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2022年11月24日 (木)

修学院離宮 秋の絶景をめぐる

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

現在、修学院離宮では様々な形で参観申込を受付けています。「事前申込み」では往復はがきでの郵送、インターネット、京都事務所参観窓口の3種類があり、「当日申込み」も可能です。

ただし、新型コロナの感染防止のため、定員が大幅に縮小されたり、1日の拝観回数が間引かれたりしています。詳しくは宮内庁のHPの修学院離宮の参観についてをご覧ください。以下ではご参考になると思われる情報とともに、過去の11月23日に訪れた記事を再編集しています。

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「修学院離宮」は江戸時代前期の明暦元年から2年(1655-1656)にかけて後水尾上皇(1596- 1680)によって造営工事が始められ、万治2年(1659)頃に完成した山荘です。右手に御幸門、正面は帰りに通る道です。

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この地には上皇の第一皇女・梅宮が得度して、現在の中離宮付近に草庵を結んで円照寺を創建していましたが、上皇は円照寺を大和の八嶋に移して、上と下の御茶屋を建設しました。「御幸門」

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「御茶屋」とは上皇(天皇や将軍なども)が宿泊する施設(建物)のことで、離宮は御茶屋や庭園を含む敷地全体を指します。下離宮の池

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②「寿月観」の玄関にあたる①「御輿寄(おこしよせ)」があります。当時は御所から離宮まで輿に乗って2、3時間かかり、上皇もここで一休みして上の御茶屋に向かったそうです。

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東門をくぐると急に視界が開け、中央の⑤松並木を通り中離宮に向かいます。この松並木が御馬車道(おばしゃみち)と呼ばれるのは、明治天皇の離宮行幸の際に、馬車が通れるように道を広げたからだそうです。

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当初は中離宮はありませんでした。その場所には、上皇の第八皇女光子内親王(朱宮)のために建てた山荘があり、皇后・東福門院(将軍徳川秀忠の娘・和子)亡き後の女院御所の建物を一部移築して拡張しました。下の視界が開けます。

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上皇が崩御した後、光子内親王は得度して山荘を林丘寺としました。明治18年(1885)林丘寺門跡から境内の半分が楽只軒(らくしけん)、客殿とともに宮内省に返還され、中離宮として編入されました。

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昭和39年(1964)景観保持のために上、中、下の各離宮の間に展開する8万㎡に及ぶ水田畑地を国が買い上げて付属農地とし、元の所有者の農家に委託して耕作を続けて今日に至ります。写真で見える範囲は全て付属農地です。

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③「楽只軒」光子内親王のための最初の建物で、寛文8年(1668)かその前年に創建されたものと思われます。南側には庭に面して広縁を設け、床を低くとり庭との一体感を深めています。

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④「客殿」楽只軒の東南の高みにあります。延宝6年(1678)東福門院が亡くなられた後、天和2年(1682)光子内親王のために女院御所の奥対面所から移築したのがこの建物です。

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もう一度下離宮の東門の前に戻り、ここから山の中腹にある上離宮に向かいます。農地から馬車が見えないように松並木で覆ったのですが、松を刈りこんでいくうちに、いつしか背の低い⑤松並木になったそうです。

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修学院離宮の農地では稲以外に様々な京野菜が栽培され、作物は耕作を委託された農家のものだそうです。作物は直販所や車での振売り、契約販売などで流通していて、表立って離宮産とはうたっていないようです。

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国が農地を買い上げたときの契約だったそうですが、今となってはここの農家は離宮の環境を守る重要な役割を担っています。上離宮の「御成門」をくぐります。

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上離宮は、修学院離宮の本領(もともと所有していた領地)で、谷川をせき止めた「浴龍池」という大きな池を中心にすえた回遊式庭園となっています。しばらく上ると、西南の方に下離宮と中離宮の間の御馬車道、市内や西山が見えてきます。

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石段を上りつめた台地に⑦「隣雲亭」があります。隣雲亭は文政年間(1818-1830)の再建ですが、浴龍池に面して六畳の一の間と三畳の二の間があり、床も棚もなく一切の装飾を廃して自然と向き合っています。

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隣雲亭からは視界が開け、市内北部が見渡せます。左端に左大文字、手前の緑の帯は賀茂川と府立植物園だと思われます。

