霊鑑寺 秋の特別公開
過去の全記事 2006年1月27日から毎日更新しています。
「哲学の道」を山沿いに行くと通常は非公開の「霊鑑寺」があります。春の椿の頃には特別公開されていますが、紅葉の名所でもあります。
11月19日(土)~12月4日(日)の期間、10:00~16:30(受付終了16:00)「秋の特別公開」が行われています。拝観料は800円です。以下ではコロナ以前に訪れた秋の特別公開の記事を再編集して紹介します。
「霊鑑寺」は山号を円成山(えんじょうざん)という臨済宗南禅寺派の寺院で、椿寺とも呼ばれます。上の表門は江戸時代の1687年に建立され、京都市の有形文化財。中門をくぐります。
庭園は、東山連峰の大文字山から延びる稜線にそって池を細くうがち、立石の石組みを配したもので、江戸時代中期の作庭技法を用いた池泉鑑賞式庭園です。
霊鑑寺は、江戸時代前期の承応3年(1654)後水尾天皇の勅許により、皇女・多利宮(月江宗澄)を開山として現在地の南に創建されました。
近くの山中で荒廃していた如意寺の本尊・如意輪観音と霊鏡が当寺に遷され、「霊鑑寺」の寺号になったといわれています。鑑は鏡の意味もあります。(書院から一段高いところに本堂があります。)
かってこの付近に円成寺があったことから、山号は円成山とされました。以後、明治維新まで5人の皇女・皇孫が入寺して尼門跡寺院となり、「鹿ヶ谷比丘尼御所」や「谷の御所」とも呼ばれました。(本堂の横から更に高い台地に登ります。下は「本堂」。)
貞享3年(1686)、後西(ごさい)天皇皇女・普賢院宮宗栄(2世)の時、後西天皇の院御所旧殿のうち御休憩所と御番所を賜り、現在地に移築されたのが現在の書院と玄関(どちらも京都市文化財)です。
本堂は江戸幕府十一代将軍・徳川家斉(いえなり)が寄進したもので、如意輪観音像を安置しています。(一気に紅葉が進んでいます。本堂を見下ろしています。)
更に上ると、本堂の屋根が下になります。
高台の散策路は日当たりがよいからか、鮮やかな紅葉が見られます。
下は緑の苔で、春には椿や山茶花が美しい散策路です。
高台の北は広場になっていて、椿の頃には休憩所になります。
本堂の裏に下って行きます。
書院の前庭は後水尾天皇が愛でた樹齢400年の「日光椿(じっこうつばき)」が華やかに彩ります。冬には「寒椿」や「侘助椿」が咲き出し、3月から4月にかけて、光格天皇がさし芽をしたという大輪が優美な「白牡丹椿」も咲きます。
全国でめずらしい椿が勾配されると寄贈する人も多く、様々な種類の椿が植えられている名所となりました。
境内奥には樹齢350年を越えると推定される数本の「タカオ楓」が紅葉します。(この木かも知れません。)
途中には書院と本堂をつなく回廊があり(最後の写真)、その下をくぐって書院に上がります。書院は「四季花鳥図」など狩野派の作と伝わる華麗な障壁画で飾られています。
また、愛らしい御所人形200点や絵カルタなど皇室ゆかりの寺宝が残されています。
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コメント
天気のいい時に、こういう紅葉が見れると
癒されますよね。
投稿: munixyu | 2022年11月22日 (火) 12:00