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2023年1月 2日 (月)

平安神宮 初詣

過去の全記事  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

昨日の元旦は平安神宮に初詣に出かけました。「平安神宮」は平安遷都1100年を記念して明治28年(1895)に創建され、当初は平安遷都を行った桓武天皇を祭神として祀りました。 「手水舎」

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手水舎と対称的な位置には「納札所」と電子パネルがあります。通常は平安神宮の案内が映っていますが、この時は新型コロナの感染防止のための注意事項でした。

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明治時代初期の京都の衰退ぶりは目を覆うものがありました。幕末の戦乱で市街地は荒廃し、首都が東京へ遷ったことで人口が減少・経済が沈滞し、人々の心も大きな打撃を受けました。

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東京遷都では、公家だけでなく、商人や職人なども大挙して東京に移住してしまい、京都の人口が半減したと推定されています。正面は本殿にあたる「大極殿(だいごくでん・外拝殿)」、ここにお詣りします。

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そのような京都を復興させるため、琵琶湖疏水を始めとする近代化事業と、古き良き時代の京都の伝統産業や文化の再興に力が注がれました。 楼門の東の脇門には御朱印の授与所があり、昨年よりも長い列ができていました。

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平安神宮はそのような京都復興のシンボルでもあり、毎年初詣に出かけることにしています。青龍の手水台 平安京は四神相応の思想に基づいて築かれ、四つの方角のうち東を守るのが青龍です。新型コロナの感染防止のためか、水がありません。

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本殿にお詣りするために、いつものように左(西)から回ります。応天門を内側から。

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こちらが、西を守る白虎で、向うに青龍が見えます。

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平安神宮の社殿は、当初の平安京の正庁・朝堂院が約8分の5の規模で再現されています。平安神宮の社殿も左右対称に造られ、左手(西)にある「額殿」(国登録文化財)の前にお札やお守り、おみくじを頂く行列ができていました。

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机の上にある「みくじ筒」を振って、出てきたおみくじ棒の番号のおみくじを頂きます。昨年はみくじ筒がありませんでした。右端には懐かしい写真屋さんがいました。

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横におみくじ(結び)所があります。こちらは規模が小さくなっていて、おもくじを持ち帰ることが推奨されているのかも知れません。

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額殿の北に石碑があります。「天皇陛下御在位六十年記念碑」 昭和天皇の和歌「遠つおやのしろしめしたる大和路の歴史をしのびけふも旅ゆく」が刻まれています。昭和60年の歌会始での御製で、この年のお題は「旅」でした。

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皇紀2600年にあたる昭和15年(1940)には、平安京最後の天皇・孝明天皇のご神霊が合祀されました。 下は「白虎楼」(重文) 大極殿と歩廊でつながる左右の楼閣のうち、西の建物です。西歩廊の途中に「神苑」への入口あります。

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「大極殿」(重文)のもととなった朝堂院の正殿は、即位、朝賀をはじめ国の主要な儀式が行われる中枢でした。

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かっての紫宸殿の西方には儀式のとき右近衛府の官人がその側に列し、そこに植えられた橘を「右近の橘」と呼ぶようになりました。橘は蜜柑の仲間で唯一の野生種で、実は古くから「常世国(とこよのくに)」の不老長寿の妙薬として珍重されました。

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大極殿の中に内拝殿があり、その奥に本殿があります。内拝殿と本殿は昭和51年(1976)に過激派テロで焼失、昭和54年に再建されました。本殿はそれまでの2棟を1棟とし、その前に祝詞殿が設けられました。

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最近は中央から入ってお詣りをして、東あるいは西の階段から出るようになっています。混雑しているので、空くまで列が止められています。建物の内部では撮影ができません。

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右(左)の方から出たところに絵馬かけ所があります。平安神宮の絵馬は地味で、片面は無地で「祈願」と書かれた面にお願いことを書きます。近くで写真を撮るわけにはいきませんが、外国語の絵馬が多く見られます。

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左近の桜」、紫宸殿で儀式が行われる際にに天皇をお守りする左近衛府の官人がこの桜の傍に並んだことからこの名がつけられました。 ただし当初は中国にならって「左近の梅」で、その後桜に変わったそうです。(大覚寺には左近の梅があります。) 

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「東歩廊」(重文)の途中に祈祷の受付と入口があります。平安神宮の社殿は明治の建物で、しかも平安京の朝堂院の8分の5の模造なのに重要文化財に指定されたのは異例なことです。それまでは江戸時代以前の建物か明治のモダニズム建築のみでした。

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平安神宮は文献資料を基にした過去の建造物の精密な縮小復元で、元の建物の歴史的意義、その意匠や建造技術を再現した価値が認められたようです。額殿と対称の位置にある「神楽殿」は結婚式場になっています。

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額殿で甘茶の接待があり、私の好きな味なので頂いて帰ります。

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私の場合、おろし生姜をたくさんいれます。

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温まったところで、もう一つの神社に向かいました。

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コメント

正月らしさが、だいぶ戻ってきましたね。
この分だと、今年はいろんな規制が緩和されるのかもしれません。
コロナの出口が見える年になるといいですね。

投稿: munixyu | 2023年1月 3日 (火) 17:41

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