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2022年11月 8日 (火)

圓光寺 今年の紅葉は完全予約制

過去の全記事  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

圓光寺(一乗寺)のHPを見ると、「本年の紅葉特別拝観は混雑を避けるため、下記期間を日時指定の予約制とさせていただきます。」となっています。期間は11月12日(土)~12月4日(日)、時間は8:00 ~ 17:00、拝観料は大人¥1,000、高・中・小学生¥500です。

かっては隠れた紅葉の名所でしたが、テレビで紹介されてからは大きくない寺なのに山門の外まで行列ができる程の人気となってしまいました。紅葉の頃に訪れるのを敬遠してきましたが、おそらく2,3年前から予約制となったようです。

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滞在時間を1時間と想定して、落ち着いて庭園が眺められるような人数に制限しているそうで、予約状況がこちらから確認できます。週末では既に予約が埋まっている時間帯もありました。「奔龍庭」は新しい未完の庭で、奥の建物は宝物館の「瑞雲閣」。

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私のように予約制となっていることをご存知でなく、混雑を敬遠している方もおられると思います。そこで、まだ隠れた名所の頃の11月17日の写真(一部は11月11日)を再編集して圓光寺を紹介することにしました。

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「圓光寺」は山号を瑞厳山という臨済宗南禅寺派の禅寺です。関ヶ原の戦いに勝利した徳川家康は、慶長6年(1601)臨済宗の僧・三要元佶(さんようげんきつ)を招いて伏見に学問所「伏見学校」を開いたのが始まりです。

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このとき、家康は多数の書籍や木活字十万を寄贈して元佶に管理させました。伏見学校には僧俗問わず門戸が開かれ、儒学者の藤原惺窩(せいか)、朱子学の林羅山らも講義を行いました。

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その一角では、家康から贈られた木活字版(圓光寺活字)により多数の書籍が印刷・出版され、圓光寺版といわれました。「水琴窟」 直ぐ横の地中から竹の筒が出ていて、音を聞くようになっています。

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後に、伏見学校は元佶を開基として寺に改められ、圓光寺と称しました。元佶は閑室(かんしつ)元佶とも呼ばれ、江戸幕府では以心崇伝らとともに家康のブレーンとして寺社奉行などを務めました。季節の彩りが、青竹に真っ赤な紅葉。

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後に圓光寺は相国寺の境内に移りましたが、元和年間(1615-1623)に焼失し、1623年に大名・細川忠利が再建しました。「本堂」には本尊の千手観世音坐像を祀っています。ここから入り、右の方丈に行きます。

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1667年に沢雲住持の時、幕命によって現在地の修学院村に移転し、「洛陽学校」と呼ばれました。

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方丈から見えるのは「十牛之庭」 仏道入門から悟りに至る十の道程を牛と牧童で表した「十牛図」を題材にした枯山水庭園です。このように額縁仕立てで見ることができるといいですね。

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牛は人間が生まれながらに持っている仏心を表し、牧童が逃げた牛を探す様を悟りにいたるまでの道程とみなします。 お庭に十の牛の石があります。

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1 尋牛 - 牛を捜そうと志す。悟りを探すがどこにいるか分らず途方にくれた姿。
2 見跡 - 牛の足跡を見出すこと。

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3 見牛 - 優れた師に出会い「悟り」が少し見えた状態。
4 得牛 - 力づくで牛をつかまえること。

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5 牧牛 - 牛をてなづけること。悟りを自分のものにする為の修行。
6 騎牛帰家 - 牛の背に乗り家へ向かう。悟りが得られて世間に戻る姿。

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7 忘牛存人 - 家にもどり牛のことも忘れる。悟りは逃げたのではなく修行者の中にあることに気づく。
8 人牛倶忘 - 全てが忘れさられ、無に帰一すること。悟りを得た修行者も特別な存在ではなく本来の自然な姿に気づく。

牛そっくりに見える臥牛石もあります。

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9 返本還源 - 原初の自然の美しさがあらわれてくること。悟りとはこのような自然の中にあることを表す。
10 入鄽垂手(にってんすいしゅ)  悟りを得た修行者(童子から布袋和尚の姿に)が街へ出て別の童子と遊ぶ姿を描き、人を導くことを表す。

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圓光寺の歴史の続きがあります。明治維新後の廃仏毀釈で、圓光寺は荒廃して無住の寺となってしまいました。 (足元に可愛いお地蔵様)。

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明治39年(1906)尼僧の南嶺尼(なんれいに)が廃寺寸前の寺を整備して12代住持となり、以後全国で唯一の尼僧専門道場となりました。 研修道場からも紅葉の庭が見えるようです。

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現在の圓光寺は尼寺ではないそうですが、研修道場の歴史は引き継いでいるようです。宝物館の瑞雲閣の続きの建物です。

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庭に下りると、ちょっとした竹林、上の台地には著名人の墓、更に上には徳川家康を祀る東照宮や歯塚、見晴らし台など、様々な見どころがあります。それらを合わせて1時間あれば拝観できると思います。

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研修道場からも窓いっぱいの紅葉です。向うに「栖龍池(せいりゅうち)」と呼ばれ瓢箪形の池があり、周囲の「昇龍の庭」は洛北で最も古い庭園だそうです。

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今日は部屋の中からの紅葉のだけにしました。

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コメント

滞在時間を1時間と想定して、落ち着いて庭園が眺められるような人数に制限。
これは凄くいいことなのかもしれませんね。満員過ぎると、風情が楽しめなくなるから。
観光地は、みんな予約する時代になるのかもしれませんね。
押し倒される危険も減りますし。

投稿: munixyu | 2022年11月 8日 (火) 13:28

★munixyuさん こんばんは♪
ここのご住職はアイデアマンですね。参道に草花を植え、桜苑や枯山水をご自分で造ったりもしています。

投稿: りせ | 2022年11月17日 (木) 01:00

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