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2023年3月27日 (月)

「一の傳」でランチ

過去の全記事  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

昨日の記事の幸神社を後に、お昼をいただきに柳馬場通蛸薬師下ルにある「一の傳(でん)」に来ました。下は柳馬場通で南に錦市場のアーケードが見えます。

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「京都一の傳」は昭和2年(1927)に創業、日本で最初の中央市場である京都中央卸売市場と共に誕生。魚の旨みを閉じ込めるために始めた西京(さいきょう)漬は、その技術が磨かれて美味しさを最大限に引き出す秘伝の「蔵みそ漬」として継承されてきました。

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ちなみに、西京味噌は杜氏の丹波屋茂助が、京都御所から用命を受けて献上した料理用の白味噌で、塩味が少なく甘味があるのが特徴です。西京漬はその味噌床に、魚や肉の切り身などを漬け込んで作る伝統料理です。1階(上)は西京漬のお買物フロアです。

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一の傳の「蔵みそ漬」は、京都の老舗から特別に取り寄せた西京味噌に、伏見の名蔵元がつくり上げた本格純米酒や木樽仕込みで2年間熟成させた醤油など、吟味し尽くした上質な伝統調味料を調合した味噌床にじっくりと漬け込みます。待合室

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お買物フロアでは、様々な魚が一切れ520円、人数や予算に合わせて自由に選べます。一切れずつの包装で保存も便利で、焼くだけで簡単にメインの一品になり、冷めてもおいしいお弁当にも好評だとか。贈り物やお土産に全国発送も承ります。

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2階はお食事フロアで、京町家の情緒が漂う空間で、四季折々のお料理と焼きたての西京漬の京懐石「弥生」を頂けます。営業時間11:00~16:00(L.O.14:30)定休日はお買い物フロアと同じです。階段には様々なものが飾られています。

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2階のテーブル席の一番奥に案内されました。料理は一種類だけでお値段もお手頃です。

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最初は「季節の前菜盛り合わせ」、「一」の形の器です。

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左から、新じゃが饅頭の生胡椒のせ、若ごぼう浸し・ゆり根けんちん、若桃、菜の花辛子和え、

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うすい豆腐、うるいと蛍烏賊の酢味噌、鯛お造り。

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「蛤真丈のお椀」蛤の旨みと鰹の出汁を合わせて仕上げました。鰹出汁とは、道南 福島産真昆布と、枕崎、指宿を中心に厳選した鰹節・鮪節を使用して、独自の配合でブレンドし、うまみを最大限に引き出した特別の出汁です。

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「鯛と筍のみぞれ仕立て」 ふんわりと揚げた鯛と香ばしく焼いた筍に三つ葉の香りを添え、さっぱりとした大根のみぞれ仕立てにしています。

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丹後産こしひかりの「土鍋炊きご飯」 一卓ずつっ土鍋で炊き込み、ふっくらと仕上げ、炊き立てお美味しさを味わうことができます。丹後産こしひかりは、「特A」ランキングの受賞歴をもち、つややかな粘り・上質な甘みがあります。

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「銀だらの蔵みそ焼」 一切れ一切れ、遠火の中火にじっくりかざし、魚自身の脂でぱちぱちと音を立てる頃、西京漬特有のジューシーな飴色に焼き上がるそうです。香の物と赤だしが付きます。

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お値段からして少し物足りないと思って「赤鶏の麹みそ漬」をサイドオーダーしました。こちらも香ばしくて美味しかったのですが、量的には必要なかったかも知れません。

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デザートは「甘酒ムース」 桃の節句にちなんで白・緑・赤(苺)の三色です。

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階段に素敵な美人画が飾ってあり、家に帰って調べると「最後の浮世絵師」といわれた六代目歌川豊國の作でした。明治36年(1903)東京都麻布区で浮世絵師二代歌川国鶴の次男として生まれ、幼いころより父から浮世絵・美人画の手ほどき受けました。

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親に従って東京から大阪、堺、京都(柳馬場にも)と転居を重ねて写真背景画として独立、終戦の頃は画業で仕事がなく輸出会社を経営。60歳を過ぎて画業復帰を決意し、日本画家中村貞以のもとで修行、73歳で六代目を継ぎました。

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自身の経験と浮世絵の歴史を書きのこすため一念発起、93歳で高校定時制夜間部、96歳で近畿大学法学部に入学「現役最高齢の大学生」として話題に。2000年死去、享年97。この後、六角堂に向かいました。

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コメント

「一の傳」は、有名な西京漬けのお店ですよね。
たまにネットで、家族に買ってる気がします。
個包装してあって、使いやすいし、美味しいと好評です。

投稿: munixyu | 2023年3月27日 (月) 16:07

こんばんは。ゆーしょーです。
こういうお店なら、鮭の一切れでも
結構高いでしょうね。 ポチ♪ 2

投稿: ゆーしょー | 2023年3月28日 (火) 00:08

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