイベントなども開催できます。

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「ギャラリー桜谷町47」 安楽寺が文化、芸術の発信・交流などの活動を支援する場として提供している施設です。先月はラオスで作られた伝統的な織物や刺繍作品を展示・販売する「ラオスの手仕事 想像の動物」展を開催していました。

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「和輪庵」 かっては鉄鋼業の蒲原鉄弥の邸宅で七代目小川治兵衛が作庭した広大な庭園があります。現在、京セラの迎賓館になっていて、毎年「京都賞」受賞者の夕食会が開かれることでも知られています。

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この辺りまでくる観光客は少ないのですが、外国人が目立ちました。

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「大豊神社 御旅所」

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向かいある「日本の道100選」の顕彰プレート 昭和61年(1986)の「道の日」制定を記念して、京都府からは「府道天橋立線」とともに選ばれました。

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「茶房 小径(こみち)」。珈琲がおいしい茶房で今年で創業52年だそうです。メニューの一品ずつ色紙に描かれています。哲学の道はかって「思索の小径」と呼ばれていたそうです。開いているところを久しぶりにみました。

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「大豊橋」「大豊神社」の参道でもありますが、この日は立ち寄っていません。5月4日には古い祭礼形態の「氏神祭」が行われ、南禅寺から法然院に至るまでの地域を剣鉾が美しい音を奏で祓い清めた後を神輿が渡御します

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高野素十の句碑「大いなる 春といふもの 来るべし」 高野素十は、山口誓子、阿波野青畝、水原秋桜子とともに『ホトトギス』の四Sと称された俳人です。

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哲学の道はしばらく山裾に沿って曲がり、しばらくすると真直ぐな道になり右手の視界が開けてきます。

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山側に「宗諄(そうじゅん)女王墓」があります。宗諄女王は、江戸時代の皇族・伏見宮貞敬親王(1776-1841)の王女で光格上皇の養女となり、出家して霊鑑寺の門跡となりました。

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「Village南禅寺 (ヴィラージュナンゼンジ)」 築2015年、2階建、4戸の木造アパートです。その向うにウエスティン都ホテル京都も見えます。

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向うの屋根は「光雲寺」 東福門院の菩提寺で、現在は南禅寺禅センターになっています。

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「哲学の道 閑雲庵」一棟貸切別荘で、春には庭の枝垂れ桜が見事です。その向うに同じく一棟貸しの「哲学の道 看月亭」があり、どちらも「町家 葵 KYOTO STAY」の経営です。

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「昭子内親王の墓」 昭子内親王は、後水尾天皇と徳川家康の孫娘・和子(東福門院)の間に生まれた第3皇女です。生涯独身で、寺院への入室もなく、主に女院御所内において両親のそばで生活したとされます。

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下は和菓子屋さんの「叶匠寿庵」が経営する「京都茶室棟」です。テーブルと椅子を使って行う茶道点前で、少人数なら予約なしでお茶を頂けるそうです。

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哲学の道の南端が近づいてきました。右(西)はちょっとした公園になっています。

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「若王子橋」 この先の左の「熊野若王子神社」は永暦元年(1160)後白河上皇が永観堂禅林寺の守護神として、紀州熊野権現を勧請して創建され、社名は天照大神の別称「若一王子」にちなんでいるそうです。 こちらも立ち寄っていません。

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松ヶ崎浄水場の「若王子取水池」 蹴上から流れて来た琵琶湖の水は水路閣を過ぎてトンネルに入り、疏水分線および地下のパイプに分かれ、松ヶ崎方面に流れていきます。山の中に永観堂の多宝塔がみえます。この後、南禅寺に向かいました。

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コメント

変わったお店や、美術館とかの多いところですね。
サンドイッチ屋とか。
今、サンドイッチ屋の仕事を少ししていますが、
サンドイッチ屋って、結構黒字が大きいようですよ。
意外と強い業種のようです。

投稿: munixyu | 2023年5月17日 (水) 18:27

こんばんは。ゆーしょーです。
外国人観光客も増えてきたのですね。
中国や韓国からよりも、欧米の
外国人の方が多いでしょう。
和歌山でも和歌山城へ登ると
欧米人の観光客に出会うようになりました。

投稿: ゆーしょー | 2023年5月18日 (木) 00:34

ポチ♪2

投稿: ゆーしょー | 2023年5月18日 (木) 00:34

★munixyuさん こんばんは♪
観光地でサンドイッチは手軽に食べれて人気ですね。黒字が大きいとは初めて知りました。

投稿: りせ | 2023年5月18日 (木) 02:20

★ゆーしょーさん こんばんは♪
確かに京都でも欧米人の観光客が目立ちますね。円安のせいでしょうか?

投稿: りせ | 2023年5月18日 (木) 02:22

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