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南西の方を見ると中央に松ヶ崎山が見えます。この山は市内平野部と北にある宝ヶ池や岩倉を遮る屏風のような役割をしています。その奥は愛宕山です。

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浴龍池の名はその形からだそうですが、どう見るのかよく分かりません。中の島は⑧「万松塢(ばんしょうう)」という名です。塢の語源は小さい土手で、軍事上の防砦や民間人による避難設備を指すことが多いとか。

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隣雲亭の北には谷川に臨んで板の間があり、洗詩台と名付けられています(写真右)。ここから谷沿いに浴龍池まで下ります。

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池の周囲の散策路をしばらく歩くと、⑧万松塢(ばんしょうう)と⑪窮邃亭(きゅうすいてい)がある中の島をつなぐ⑨「千歳橋」が見えてきます。

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しばらくすると、窮邃亭がある中の島に渡る⑩「楓橋」があります。長さ二間余りの欄干付き木橋です。

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中の島の頂上に宝形造りの茶屋⑪「窮邃亭」があります。文政年間(1818-1830)に修復はあったものの創建当時の唯一現存する建物です。「窮邃」の扁額は後水尾上皇の震筆だそうです。

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中の島から対岸に渡り、⑫「土橋」の上から。正面にあるのが「三保ヶ島」岸から突き出た半島です、手前は涸れた蓮で、夏にも訪れたいところです。アオサギがいました。

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ところで、1日の参観の開始時間は午前9時,10時(取りやめ),11時 ,午後1時30分,3時の(計5回→4回)、事前申込みの定員は各回50名→20名、所要時間は約80分です、(橋を渡ったところから⑭「西浜」が見渡せます。午後3時からのツアーだったので、陽が傾いています。)

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参観の事前申込みには期限があります。受付開始日は3種類とも希望日の3ヵ月前の1日からです。郵送はその日の消印のものまでが有効です。(西浜の手前に⑬「舟着」があります。浴龍池は舟遊びの場でもあり、島々を廻りながら管弦や詩歌の会など催されたそうです。)

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受付終了日はそれぞれ異なります。郵送の場合は希望日の1ヶ月前の日の消印まで。インターネットの場合は希望日の3日前の午後11時59分まで。窓口の場合は希望日の前日まで京都事務所参観窓口(8時40分~17時)で受付けます。(西浜の散策路は池を遮るものがなく、中の島や建物が眺められます。)

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一方、当日申込みの枠は、開始時間が13:30と15:00の2回のみで、それぞれ35名→10名に縮小されています。当日、現地で午前11時頃から先着順に、参観時間を指定した整理券を配布し、満員となり次第、受付終了します。事前申込みに空きが生じている場合は当日申込みに加算し、当日8時30分に現地受付窓口及び宮内庁ホームページ上に掲示します。(修学院離宮は比叡山の麓にあるので、冬景色も見たいものです。)

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例えば、私が本日(11月24日午前7時)に確認したところ、当日受付枠が13:30(14)、15:30(15)となっていました。もし昨日京都御苑の窓口で申込みをすれば、本日の数名分の事前予約が可能だったかも知れません。(中の島の万松塢)

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京都でも第8波と思われる新型コロナの感染拡大が続いています。お出掛けの際には十分な感染防止策をお勧めします。隣雲亭

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コメント

学生時代に撮った写真を思い出しま~す。

投稿: Tacchan | 2022年11月24日 (木) 14:03

人数制限で予約も大変でしょうね。
そろそろ落ち着いた状況に戻って欲しいものです。
まだ出口さえ見えず、しんどい日が続きますよね。

投稿: munixyu | 2022年11月24日 (木) 16:31

★Taccha~n こんばんは~♪
覚えてるよ~。私薄紫色のオーバー着てる。
学生時代の旅行の写真は全部Tacchanが撮ってくれたよね。ありがとう感謝してます。

投稿: りせ | 2022年11月24日 (木) 18:46

★munixyuさん こんばんは♪
いつまでコロナ続くんでしょうね。ライブカメラで嵐山とか観光地見たら凄いですよ。

投稿: りせ | 2022年11月24日 (木) 18:48

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