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2022年11月29日 (火)

圓徳院 秋の特別展とライトアップ

過去の全記事  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

圓徳院では10月21日(金)~2022年12月11日(日)の期間、特別展と庭園のライトアップが行われています。最初に過去の紅葉の頃の記事を再編集して圓徳院の歴史と見どころを簡単に紹介します。

高台寺の参道入口の向かいにある圓徳院は秀吉の妻ねねの終焉の地です。下は「長屋門」 敵から攻められた場合に備え右に侍長屋がつながっていて、ねねが住んでいたときの形が残されています。

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慶長3年(1598)豊臣秀吉が没すると、妻ねねは「高台院」の号を勅賜されたのを機縁に、高台寺建立を発願します。慶長10年(1605)秀吉との思い出深い伏見城の化粧御殿とその前庭を、この地に移築して移り住みました。

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ねね58歳の時のことです。それ以来、大名、禅僧、茶人、歌人、画家、陶芸家など多くの文化人が、北政所を慕って訪れたと伝えられています。「唐門」

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これが圓徳院の前身で、ねねは77歳で没するまでの19年間をこの地で余生を送りました。(方丈前にある「南庭」)

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方丈は、兄・木下家定がねねを警護するために建立した居館の客殿で、平成6年に解体修理が行われました。庭は奈良国立文化財研究所・故森蘊博士の指導のもとで作庭されました。

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ねねの好みに合うように長屋門からこの南庭まで、できるだけ年中花や紅葉を愛でられるように工夫されているそうです。路地及び周辺庭園の整備は庭師・北山安夫氏が行っています。

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兄の木下家定とその次男・利房は、ねねを亡くなるまで支えました。ねねの没後の9年目の寛永9年(1632)利房の手によりこの地に圓徳院が建立され、木下家の菩提寺となりました。(方丈の北)

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その時、高台寺の三江和尚を開基に迎え、圓徳院は高台寺の塔頭となりました。(渡廊下が方丈から庫裡、北書院まで続いています。その間に坪庭があります。)

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渡廊下の下は「ねねの小径」 ねねの道から石塀小路に抜けられます。

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北書院に来ました。「北庭」はもともと伏見城北政所化粧御殿の前庭を移したもので、当時の原型をほぼそのままに留める桃山時代の代表的庭園のひとつです。

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賢庭の作庭で後に小堀遠州が手を加えたとされ、国指定名勝になっています。圓徳院のHPには「池泉回遊式ですが枯山水となっています」と書いてあります。

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庭の東北部(下の写真)を基点として枯滝石組を構成し、築山を中心にして左右に多数の石組を二等辺三角形にまとめて数群展開させ、一部に蓬莱石組を作っています。

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橋を構成しているのはかなりの巨石です。このように多数の巨石がふんだんに置かれている庭は珍しく、桃山時代の豪華さ、豪胆さを表しているとか。

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「桧垣の手水鉢」 室町時代作とされる宝塔の笠を利用し、笠石を横にして、その面を凹字形に切り取り手水鉢としたものです。左の茶室では北庭を見ながら楽茶碗でお抹茶が頂けます。時間は午前10:30~午後4:00受付終了、一服500円。

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出口の付近からも北庭が見えます。ここから見ると瀧石組から続く溝が深くてかって水が流れていたように見えます。池泉回遊式で枯山水とはこのことかも知れません。

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拝観出口の木戸の外は「三面大黒天」の境内になっています。三面大黒天は、秀吉の念持仏、守り本尊で、大黒天・毘沙門天・弁財天の三つの顔を持つ尊像です。(三面大黒天御堂は京都御苑から移築したものです。)

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それぞれ、福の神、勝利・子宝の神、学問・芸術の神なので、これらの三天合体神を一度拝めば、福、健、徳の三つのご利益が得られるとされています。圓徳院のHPからの「三面大黒天」

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秋の特別展とライトアップの拝観時間は10:00~21:30(17時からライトアップ)、12月9日(金)と10日(土)は法務のため拝観休止です。拝観料は大人500円・中高生200円(小学生以下無料)、共通割引拝観券900円(高台寺・圓徳院・この境内にある掌美術館)

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特別展として「赤松燎画伯 没後25年特別展」が行われています。赤松画伯は当寺へ長谷川等伯の障壁画を見学に来たのがきっかけで先々代住職と懇意になり、障壁画「白龍図」を描いた翌年(1996年)に亡くなりました。

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方丈への道もライトアップされています。

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方丈の「南庭」 

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この庭は紅葉だけでなく様々な草花や白砂が特徴なので、照明がカラフルになっているようです。

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北庭に来ました。境内の紅葉(楓)は100本ほどあるそうで、北政所ねねが好みの赤ちゃんの手のひらのような小さい葉が特徴だそうです。

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こちらの庭は、紅葉、背景の青葉の生垣、巨石の石組みのそれぞれがライトで照らされています。

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コメント

豊臣秀吉が没したときの、ねねの動きは凄いもんですよね。
一歩間違えると、殺されていたかもしれません。
身の引き方が良かったのでしょうね。

投稿: munixyu | 2022年11月29日 (火) 14:49

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