河合神社 初詣

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平安神宮・岡崎公園から河合橋の西詰にきました。賀茂大橋の方を見るとほのかな夕焼け、ここは下鴨神社の参道の入口でもあります。

出町三角州の北側で下鴨西通沿いにある細長い鴨川公園（葵公園）は、数年前から整備工事が行われています。

しばらく歩くと、左の下鴨神社の参道（鳥居が見えます）と右の下鴨東通が分かれます。

鳥居の横は「旧三井家下鴨別邸」　明治13年築の 豪商・三井家の旧別邸（重文）は公開中ですが、すでに観覧時間を過ぎていました。

「鴨社資料館 秀穂舎」　かって下鴨神社の学問所絵師だった浅田家の社家住宅を資料館として、様々な資料を展示・公開しています。 下鴨神社の本殿・大炊殿の拝観はここもセットになっています。

下鴨神社の境内の東を流れてきた「泉川」を渡ります。参道はこの先、マンション「J.GRAN THE HONOR 下鴨糺の杜」の敷地を通ります。ここは下鴨神社が式年遷宮の経費をねん出するために土地を貸与して建てられたマンションです。

糺の森の南部の自然破壊だと反対運動がありましたが、「糺の森保存会」もしくは「下鴨神社崇敬会」の終身会員になることが契約条件だそうです。2017年竣工で完売しているはずなのに、ロビー以外に灯りがともっていないのが気になります。

「御蔭通」を渡ると下鴨神社の境内です。下鴨神社の「表参道」は、ここから先を指す場合が多いようです。

「唐崎社の紅葉橋遙拝所」　唐崎社は高野川と鴨川の合流地（出町三角州）東岸に鎮座していましたが、応仁の乱（1470）で焼亡、明治の上知令で社地も失ってしまいました。「紅葉橋」は「瀬見の小川」に架かり、遥拝所は式年遷宮の事業で造られました。

表参道の向こうに、京都で一番遅いといわれる紅葉が見えます。ここで左の紅葉橋を渡って河合神社に向かいました。

糺の森の馬場は、露店商の皆さんの駐車場になっています。右に「瀬見の小川」が流れています。

「河合神社」は下鴨神社の第一摂社として古くから祀られ、女性守護の社として信仰を集めています。

二つの鳥居に囲まれ通り抜けできる参道の中央に神門（南門）と社殿がある、珍しい配置です。

「三社（みついしゃ）」　左から玉依媛賣命（たまよりひめのみこと）、賀茂建角身命（かもたけつぬみのみこと）、伊賀古夜日賣命（いかこやひめのみこと）を祀っています。前二つは下鴨神社の祭神と同じです。

河合神社の創建時期は不明ですが、平安時代初めの「延喜式」に「鴨河合坐小社宅(かものかわあいにますおこそやけ)神社」とあるのが河合神社であると考えられています。下は南門。

「鴨河合」とは、賀茂川と高野川が出合うこの場所を表し、「小社宅」は多くの場合に社家の屋敷神を表します。この地に進出してきた鴨氏が代々祭りごとをおこなったと考えられています。「舞殿」

河合神社は明治10年(1887)に下鴨神社の第一摂社になりました。「奉納品・授与品　受付」とあり、名物の鏡絵馬はここで授かります。

向かいは「鏡絵馬　お化粧室」　いわゆる絵馬書所です。中は明るく照明され、自分の顔が見えるように本当の鏡もおいてあります。

本殿に祀られている祭神の「玉依姫命（たまよりひめのみこと）」は、上賀茂神社の祭神・賀茂別雷神（かもわけいかずちのみこと）の母神であり、鴨一族の祖先神とされています。

玉依姫命は美しい女性であったとされることから、河合神社では「日本第一美麗神」として崇められています。手鏡の絵馬に顔を描き、神様から頂いたお下がりのお米を食べると、綺麗になりたい願いをかなえてくれるのだそうです。

鴨長明の「方丈の庵」は「展示場所の変更につき移設中です」との貼り紙が。どこにあるのか気になっていると、別の場所に「方丈の庵　境内整備につき移設中　＊現在拝観いただけませんので、ご了承ください」とありました。

本殿の玉垣内に摂社「貴布禰神社（きふねじんじゃ）」があります。古くから境内に祀られていたとされ、水の神・高龗神（たかおかみ）を祀ります。貴船神社と同じ祭神です。

「任部社（とうべのやしろ）」は八咫烏命（やたからすのみこと）を祀っています。八咫烏は下鴨神社の祭神の賀茂建角身命の化身とされ、神話では神武天皇を大和まで案内して、導きの神、勝負の神とされています。

境内の東にはイチョウの古木があります。

内に西にある「六社（むつのやしろ）」　右から、諏訪社、衢社（みちしゃ）、稲荷社、竈神（かまどのかみ）、印社（いんしゃ）、由木社（ゆうきしゃ）で、衣食住の守護神たちです。

ここから、下鴨神社の表参道に戻ります。

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